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HOKA新作SKYFLOW「快適に気持ち良く距離を伸ばせる一足」TK解説

投稿日:2024年6月28日 更新日:


ルミナ編集部

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SKYFLOW

HOKA新作「SKYFLOW」の特徴を
TKこと竹谷賢二さんがトライアスリート目線で解説

7月1日(月)発売の、HOKA「SKYFLOW(スカイフロー)」は、今年4月に発売された、HOKAブランドの核であるクッション性に革新的なカーボンファイバー製プレートシステムを融合させ、究極のクッション性と反発性と安定性を備え、ダイナミックでより楽な走りを実現した「SKYWARD X(スカイワード X)」から着想を得て開発された最新作。

そこで、HOKAアンバサダーですべてのモデルをはき比べているというTKこと竹谷賢二さんに、トライアスリート目線での「SKYFLOW」の特徴や「SKYWARD X」との違い、他モデルとのはき分けについて訊いた。

SKYFLOW

竹谷賢二(TK) Kenji Takeya
マウンテンバイク競技(XC)のオリンピアンで、 現役引退後はトライアスリートとしてKONA&NICE(アイアンマン世界選手権)に9年連続出場・完走。数多くのトライアスリートの指導を手がけるとともに、自らもKONAでの年代別入賞(表彰台)を目標に掲げ、トレーニングとレベルアップのための試行錯誤・自問自答を繰り返す日々。2×アジア・パシフィックエイジチャンピオン。

一定にどこまでも気持ちよく走るために最適なシューズ

「スカイフロー」は、ベース強度での長い距離を走るときに、1歩1歩を気持ち良くするために最適なシューズだと思います。たとえば、5分/㎞とか6分/㎞、と自分のペースを決めたら、そのペースで長く走っていけるなという心地良さがあります。

このモデルには、カーボンプレートは入っていません。スカイフローの上位バージョン「スカイワード X」には、カーボンプレートが入っていまして、そちらとの共通項がたくさんあります。

カーボンプレートのメリットはスピードを上げていくというのがあるので、「スカイワード X」は、それに長けています。「スカイフロー」のほうはプレートが入っていない分、よりナチュラルな感覚のまま「スカイワード X」の快適な走り心地や、接地感、体重を前に乗せていく感じを同じように得ることができます。

自分のベース強度のまま、スピードを上げていくっていう方向性がある人は「スカイワード X」がぴったりしますけれども、一定のペースで走る人は、「スカイフロー」でも十分「スカイワード X」と同じ走行感が得られると思ってもらっていいでしょう。

スカイワード X

スカイワード X

ロング派はトレーニングは「スカイフロー」
レースは「スカイワード X」がマッチ

ソールのはき心地とかは、ミッドソールに同じ素材(スーパークリティカルEVAフォーム)が使われているため、カーボンプレートのありなしはそんなに感じません。

どちらのシューズも全般的に、丸っこい形状をしていて、前に乗り込んでいく感じが明確に強くあります。メタロッカー(※)が両方ともものすごく効いていますので、前にのりこんでいったとき、身体がすごく前に出て歩幅が広がるという感覚があります。

値段的には、素材がより上位で、カーボンプレートが入っていることもありますので、「スカイワード X」のほうが上位になります。

一定ペースで走るには、「スカイフロー」でも十分ですので、距離走や練習は「スカイフロー」で、レースは「スカイワード X」というのは、ロング志向の方にはとてもマッチするのではないかなと思います。

とりわけ、完走ペースでアイアンマンとかロングに臨むという人は、ペースは上げたくないけれど後半ピッチが下がってくると思うんですよね。

そのときに、カーボンのあるなしというのは、ピッチを保ちやすいという効果もありますので、反発を生かして速く走るというよりも、むしろ「スカイワード X」だと、後半まで自分の決めたペースでのピッチを保ちやすくなる結果、後半まで良いペースで走り切れるという作用があると思います。

その前のトレーニング段階で、距離を伸ばしたいのであればカーボンプレートに頼らずに「スカイフロー」で走れれば、レースは+αで「スカイワード X」などのカーボンプレートが役に立つと思います。

距離を踏むトライアスリートにはロングライフも重要

目標レースがロングとか長い距離になってくると、練習量も伸びていきますよね。そういった際に、アウトソールの摩耗の耐久性が高いのでロングライフ、長寿命というところも期待できます。

気持ち良く一定のペースで走ることができるので、結果的に走行距離が延びる、そのときの寿命も考慮されているので、長い距離を走り続けられるんじゃないかなと思います。

そのため、質の高さはもちろん、一歩一歩の快適性の高さも追求できます。1歩1歩の接地感が心地良いのが、スカイシリーズの特徴で、それが新しい価値観なのかな、という気はしています。

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TKのHOKAラインアップ使い分け

私のレースですと、アイアンマンでもスタンダードディスタンスでも自分の中での限界スピードにいかに近づけていけるかになるので、狙いとしては、スピードを上げたいということになります。そのため、HOKAのラインアップの中では、カーボンプレート入りの「CIELO X1(シエロ エックス 1)」が自分のレースシューズになります。

それに準じたレースペースに近いスピードで走るときは「MACH X (マッハ エックス)」とか「MACH(マッハ)」、もうちょっと下の走り込みは、「CLIFTON(クリフトン)」とか「RINCON(リンコン)」でやっています。

今までだったら、「BONDI(ボンダイ)」でゆっくりとか長くを走っていたのですが、「スカイフロー」は同じようなクッション感で立ち位置的には似ているんですけれども、もう少しシャープな走りができる。

「ボンダイ」はより守られている感じがして、「スカイフロー」はより気持ち良い感じです。

自分の気持ちに従ってシューズを選ぶ

ペースを落として距離を延ばすときには、ふたつの考え方があって、1歩1歩を良くするために距離を走る場合、「スカイシリーズ」よりももう少しシンプルなシューズがいいと思います。

もし、1歩1歩快適性を伴って、どうせ走るなら楽しく走れたほうがいいなというときには、「スカイフロー」はとてもマッチしますので、自分のフォームとかに集中する走り込みなのか、気持ちの良いリフレッシュとかリラックスとかなのか、距離を走るのかで使い分けができます。

たとえば私の場合、今ならアイアンマン・ケアンズが終わって、リカバリーから次のリスタートというかリビルドのタイミングです。フォームやペースを考えずに、とりあえず30分、1時間走ろうといときに、気持ちが良いなとかランニング楽しいなと思えるシューズを選びたいですね。こういったタイミングではきたいのは「スカイフロー」です。

皆さんも、気が重いときでも、走っていて気持ちが良いというような価値観のある人であれば、1足目にしてもいいでしょう。

一方で、ベテランで「きついのいやなんだよな」という人でも気持ち良く走れるなら少し距離を伸ばしてもいいかなというときに、あまりペースにこだわらずに、自分の気持ちに従ってシューズを選ぶのもいいと思います。

トレーニングでも、強度を保って走るペースを保つことも大事ですけれど、全体のボリュームを考えれば、とにかく距離とか時間を伸ばしておきたいというときがあると思いますので、そういうときにも向いていると思います。

***

「スカイフロー」のディティールについても竹谷さんに訊いてみよう。

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ミッドソールは最新のスーパークリティカルEVAフォームと呼ばれる素材を採用していて、もっちり反発感の強い印象を能てくれて、クッション性は最高です。

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アウトソールは、外に貼られたラバー部分が耐久性にすごく優れていて、その上、ぶ厚めにも貼られていますので、これはクッションがへたれるまでずっとはいていれるんじゃないかな、というくらい耐久性が高められています。非常にロングライフになっていますので、快適に長くという意味で言いますと、長距離に非常に向いています。

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クリールジャガードアッパーと呼ばれる最新の素材でアッパーも快適。あたりはないけれどしなやかで優しいフィット感が快適です。

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カラーバリエーションもスポーティーなカラーから、ちょっとシックなカラーもありまして、好みに応じて男性女性ともに選べるんじゃないでしょうか。

SKYFLOW(スカイフロー)
発売日:2024年7月1日
価格:22,000円(税込)
展開:Women’s(22.0cm–25.0cm ・4色展開・244g/25cm) ソールスペック: オフセット5mm/ヒール38mm/フォアフット33mm
Men’s(25.0cm〜29.0, 30.0cm ・4色展開・280g/28cm) ソールスペック: オフセット5mm/ヒール40mm/フォアフット35mm

(※)メタロッカーは、靴底にカーブを設けることで、着地を妨げないように設計されている。まるで足裏に車輪があるかのように、このカーブが人を前へ前へと導いてくれる。またすべての歩幅に適切なタイミングで推進力を与え、どんなペースでも常にスムーズな走りを実現。

▶TKの解説や実走シーンが見られる動画はコチラ


◎問い合わせ
デッカーズジャパンTEL:0120-710-844 https://www.hoka.com/jp
公式Facebookアカウント@HOKAJP
公式Instagram/Xアカウント@hoka_japan

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