(>>>前回の「#06 仲間で楽しむトライアスロンと、チームウエアの魅力。」はこちら)
Pearl Izumiアンバサダー大西勇輝さんが教える「ミドルデビューに必要なトレーニング」
国内でも世界的にも最も広く普及しているスタンダードディスタンス(51.5km)のトライアスロン。一方で、そこからミドル、ロングへと楽しみを進められるエイジグルーパーは、ごく限られている。
ユーザー目線のトライウエアづくりを体現すべく結成されたTeam PIでは、今季、ブランドアンバサダーでもある大西勇輝さん、北川麻利奈さんのアドバイスのもと、メンバー達は佐渡国際トライアスロンでミドル・ロングデビューを果たした
仕事や家庭生活で時間のないエイジグルーパーでも、無理なく51.5kmからミドルディスタンスへステップアップするには、どのようにしてトレーニングをバージョンアップしていけばいいのか? そのコツを、ふたりのアンバサダーに訊いた。
大西勇輝さん
株式会社BEACHTOWN取締役。高校時代は名門・横浜高校の野球部で活躍、順天堂大学在学時にトライアスロンを始める。5年間にわたる教員生活を経て、現職に。ランナー、トライアスリートへの指導や、アウトドアフィットネスクラブのプロデュース、マネジメントなどを手がける。
Q1 51.5km→ミドルデビューを目指すとき、まず何が必要ですか?
A 1回のトレーニングで走る距離や時間を増やすことが必要です
1回のトレーニングで走る距離や時間(バイク・ラン)を増やすことが必要です。ただ私含め、仕事や家庭の時間があるエイジグルーパーにとって、全体のトレーニング量を増やすことは難しいと思います。なので、平日は通常通りのボリュームをキープしつつ、ある程度時間の確保が可能な週末に走る距離を増やします。
例えばバイクライドなら、普段は70kmだった距離を90kmや100kmに伸ばすなどして、一度に連続して走る距離を伸ばし、距離対策をすることが大切です。
Q2 ミドルデビューに向けて取り組んでおきたいトレーニングメニューを教えてください
A1 100m×15~20本などにより一定ペースで泳ぐ感覚を身につける
例えば100m×15~20本などで、一生懸命頑張るのではなく、余裕のある60~70%の一定ペースで最後まで泳ぎきる練習をすることで、ペース感覚が身につき、長い距離のスイムでも余裕をもって最後まで泳ぎきることができるようになります。
A2 バイクのフィッティング
競技の中で最も時間を要するバイクパート。長い距離を乗る練習はもちろんだが、まずはが自分のカラダにサドルの高さやハンドルの位置などがあっているかを専門家にフィッティングしてもらうと良いでしょう。
バイクに乗っている時間は長いため、ほんの少しのフィッティングのズレが招くストレスが蓄積してくるとパフォーマンスダウンにつながってしまいます。
A3 低強度・長時間のブリックトレーニング
余裕のあるペース(低強度)でいいので、ミドルであれば2.5~3時間のバイクライド+1~1.5時間のランニングで、バイク→ランを長時間連続して行うブリックトレーニングを1回でも実施しておくと良いと思います。
また、本番前にレースで実際に走る距離の8割程度の距離のブリックトレーニングを入れておくと、本番に向けての肉体的な耐性はもちろんのこと、精神的な不安感も大きく解消されます。
(>>>#08 北川麻利奈さんが教える「ミドルデビューに必要なトレーニング」へつづく)
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