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【2023アジア競技大会】男子ニナー賢治、女子高橋侑子、ミックスリレーすべて優勝で飾る

投稿日:2023年10月2日 更新日:


ルミナ編集部

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第19回アジア競技大会(2023/杭州)

優勝したニナー賢治(写真・中央)、2位小田倉真(写真・左)©WorldTriathlon

2023年アジア競技大会 個人男女、ミックスリレーすべてで金メダル

中国杭州で第19回アジア競技大会が開催され、9月29日(金)に男子、30日(土)に女子、10月2日にミックスリレーのレースが行われた。

男子はニナー賢治が、女子は高橋侑子が優勝、男女ともに4大会連続金メダル獲得、ミックスリレーは3連覇を果たした。

レース後、選手たちの記者会見が行われ、レースを振り返った。

第19回アジア競技大会(2023/杭州)

ニナー賢治(NTT東日本・NTT西日本/山梨)

▼男子個人、ミックスリレー優勝
今回のレースは個人のレースとリレー、良かった。応援ありがとうございます。先週の世界選手権(編集部注:ワールドトライアスロン世界選手権 ポンテべドラ)は体調がよくなかった、でもサポートのお陰で最初スイムから、良かったと思います。バイクはちぎることができた。毎周30秒くらい逃げました。ランはとてもきつかったけど、ギリギリセーフ。良いレースができた。

リレーは、スイムはあまりはよくなかったけど、バイク・ランは良かった。特に、今日は涼しかった。良いペースで行けました。リレーは、個人戦に出た皆の身体は回復できなかったけど、日本のために100%頑張れたと思う。優勝はうれしい。個人より、みんなで戦ったのはとても楽しかった。

第19回アジア競技大会(2023/杭州)

小田倉真(三井住友海上/東京)

▼男子個人2位、ミックスリレー優勝
応援ありがとうございました。個人としては、前回のアジア大会で7位でメダルを獲って帰れなかったので、最低でも2番と思って出場しました。

先週のレース(世界選手権)がタフだったので、体調を崩した中で現地に移動。不安はあったけれど、自分できるできることを普段どおりやろうと心がけて、スタッフの皆さんから自信をもってレースできるように、サポートしてもらえたことに感謝します。

自分に打ち勝って、最低の目標でもあった、ニナー選手とともにワン、ツーでフィニッシュできて良かった。

今後は、このあともW杯が続くので、オリンピックポイントをとって、オリンピック出場を目指します。

あとは今年に関しては、先週の世界選手権、8月のオリンピックテストイベントにも出たけれど、世界のレベルが上がっていて、もっともっとくらいついていくことが必要と感じました。もっと強化していきます。

第19回アジア競技大会(2023/杭州)

高橋侑子(相互物産/東京)

▼女子個人、リレー優勝
今回のアジア大会は、前回の覇者としても勝たなきゃいけないレースだったので、個人、リレーともに、優勝できてほっとしています。

先週の世界選手権からなか5日だったので、今回はタフなレースになると思っていました。でも自信をもってスタートすることができました。リレーは、個人の後で脱水の状態できつかったけれど、スタッフの皆さんにサポートしてもらって、リレーも自信をもってスタートできました。

今後は日本に帰国して、久々に日本選手権に出場します。その後、W杯に2大会出場。来年のパリのポイントも大事です。世界との差を実感しているので、それをいかに埋めていけるかに取り組んでいきます。

リレーのチームとしての結束力というところでは、日本のために1秒でも早くと思って出場したのが大きいです。出場した選手だけではなくて、支えてくださったチームのみんなの力を感じました。普段はトライアスロンは個人競技ですが、チームとして戦うというのは面白いところ。短い距離でスピーディな展開なので、観戦も面白いと思います。

第19回アジア競技大会(2023/杭州)

佐藤優香(トーシンパートナーズ、NTT東日本・NTT西日本、チームケンズ/山梨)

▼女子個人5位、ミックスリレー優勝
個人戦と、チームリレーにエントリーさせていただいて、個人戦では、大会に向けて1カ月間強化に励んできたけれど、パフォーマンスをはめられず、ワン、ツーフィニッシュの目標を達成できず、残念でした。リレーでは、素晴らしい経験ができました。日本チームの結束力を証明できました。

出走するメンバー4人だけではなくて、心をひとつにして戦えるのが魅力。それぞれ選手の得意なスタイルを出して戦えました。私は、3人の選手の勢いを守るのが役割でした。みんなに導いていただいたので、この経験を生かしたいと思います。

今後も、W杯に出場しオリンピックランキングポイントを獲得して、パリに向けて取り組んでいきます。

第19回アジア競技大会(2023/杭州)

ミックスリレーで優勝したチームジャパン。左から、佐藤優香、北條巧、高橋侑子、ニナー賢治 ©WorldTriathlon

北條巧(NTT東日本・NTT西日本/東京)

▼ミックスリレー優勝
今回のアジア大会は、個人はなしで、リレーのみ出場でした。リレーは、4名の選手で構成されますが、3名が個人戦にも出場。自分はフレッシュな状態でレースができるので、日本チームの優勝に貢献できれば、とレースに挑みました。自分自身としては、バイクに課題があったけれど後続との差を広げることができて、優勝に貢献できたので、良いパフォーマンスができたと思います。

今は、8月のプレイベントと世界選手権グランドファイナルの成績が良くなかったので、世界のレベルのが上がっているのを感じている。目標は変わらずパリでのメダル獲得。ただ、今のままでは間に合わないと感じています。しっかり来年の7月にむけて、W杯2戦残っているので、パリを見据えて強化していきたいと思っています。

リレーと個人とは違って、選手が交代するタイミングだったり、2、3走でスイムの入り方が違ったり、世界選手権でもそういったところでペナルティをとられてしまいます。選手たちと確認して、レースでミスなくできるように、他のチームよりもしっかり確認して、しっかり勝ちに行こうとしたことが、結束力が高まり優勝につながったと思います。

第19回アジア競技大会(2023/杭州)

福岡啓福岡啓(オクタケグループ/福井)

▼チームサポート
私は、個人の種目にもリレーにも出場はしていませんが、チームジャパンの力になりたいと思い、サポート役に徹しました。個人としては、失うことが多かったけれど、チームジャパンとして、金メダルを獲得できたことがすごくうれしく、サポートに少しでも力になれて良かったなと思いました。個人的には、今後は、W杯などレースが残っているので頑張りたいと思います。

山根英紀(ハイパフォーマンスディレクター/千葉)

3日間の日程の中で、選手たちにはベストを尽くしてもらいました。目標は、男女、リレーで金メダル、それを達成できました。闘った6人の選手を誇りに思います。良いチームでした。勝たなければいけないレースが勝つのは難しい。そこでいかんなく実力を発揮できたのは、パリに向けて弾みがつきました。

アジアにおいて、持続可能なメダル獲得を目指すと掲げて、個人で4大会連続で獲得できました。3年後の愛知でのアジア大会でで獲得できると確信しています。来年は、5月末までオリンピックの選考の戦いが繰り広げられますので、注目していただければと思います。

第19回アジア競技大会(2023/杭州)

第19回アジア競技大会(2023/杭州)
開催都市:中国/杭州
競技距離:エリート:スイム1.5km(2周)、バイク40km(6周)、ラン10km(4周)
ミックスリレー:スイム300m(1周)、バイク6.67km(1周)、ラン1.86km(1周)

<個人男子上位3名と日本人結果>
1位:ニナー賢治(NTT東日本・NTT西日本/山梨)1:50:54
2位:小田倉真(三井住友海上/東京)1:51:49
3位:Beisenbayev Ayan(カザフスタン)1:52:25
>>結果詳細(全29名)

<個人女子上位3名と日本人結果>
1位:高橋侑子(相互物産/東京)2:01:04
2位:Lin Xinyu(中国)2:01:30
3位:Yang Yifan(中国)2:02:31
5位:佐藤優香(トーシンパートナーズ、NTT東日本・NTT西日本、チームケンズ/山梨)2:04:15
>>結果詳細(全21名)

<ミックスリレー 上位3カ国と日本結果>
1位:日本 1:26:21
1)ニナー賢治(NTT東日本・NTT西日本/山梨)19:53
2)高橋侑子(相互物産/東京)22:27
3)北條巧(NTT東日本・NTT西日本/東京)20:33
4)佐藤優香(トーシンパートナーズ、NTT東日本・NTT西日本、チームケンズ/山梨)23:28
2位:中国 1:27:48
3位:ホンコンチャイナ 1:28:22
>>結果詳細(全12チーム)

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  1. コメントをいただきましてありがとうございます。
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  1. 素晴らしい成果なのに、なぜにテレビ放映は無いのですか?

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