チームVAAM、シーズン2始動。
今年もアイアンマン70.3を駆け抜ける。
「運動で、体脂肪を燃やす」チカラを通じて、カラダと心のエネルギーを引き出すアミノ酸VAAMのサポートを受けるチームVAAMが、今年も「アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン」に戻ってきた。取組み2年目となり、チームには新たなメンバーが合流。VAAMを携えて初のレースとなった第2期生のコメントで、それぞれのメンバーがどう補給しながら、いかにアイアンマンの70.3マイルを完走したかを振り返る。
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疲れ果ててもいいんですが
できればいい顔で帰ってきてください
「アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン」。2015年を最後に、北海道洞爺湖で行われていたフルレングスのアイアンマン・ジャパンが休止になってから、アイアンマンの冠が付く唯一の国内大会だ。アイアンマン人気が変わらずに持続していることは、8回目を迎えたこの大会に、リレーを含め1881人もの選手がエントリーしたことが証明しているだろう。
昨年のこの大会に合わせて結成されたチームVAAMは、シーズン2を迎え、新たなメンバーの第2期生が合流。レース前からFacebookなどで情報交換し、2期生同士だけでなく1期生も交えて交流を深めていたようだ。そして、レース前日のアイアンマン・エキスポで今大会にエントリーした14人が顔を合わせた。
大会副会長から「レース中はいろんなことがあると思いますが、途中で気持ちを折らさないように。ゴール地点で待っていますので、ちゃんと帰ってきてください。疲れ果てて帰ってきてもいいんですが、できればいい顔で帰ってきてください」とエールをもらい、エキスポの華やかなムードに包まれていたチームVAAMは、あらためて気持ちを引き締めていた。
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水はキレイだが
結構うねっていた
レース数日前の天気予報は、雨を示唆していたが、当日朝は曇り。そして、その時点では午後には晴れてくる予報も出ていた。レース経験の少ない選手には、対応が難しい状況。しかし、2期生の中には、天気への備えを万全にしていた選手もいた。
「事前に天気予報を3つくらいチェックしていて、その内のひとつが暑くなる予報を出していたので、暑くなる可能性もあると思っていました。だから、DHバーのところには、いつも使っている経口補水液を、フレームには、エイドでもらったVAAMのボトルを入れました」(岡田知子さん)
スイムは、公園として良く整備された新舞子マリンパークからスタート。埋め立て地で島のような一角なので、スタート地点、橋の上、対岸の三方向から観戦できるなかなか珍しいロケーションだ。ちなみに、筆者は2012年の第3回大会を取材したことがあるが、その時からコースはガラリと変わっている。昨年とも微妙に違っているようだ。来年、参加を予定している選手は、事前にコースの確認が必須だろう。
この日のコース・コンディション、レース展開は、2期生のコメントが雄弁に物語る。
「スイムは、行きが潮の流れが速いところがあって、まったく進まないなと感じたところがあったので、ちょっとビックリしました」(山口潤さん)
「結構うねっていたんで、気が付いたら右に行ったり左に行ったりしたんで、ちょっと余計な距離を泳いだかなという感じ」(今井達也さん)
70kmを過ぎて長さを感じて
これがアイアンマン70.3かと
バイクコースは、直線が多く高速コースになる工業団地内のパートと、クランクが多いテクニカルな郊外パートという性格の異なるふたつのセクションから成る。
「後半、結構細かなターンが多くて、スピードに乗り切れなくてつらかったです」(前田暢彦さん)
「初ミドルだったので、70㎞過ぎから長さを感じました。アップダウンが始まって、周回じゃなくなって人も減って、これがアイアンマンかと感じましたね」(山口さん)
ランコースは、丘陵地から住宅街近くを通り、森を抜け、激坂を越え、歩道橋をクリアし、フィニッシュラインへと向かう――。
「バイクがパンクして、ビンディングシューズで10㎞以上走ったんで脚にダメージがありましたね。ヒザ裏が痛くなって、そのあと足首が痛くなって、でも何とか最後まで走り切れました。横浜(世界トライアスロンシリーズ)で、ブラウンリー選手がバイクを担いでゴールしたのを見て印象に残っていたんです。最後まで諦めないで、ゴールしたものがトライアスロンは勝者だというのを教訓にがんばりました」(土屋智敬さん)
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大会前の準備からレース中まで
70.3に挑むルーティンの中にVAAMを。
トップ選手でも約4時間、完走目標のエイジグルーパー(一般選手)なら、その倍かかることもあるアイアンマン70.3ディスタンス(スイム1.9km/バイク90km/ラン21km)。補給の重要性は、オリンピック・ディスタンス(以下OD=スイム1.5km/バイク40km/ラン10km)の場合とは比較にならないほど大きい。
ODまでの距離(運動時間にして2~3時間くらい)までならば、事前に十分な糖質補給をしておけば、それで乗り切れることもあるが、70.3(ミドル)以上のレースでは、糖質補給だけでなく、体脂肪のエネルギー活用も大切になってくる。
高エネルギーで、体内に糖質よりも膨大に蓄えられている体脂肪は、そのエネルギーを活用することで、パフォーマンスアップが期待できる優秀なエネルギー源だ。運動中に、体脂肪のエネルギーを活用できれば、ガス欠対策にもつながるだろうし、糖質の温存にもつながり、後半の粘りを産み出す。
今回も、チームVAAMのメンバーたちは、このメカニズムをしっかり理解して、それぞれの補給戦略にVAAMをプラスしレースに臨んでいた。
練習時と同じように補給したので
集中力は切れなかった
「運動で、体脂肪を燃やす」チカラに着目したアミノ酸VAAM。耐久レースでのエネルギー戦略に顆粒・ゼリータイプのVAAMに加えて、エイドステーションで用意されていたヴァームウォーターを活用。ヴァームウォーターはアミノ酸と水分がとれるだけでなく、汗で失われるナトリウムも補給できる。
「バイクでは、スポーツドリンクにスーパーヴァーム顆粒を2袋混ぜておいて、それを全部バイク中に摂りました。練習時も同じように補給していました。集中力が切れなかったり、後半タレないことはパフォーマンスにとってプラスになります。ランでは、エイドで出されている水とヴァームウォーターを交互に摂って、5kmに1回、スーパーヴァームゼリーをちょっとずつ飲みました」(山口さん)
「練習の時と同じようにスタート30分前にスーパーヴァームを飲んで、バイクでは、ボトルの水でスーパーヴァーム顆粒を摂りました。ランでは、エイドごとにヴァームウォーターがあったので、それを飲みましたね。いつものランの時は、もっと固形物を食べるんですけど、今回はほとんど食べずに水分だけで来られました。運動中に体脂肪のエネルギーを使っていることで、途中のエネルギー補給が少なくても済んだのかもしれないですね」(今井さん)
先にも触れたとおり運動時間が2~3時間を超える場合、バイクライド中やランニング中にもVAAMでアミノ酸を補給したいわけだが、そこで顆粒、ゼリー、ドリンクと、それぞれの商品をうまく交ぜて、自分なりの補給戦略を実践していく。
「練習中からいろいろ試していて、バイクに乗りながらスクリューキャップを開けるのは1回くらいかなと思ったので、バイクでは、袋を歯でかみ切れるスーパーヴァーム顆粒をジャージに3本くらい入れて周回(約16㎞)ごとに1本ずつ摂りました。ランでは、エイドのヴァームウォーター。結果論ですけど、いつも出せないスピードで走れましたし、僕はよく足が攣っちゃうんですけどそれもなかったので、今回の補給は良かったのかなと思います」(市川さん)
「バイクでは、経口補水液とVAAMボトルを持ち、その時に飲みたいと思ったほうを飲んでいました。ランでは、エイドにあったヴァームゼリーは前半と中盤の2回使いました。あとは、ランのエイドにはいろいろな水分があると分かっていたので、自分では何も持たずに、そのエイドで自分が欲するものを飲んだという感じです。レース前に摂るパイナップル風味のスーパーヴァームゼリーは美味しくて、感触も良かったです」(岡田さん)
一方で、おおむねうまくいったけれど、少し補給が足りなかったかも・・・と振り返るのは前田さん。
「スイム前にスーパーヴァームを飲みました。T1でスーパーヴァームゼリーを半分くらい摂って、ランに行く前にもう半分。バイクボトルは水だけで、エイドでは取りませんでした。でも、ちょっと食べ物が足りなかったかな。バイクが終わった時点でおなかが空いていたので。そこは反省点ですね」(前田さん)
補給がうまくいった人、足りなかった人、多すぎた人、状況は異なれど、それぞれのやり方でアイアンマン70.3チャレンジのルーティンの中にうまくVAAMを取り入れて、チーム全員がゴールに帰ってきた。1期生の西田宜幸さんは、チームVAAMでの成果についてこんな例を挙げてくれた。
「VAAMを摂ることで補給食の勉強をするきっかけになったんです。チームVAAMに入る前は、栄養やサプリメントの知識がまったくなかったんですけど」
2期生も、きっと今回のレースをきっかけに、自分の補給を見直し、調べ、学び、次のレースでのレベルアップにつなげることだろう。それもまたトライアスロンのおもしろさ。
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(>>>次回・後編「1期生:経験を踏まえた『準備』の中に VAAMがある。」へ続く)