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ついにベールを脱ぐパールイズミのトライウエア『AIR TRISUITS』

投稿日:2017年8月19日 更新日:


ルミナ編集部

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#02 ついにベールを脱ぐPIトライウエア『AIR TRISUITS』

取材・文/大塚修孝

ついにパールイズミの新しいトライアスロンウエアがリリースされる。
今回は、その全貌と、以前のコラムで挙げた「トライアスロンウエアに求める機能」の各ポイントごとに、注目すべき点をまとめてみた。

異なる三種目を連続して行うトライアスロンウエアの開発は極めて難しいと言える。これからもさらに進化を余儀なくされるアイテムだろう。そんな中でパールイズミの『AIR TRISUITS』は、完成度の高い仕上がりを見せている。

日本人のための日本のブランドが、安心の国内生産で、素材から作りの細部まで徹底的にこだわった注目のトライアスロンウエアが誕生したのだ。

ついに国内でも本格展開が始まるパールイズミのトライアスロンウエア『AIR TRISUITS』。国内最大規模の51.5km 「木更津トライアスロン」の事前大会受付(8月20日)や同・26日、27日の大会EXPOでもオーダーウエアの受注がスタートする(写真は、半袖ワンピース/メンズ ¥25,920・税込)

Point① 素材:身体へのダメージを軽減する素材選び。

まずは素材。その高機能はスイム後、効果を発揮する。透けづらい撥水素材として56d/36fフルダルポリエステルを使用、前身頃と脇パネルに配している。速乾性に優れ、水を含まないため、ドライな着心地が軽さを感じさせる。また、バイク、ランと日焼けでの疲労を軽減させる「UPF45~50+」という最高レベルのUVカット効果を備えている。

そして、パールイズミの真骨頂でもあるバイクパンツのパッドは、トライアスロン専用パッド「3D TRI」を採用。同社最高峰バイクパッド「3Dネオプラス」開発のノウハウを継承し、薄手で小型化させたのが、このトライアスロン専用パッドで、微起毛でソフトなフィーリングとなっている。このパッドの開発には社内の元自転車競技選手(世界選手権トラック競技金メダリスト)や社内開発担当者メンバー、かつ女性トライアスリートが関わり、開発を進めた。

パールイズミの技術力の高さを象徴するパーツのひとつバイクパンツのパッドは、トライアスロン専用パッド「3D TRI」を採用。同社最高峰バイクパッド「3Dネオプラス」の良さを継承し、薄く、小型化したもの

また、パッドが縫い付けられるパンツ部分の生地はトリコット2way素材を採用し、伸度と強度が高い。そして、脚の裾口に使用している「パイル状」のラッセルテープも注目すべきポイント。濡れたり、汗ばむことでグリップ力が増しつつも、その水分をバランス良く乾かし、滑り止めとして機能しながら、毛穴を塞がず、肌に優しい素材で、かゆみなどの防止にもなっている。

裾口の滑り止めには、独自開発のラッセルテープを採用。肌に優しい素材でかぶれや、かゆみが出ないように配慮されている

Point②作り:深い前傾から直立まで対応。

スイム、バイク、ランの三種目は全く違う動きをする。それらの動きすべてに対応する作りは簡単ではない。「連続」して行うという難しさがあるからだ。パールイズミの『AIR TRISUITS』は、徹底研究されたエルゴノミックパターンにより高いフィット性を実現し、前傾の深いバイクフォームから直立で腕振りのあるランニングまで、快適性を高めている。

DHポジションのような前傾の深い姿勢でも、上体の立ったランニングフォームでも、快適にパフォーマンスを発揮できる高いフィット性を実現している

特に、より前傾のキツくなるDHポジションに対しても前身頃のストレッチファスナーを使ったフルオープン仕様のポイントが高い。そして、先述の素材としてのパッドはそれだけではないのだ。その高性能パッドをどのように縫い付けるのか、「素材と作り」の両方が重要となる。パッドは、極力薄く、縫い付けたいのだが、単に薄いだけではダメなのだ。そのため、パッド周囲の角を丸くすることで絶妙なバランスが取れるという、徹底したこだわりがあった。それこそが、パールイズミのトライアスロンウエアなのだ。

Point③着心地:安心感と快適性を体感できる。

まず手に取って感じることは、やや厚手で生地がしっかりしているということだった。安心感や耐久性につながると直感。着るとやはりしっかりとした着心地がある。

腕周りなど平均値よりあるため、着心地がどうなるのか、腕は振りやすいのか、気になっていたが、全く問題なかった。また、雨天時の使用では、撥水性が効いて、濡れることによる冷えが抑えられていた。

そして、ファスナーで分割される前身頃は、腹部への圧迫がなく、パンツ上部の腹部に接する部分がゆったりとしているのも快適性が高い。DHポジションでの前傾にも腹部への違和感を感じない。分割されている部分の高さなどのパターンが絶妙と感じた。

Point④高機能:ユーザー目線でこだわったバックポケット

ウエアは、バイク本体のように大きなモデルチェンジこそないが、各社鎬を削っているのが、エアロダイナミクスへの取組だろう。パールイズミでは、「スピードセンサー」という空気抵抗軽減素材で対応している。両袖と後身頃に採用し、身体に当る気流の整流効果を出しているのだ。

そして、バックポケットの大きさとその高さにもこだわった。大きなエネルギー系の補給食やゼリー飲料なども入る大きさとなっているのだ。このあたりも開発スタッフ自身がトライアスリートとして、その目線を活かしたものとなっている。

トライアスリートでもある開発担当者がユーザー目線でこだわったポイントのひとつ「バックポケット」。大きなエネルギー系の補給食もしっかり収まる、大きさと高さにこだわった

また、ポケットの高さは、通常のジャージなどでロード選手(サイクリスト)からのリクエストも多く、それに基づいた開発のノウハウから「腰に載る」位置に決められているという。

Point⑤アイテム:袖アリ・ナシは、好みに応じて選べる

今回のアイテムは、1ピースに袖つき&袖なし、2ピースは袖なしのみとなっている。1ピースはやはり袖つきのものがトレンドとなっている。今シーズンを見ていても増えている印象だ。

一方、袖なしは、他社も含めた「傾向」として、より自然な腕振りと、やはり体型によっては、吊られてしまう傾向に対し、フィット性を高めるだろう。ただ、日焼けは気になるところなので、レースコンディションによりチョイスされる。

そして、2ピースは、マルチなタイプで、初めての人でも着やすいだろう。現在の傾向として、ショートまでは2ピース、ミドル、ロングで1ピースとなるが、メーカーのコンセプトとその人が受けるフィット感は別だ。個人の体型により、「フィット性」の高いほうを選んでほしい。

袖なしのタンクトップタイプも用意されている(写真はレディースのタンクトップワンピース ¥23,760・税込)

Point⑥デザイン:トレンドを踏まえたプロのデザイン提案。

以前の記事で、好みや望むデザインをウエア上で表現するには、専門のデザイナーや色の表現力、再現性が重要になってくると述べたが、パールイズミのオーダーウエアは、各素材での発色性などを踏まえた素材選びにより、ウェア全体の発色感のバランスが取れたウェアに仕上がっている。

また、チーム向けのデザインを考える際、最近のトレンドを踏まえた提案、ロゴやマークの目立つ位置などサイクルウェア専門のデザイナーによるアドバイスをもとにデザインが出来上がるので安心だ。

(>>>#03「製品開発者Interview編」へつづく)

 

あのパールイズミのトライウエアが、帰ってくる。

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