COLUMN

すぐにIRONMANになれるのは、こんな人たちだ!

投稿日:2017年3月26日 更新日:


野中 秋世

text by:

©Kenta Onoguchi


連載「アイアンマンいどみました。」

「下から目線」でお届けする、アイアンマン初挑戦・完走への道②


あっと言う間にアイアンマンになれるのは、こんな人たちだ!

「下から目線」でお届けする、アイアンマン初挑戦・完走への道①「トライアスロンをやってはいるけど、アイアンマンは難しそうと思っているあなたへ。」はこちらから

突然ですが、わたくしの2冊目の本『トライアスロンはまりました。』を読んでくださった方へ。

あれが出版されたのが何年前か覚えていらっしゃいますか?

正解は2013年。あの日から、この文章をお届けするのに4年の年月を要してしまいました。51.5からミドルまでは1年でできましたが、ミドルからアイアンマンは4年。アイアンマンは、英語で7文字、カタカタで6文字。そんな少ない文字数では言い表してはならないくらいのロングジャーニーでした。

「えー! そんなに何年もかけてらんないよ」とお思いの方もいらっしゃると思いますし、別のエンデュランス系スポーツの世界からアイアンマンを目指してきた方もいらっしゃると思いますので、今回は、早期にアイアンマンデビューができるのは、こんな人達というテーマで、お話させていただきます。

野中は見た! トライアスロンを始めてから、すぐにIMデビューしているのは、こんな人たち。

★フルマラソンのベストタイムが3時間40分以内の人
・・・タイムで悩みましたが、すぐにアイアンマンと思うとやっぱりこれくらいかなと。

★ウルトラマラソン100kmのフィニッシャー・・・泳げれば文句なしですぐにでも可。アイアンマンのほうが楽に感じるかも。

★トレイルラン20~30km以上のフィニッシャー・・・トレランで足腰を鍛えたアスリートは、本当に強い!

★ブルべ等、200km以上のバイクロングライドのフィニッシャー・・・半日以上バイクに乗ったことがある人はいける!

つまりは、全身持久力がすでに優れていたり、超長距離移動に肉体が慣れている人は、アイアンマンになれる日は近いです。アイアンマンのランよりも長い距離の経験があれば、本番中、その事実が精神的な支えになってくれます。「あれができて、これができないわけがない」と。

「・・・やっぱりすでに何かしらの下積みがある人種のスポーツなのね・・・」

それはおっしゃる通りです。アイアンマンは、やっぱり甘くはありません。

でもですね、レース会場で「もしかして野中さんですか? 野中さんの本を読んでトライアスロンはじめたんです! 今日デビューなんです!」という嬉しい声かけをしてくださる人が、いざレースをやってみると僕よりも速いという法則がありまして・・・それも、かなりの頻度。

・・・僕なんかよりもアイアンマンできますよ、みなさんのほうが! どのくらい速いかと言うと、

★デビュー年の51.5で、いきなり2時間40分を切っちゃう人

★初出場のアイアンマン70.3(Swim1.9km/Bike90.1km/Run21.1km)で、いきなり5時間45分を切っちゃう人

(どちらも保証値ではなく実感値です。コースにもよりますし)

こういう人達が僕よりも後にトライアスロンを初めて、僕よりも先にロングディスタンス完走を果たしていったこの4年間。なんで、みんなそんなにスゴイの? フェイスブックを複雑な思いで眺めながら、早期デビューできる人を分析してみたところ、競技歴とは別の傾向があることに気がつきました。・・・その話は次回「続・すぐにIRONMANになれるのはこんな人だ!」に!

■著者プロフィール
野中秋世(のなか・あきよ)
2001年オープンの老舗ネットショップ店長。三児の父。20歳から35歳まで無運動状態。2010年にトレーニング開始。2011年に独学でオリンピックディスタンス完走。マラソンやOWSを含めて33レース目でアイアンマン完走。タイムは14時間24分。著作に、運動オンチの素人がトライアスリートになるまでを描いた『トライアスロンはじめました。』と、ミドルディスタンス・海外デビュー編の『トライアスロンはまりました。』(共に誠文堂新光社)がある。

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