連載「アイアンマンいどみました。」
「下から目線」でお届けする、アイアンマン初挑戦・完走への道①
トライアスロンをやってはいるけど、アイアンマンは難しそうと思っているあなたへ。
初めて51.5を完走した2011年6月12日から、ぴったり5年後の2016年6月12日。南半球、オーストラリアのケアンズで、僕はIRONMANになりました。
何度も夢見たMドットマークの真っ赤な花道。
その奥に燦々と輝くアイアンマンのフィニッシュゲート。ここにたどりつくことを目指してきたトライアスリート達の想いが詰まったパワースポット。
狂おしいほどに焦がれた「Akiyo Nonaka! You are an IRONMAN!」。そのフレーズを全身に浴びて、フィニッシュゲートをくぐった瞬間、自分の身体も発光している気がするほどの感動でしたーー。
LuminaWEBマガジン読者の皆様、はじめまして。『トライアスロンはじめました。』『トライアスロンはまりました。』という本の著者の野中秋世と申します。本を読んでくださったことがあるという方は、ご無沙汰しております!
このコラムは、トライアスロンをやってはいるけど、アイアンマンはちょっとね、さすがに難しいね……と思っている方にお届けするものです。
これがですね、できますよ。
謙遜なしで普通の人であるわたくしができたんですから。
「フツーの人でもアイアンマンはできる!」その根拠を教えましょう。
できると言える根拠その1。
中年になって、これ以上スピードを速くするのはとっても大変だけど、ゆっくりでいいから走れる距離を長くするのは、意外とできます。そしてアイアンマンのラン42.2kmは、6時間以上かかっても大丈夫。
できると言える根拠その2。
アイアンマンの世界はとっても華やかで、超人達だけの特権的な世界に見えてしまい、そんなところに行かれるわけがないと思ってしまいがち。
でも、それは12時間切りを目指していたり、コナのスロットを目指していたりと、「自分自身と」だけでなく「時間や他人」とも戦っているアスリートたちの話です。
それはもう、いくら尊敬の念を表しても表しきれないほどの最高峰の話であって、軽々しく誰でもできますとは言えません。僕もできません。
でも! 完走だけなら……できます。つまりは、アイアンマンを「完走する」ということと、「11時間台で完走する」というところに、一本の太いボーダーラインがあって、「完走する」というところまでなら届きます。そのふたつを混同しないように情報収集することが大事!
15時間、16時間かかったとしても、一度でも完走すれば得られる「アイアンマン」という名の称号。自分に勝ったという一生ものの証。
アイアンマンに挑戦、完走して得た多くの情報を、わたくしが得意(?)とする「下から目線」で、分かりやすくかみくだいて、ひとりでも多くトライアスリートのみなさんと共有して、あの想像を絶するような感動を味わっていただきたい! そんな想いから執筆させていただきます。
途中、脱線もあるかもしれませんし、どこまでアイアンマンの、その底知れない魅力をお伝えできるか分かりませんが、お付き合いください。さぁ、アイアンマンになる覚悟はいいですか?
では、スタートです!LM
「下から目線」でお届けする、アイアンマン初挑戦・完走への道②「すぐにIRONMANになれるのは、こんな人たちだ!」はこちらから
■著者プロフィール
野中秋世(のなか・あきよ)
2001年オープンの老舗ネットショップ店長。三児の父。20歳から35歳まで無運動状態。2010年にトレーニング開始。2011年に独学でオリンピックディスタンス完走。マラソンやOWSを含めて33レース目でアイアンマン完走。タイムは14時間24分。著作に、運動オンチの素人がトライアスリートになるまでを描いた『トライアスロンはじめました。』と、ミドルディスタンス・海外デビュー編の『トライアスロンはまりました。』(共に誠文堂新光社)がある。
トライアスロンデビュー前に”トライアスロンはじめました”を読みました。ついにアイアンマンになられたんですね。すごいです!
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早く3冊目を出してください❗️
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