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IMNZ通算5勝、M・ケスラーがプロになるまで。

投稿日:


山村 勇騎

text by:

VENTUMサポートライダー:メレディス・ケスラー(アメリカ)
Special Interview #01/03


証券会社勤務のエイジから、プロトライアスリートになるまで。

Q あなたはアメリカ国内では、ロングを主戦場とするトップトライアスリートとして知られていますが、日本の読者たちはあなたのことをアイアンマン・ニュージーランド(以下IMNZ)の優勝者ということで認識している方が多くいます。まずプロ・トライアスリートになる前のバックグランドや経緯から、話していただけますか?

日本のトライアスリートたちは、すでにIMNZが、世界でも最高のレースのひとつだってことを知っているようですね! この秘境でレースする素晴らしさも分かっているということね。

プロになる前は、10年間エイジグルーパーのひとりにすぎなかったの。当時は、RBCキャピタルマーケッツ(証券会社)で働いていて、トライアスロンは趣味だったの。その趣味が、最終的には自分の仕事になったってことね。

私は生まれも育ちもオハイオ州のコロンバスで、フィールド・ホッケーのスカラシップ(特待生)でシラキュース大学(名門私立大学)に入学しました。そして、卒業後は、夫と一緒にサンフランシスコへ移り住んだの。

Q 子どもの頃は、どんなスポーツと触れ合って育ってきましたか?

高校までは、フィードホッケーやサッカー、水泳、陸上、ラクロスをしてきました。シラキュース大学時代は、フィールドホッケーの練習をしながら、陸上部でも走っていました。

スポーツはいつも私の人生の大部分を占めていました。競技レベルはまちまちだったけれど、このような経験をし続けられたことを幸せに思っているわ。

VENTUMライダーとしての初戦だった 2016年のアイアンマン・ニュージーランドで優勝し、通算5勝目を上げた ©Kenta Onoguchi

 

Q どのように、トライアスロンのことを知り、挑戦しようと決めましたか?

いつかは何がしかプロのスポーツ選手になりたいって、なんとなく思い続けていたのだけど、トライアスロンに出会って「これだ!」って思えたんです。

大学4年の時にアイアンマンについて、いろいろ調べているうちに、一度挑戦してみようと決めたの。家族や友達からもらった大学卒業祝いのお金を使って、人生で初のトライアスロンバイクを購入しました。

それからわずか2週間後には地元の近くのアイアンマンディスタンスのレースに出場してたの。みんなショートのレースとかから始めるのが普通だと思うけど、私は単純だったから、どうせやるなら……とフルのレースに出ることにしたの。

当然、成績はそんなに良くなかったけど、それだからこそかえってアイアンマンにハマったことは間違いないわね。

Q エイジ選手からプロへとなったターニングポイントは?

実はエイジからプロ選手となった明確なターニングポイントっていうのはなかったのよ。10年間エイジグルーパーとして活動している間に系統立てて、ゆっくりとプロへと移行していきました。

自身の経済基盤を築くため、トライアスロンコーチ、プロトライアスリート、サイクリングインストラクター、そして、RBC証券の社員と4つの仕事をかけもちしていましたが、プロ選手として活動できる基盤が安定するにつれて、少しずつ仕事の数を減らしていきました。

2010年のアイアンマン・カナダで初めて優勝した時でも、レースの翌日には証券会社の仕事へ戻っていたわ。まだこの時はプロトライアスリート一本だけでは食べていけませんでしたからね(※詳細な経緯はInterview #03/03参照)。

同じチームVENTUMの一員でもあるコナ(IM世界選手権)歴代優勝者リアンダ・ケイヴ(写真左)と。リアンダの夫ディアー・ノーアはVENTUM創業者でもある

Q 今までで一番のレース体験は?

IMNZ。アウトドアやレストラン、コース、綺麗なタウポの街が大好きなの。2017年には、6年連続出場しているし、去年のレースも連覇できたりと良い思い出が多いわね。

Q 昨年はVENTUMに乗り換えた直後にこのレースでの優勝しましたね。どのような経緯でこのバイクに乗ることになったのですか?

創業者のディアー・ノーアのことは恋人のリアンダ・ケイヴを通じて前からよく知っていました。それに私の夫とディアーはコナで一緒に釣りをするほどの仲だったの。

VENTUMはその性能を証明できる選手を探していて幸運なことに私に白羽の矢が立ったの。

以前のメーカーとの契約が終了したタイミングでもあったのだけど、決め手となったのは今までに乗っていたものを忘れさせるほどのパワー伝導率の良さやレスポンス性能があり、特に空力性能は飛びぬけていて空気を切り裂く感じが体感できるほどだったこと。

それにこのバイクはライダー目線から開発されたものなのでとても扱いやすい上に速いの。 間違いなくVENTUMは一流のチームだと言えるわ。
Interview #02/03 「チームVENTUMの一員として」に続く>>)

取材協力/VENTUM ASIA

 

■プロフィール
Meredith Kessler(メレディス・ケスラー)

アメリカ・オハイオ州出身のアイアンマンのトップコンテンダー。高校時代より陸上やグランドホッケーで活躍し、大学では名門シラキュース大学の特待生となる。大学卒業後にトライアスロンを始め、アイアンマン・アリゾナを連覇(2014・2015年)しているほか、2016年にはVENTUMでの初戦となったニュージーランドでも優勝、5連覇を果たしている。
meredithkessler.com

©Kenta Onoguchi

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