
トライアスリートにも愛用者の多いサーヴェロ最速エアロロード「S5」。よりエアロ&軽くなったというその実力に注目が集まる
よりエアロに軽く進化した
サーヴェロの自信作
米・Cervélo(サーヴェロ)社は、同ブランドを代表するエアロロード「S5」の最新モデルを発表した。
これまでにもスピード&空力性能面で常に先鋭的な進化を遂げてきたS5は、グランツールをはじめとするプロロードの世界で数々の勝利を上げ、トライアスリートにも支持されてきた名車だが、今回発表された最新モデルは、その伝統を受け継ぎながらも、より速く・軽く進化。
前モデルよりも空気抵抗を6W以上削減し、124gの軽量化を果たしている。

Dura-Ace Di2完成車は2,299,000円(税込・以下同)。スペックやフレームセットの詳細は記事末尾参照
空力を究めたバイク前面部
進化が顕著なのは、空力面で最も重要とされるバイク前面部分。
フロントフォークとヘッドチューブは以前より深くなり、新設計の一体型ハンドル&ステムは、オリジナルのVステムコンセプトをさらに発展させ、より速くなっているという。
専用設計のエアロホイールが
横風にも強い安定性を実現
エアロ面での大きな進化を支える、もうひとつのトピックは、この新型S5のために設計された専用ホイールがアッセンブルされている点。
サーヴェロとReserveが共同開発した「Reserve 57|64 Turbulent Aero ホイール」は、S5のフレームに完璧にフィットするよう設計されている。
ホイールのオフセットが非対称なシートチューブにぴったり合い、フレームのカットアウトに滑らかに収まっていることにより、バイク全体で空気の流れがよりスムーズに。このReserve独自の設計技術(Turbulent Aero)が、横風の中でも高い安定性を実現しているという。
サーヴェロが掲げる
新型S5進化のコンセプト
❶ AERO AERO AERO
よりエアロに
新しいS5は空気抵抗を前モデル比6ワット超削減。この進化は、主にバイク前方の設計によるもので、シートチューブと後輪の非対称な形状の組み合わせも、大きな要因となっている。
サーヴェロ社の新作リリースでは、これまでにも同社のバイクが長きにわたり世界の競合ブランドの中でトップを走ってきたという自負を示しつつ、「新しいS5も他社のバイクと比べて少なくとも5Wは速い」とその仕上がりについて強い自信をのぞかせている。
❷ ONE-PIECE HANDLEBAR/STEM
一体型ハンドルバー/ステム
ハンドルまわり「プラスフォー」と言われるコンセプトを採用。これはブラケット(フード)部分の幅がドロップ部分よりも4cm狭く設計されているという意味で、たとえば38cm/42cmといったサイズ構成となる。
この設計により、ブラケットを握った際により空気抵抗の少ない姿勢をとりやすくなり、ドロップを握るときには下りやスプリントでの安定性が高まるという。
❸ NOT JUST FASTER. LIGHTER, TOO.
ただ速いだけじゃなく、もっと軽く。
新型S5は(空力性能向上のため)表面積が増えたにもかかわらず、前モデルより124gも軽い。フォークやヘッドチューブの深さが増したことで一部は重くなった一方、カーボンレイアップやパーツ構成を最適化することで、トータル重量の軽量化に成功している。
❹ RESERVE 57|64 DESIGNED FOR S5:
最速S5のための専用設計ホイールシステム
新しいReserve 57|64ホイールセットは、Reserveとサーヴェロが共同開発し、新型S5のために設計された専用モデル。
リアホイールは非対称な形状をとっており、シートチューブの形状との調和で、それらの周辺を空気がスムーズに流れるように。従来の52|63ホイール比3Wもの空気抵抗を削減。それでいて重量は変わらない。
S5
Dura-Ace Di2
〈シマノ・デュラエース完成車〉
■価格:2,299,000円(税込・以下同)
■カラー:Lithium、Five Black(=写真)
■サイズ:48, 51, 54, 56, 58
S5
FRAMESET
〈フレームセット〉
■価格:999,900円
■カラー:Five Black、Carnelian、Lithium、TVL Replica