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戸原開人 × 大西勇輝「僕たちがトライウエアを選ぶとき、考えること」

投稿日:2018年4月16日 更新日:


ルミナ編集部

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僕たちがトライウエアを選ぶとき、考えること。

フリーランスのプロ選手として独立した今季、パールイズミのトライウエアAIR TRISUITをレースでまとう決戦ウエアとして選んだ戸原開人(=写真右)。大学の先輩でもあり、パールイズミのアンバサダーを務める大西勇輝さん(=同左)と、このウエアの特徴について語ってもらった。

世界が認めたパールイズミを
自分も着たいと思った


Kaito Tohara
日本ロング界のエースとして活躍するトッププロ。順天堂大学在学時にトライアスロンを始め、卒業後は湘南ベルマーレトライアスロンチームに所属して、ロングに挑戦。2015・16年全日本トライアスロン宮古島大会を連覇。2016年からコナをめざしてアイアンマンシリーズに参戦し、2017年に初出場を果たした。(>>詳細なプロフィールは関連記事参照

 
大西 開人とは同じ順天堂大トライアスロン部だけど、年が8歳離れているから年1回の納会で一緒になる程度。AIR TRISUITは一昨年の開発段階から関わっているけど、今回、パールイズミが開人をサポートすることになったと聞いてうれしかった。レベルは違うけど、トライアスロンのフィールドで一緒にレースに出られるし、イベントなどプロモーションでも関わることができると思うと、今からワクワクしてます。

戸原 実はパールイズミには僕のほうからアプローチしたんです。「あのバイクウエアのパールイズミが、本格的にトライアスロンウエアの開発に力を入れている!」ということがうれしい驚きでしたし、自分もぜひ着てみたいと思いました。

大西 AIR TRISUITのプロモーションでは、「プロの選手に着てもらうなら誰がいいかな?」という話が当初から内部では出ていたんだけど、まず開発にあたっているスタッフたちや僕らアンバサダーが着て楽しそうにトレーニングしているところとか、TeamPIとしての佐渡大会挑戦とか、エイジグルーパーが着ているシーンの訴求からプロモーションを始めたので、結局こちらからはプロ選手にアプローチしなかったんです。そこへ開人のほうからアプローチしてくれて、よかったと思ってます。開人がトライアスロンウエアとしてパールイズミを評価する主な理由はどこなの?

戸原 海外のプロ選手たちが高く評価していますし、活躍も目立っていたから、自分もそこに加わりたいと思ったんです。

大西 サイクルウエアの老舗だから製品の性能・品質は間違いないんだけど、プロが着てくれることで信頼に厚みが増すよね。パールイズミはサイクルスポーツだけでなく、広くエンデュランススポーツに展開していこうとしているので、自転車を含めたマルチスポーツであるトライアスロンを選んだ。そのトップ選手である開人をサポートするというのは、とても意味のあることだと思います。

自転車競技で磨かれた技術力に
大きなアドバンテージがある


Yuki Onishi
株式会社BEACHTOWNディレクター。ランニング、トレイルランニング、トライアスロンのレッスンやイベント、各地の自然資源や遊休地を活用したクラブのプロデュースなどを手がける。パールイズミAIR TRISUITのアンバサダーも務め、TeamPIのメンバーとして活動。戸原は順天堂大学トライアスロン競技部の後輩にあたる。1981年、大阪生まれ。

 
大西 トライアスロンウエアで重視するのはどんなところ?

戸原 一番重視するのはバイクでの性能です。一番競技時間が長いですし、バイクそのものと同様、空力性能がレースでのパフォーマンスに大きく影響すると思います。

大西 パールイズミを選んだ性能面での理由もそこにある?

戸原 はい。パールイズミは自転車のトラック競技でウエアをサポートしていて、空気抵抗を減らす努力を長く続けてきました。そこから生まれたスピードセンサーという空気抵抗を軽減する独自素材がAIR TRISUITにも使用されているとのことで、他社と比べて大きなアドバンテージがあると思いました。

大西 プロならではの着眼点だね。実際、AIR TRISUITを試してみた感じはどう?

戸原 まだデュアスロンしか出ていませんが、特に違和感を感じる部分はないですね。

大西 パッドの厚みはどう? 厚過ぎず薄過ぎずというところを狙ってこの厚さになったんだけど、これまでTeam PIのメンバーなどにヒアリングしたところではノートラブルです。

戸原 僕はもう少し薄くてもいいですが、エリートとエイジの人では違いますし、好みもありますからね。ロングではバイクで良くても、ランでは厚過ぎると感じる可能性もありますし。理想としては、オーダーで厚さがチョイスできるようになるといいのかもしれません。

大西 開人が宮古島やアイアンマンで着てフィードバックしてくれれば、AIR TRISUITもまた進化できそうですね。

サイクル用ハイエンド製品「3Dネオプラス」をもとに開発されたトライアスロン専用パッド「3D TRI」。スイムとランを考えてパッドの厚みは薄め(※写真は2017年版の試作品)

機能・性能にこだわるなら
タンクトップより半袖

大西 半袖とタンクトップではどちらを選びますか?

戸原 袖はあったほうがいいですね。エアロ素材のスピードセンサーが背中と袖に使用されているというので、袖があったほうが空力性能はアップしますし、タンクトップは脇の部分に空気の流れが乱れて抵抗が生まれますから、その意味でも半袖が有利です。

大西 そういう空力性能の違いというのは、レースで走っていて感じるものなの?

戸原 データで1時間に0.3㎞違うということなので、違いは大きいんですが、走っているときの実感としてそれを感じるというのはないですね。トラックでテスト走行してデータをとれば明らかになるという種類の違いなんだと思います。

大西 僕はタンクトップしか着たことがなかったから、最初半袖には気持ち的な抵抗があったんだけど。

昨年はTeamPIメンバーとしてAIR TRISUITで佐渡Bタイプを完走した大西さん。今年は宮古島大会、佐渡Aタイプに出場する(撮影/播本明彦)

戸原 そうですか。僕はデザイン的にも半袖のほうが好きですね。日焼け対策の面でも肌を覆っている面積が多い分、半袖のほうが有利です。

大西 AIR TRISUITにはUVカット素材が使われているから、その機能を生かすということでも半袖はメリットがあるかも。

戸原 擦れが気になる人もいるかもしれませんが、ワセリンを塗れば問題ないと思います。

大西 佐渡で初めて半袖を着て泳いだけど、まったく気にならなかった。日焼けも防ぎやすいし、濡らすとひんやりしてクーリング効果もあるしね。特にロングでは半袖を着たほうがいいと感じました。

戸原 スイムの後の感じはまだ経験してないのでわからないんですが、大西さんはどう感じました?

大西 撥水性とか乾きやすさとかは素晴らしいよ。テストユーザーさんたちにも好評だった。裾の内側に水を含むとグリップ力が増す独自開発素材のラッセルテープというのを使っているから、ゴムのような締め付けがなくて動きやすいし、ウエットスーツを脱ぎ着するときにもめくれたりしない。そのあたりにもこだわりが詰まってます。AIR TRISUITのポケットはひとつだけど、補給はポケットを使う?

戸原 ランだけ使いますね。ポケットはひとつで十分です。バイクではボトルにジェルを入れるのでポケットは空で、ランに移るときにジェルを入れた小さなボトルを数本入れます。

基本デザインに
戸原カラーをプラス

大西 去年TeamPIのAIR TRISUITはデザイントレンドのグラデーションを使って、その発色がきれいだと大会会場でも好評だったんだけど、開人はどんなデザインにしたの?

戸原 パールイズミさんからいくつかデザイン案をいただいて、そこから選んでアレンジしてもらっています。白を基調にバイクのFactor Slickのブラックとシルバーを使いつつ、スポンサー名を入れるという感じです。Factor Slickの基本カラーは黒なんですが、ウエアを黒メインにすると日差しの熱を吸収して暑いので、白メインのほうが機能的にもいいですね。

大西 パールイズミAIR TRISUITとして白をベースに色をのせていく基本デザインがあるんだけど、そこに開人らしいデザインが加わるわけだ。TeamPIのウエアも去年のようにパールイズミのロゴを大きく入れるのではなく、もっと洗練されたものになる予定です。

今年は僕もこのTeamPIのウエアを着て宮古島で初ロングに挑戦します。レベルは違うけど、同じAIR TRISUITを着てレースをするというのはうれしいね。現地で開人の活躍を楽しみにしています。

戸原 僕も楽しみにしています。お互いがんばりましょう。

デザイントレンドも踏まえたTeamPIウエアの2018年版デザイン。夏頃に限定販売予定(1着から買える受注生産)なので、最新情報はLuminaのWEBマガジンでチェックを

 

AIR TRISUITの基本デザインに、戸原が今季駆るバイク「Factor Slick」のイメージを合わせたという戸原モデルのAIR TRISUIT 2018ヴァージョン

 

interview 戸原開人「独立」>>フリーのプロとして新たなステージへ。

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