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過去20年200戦の中で最高のレース体験? ≫≫≫ 竹内鉄平さんの場合

投稿日:2017年3月6日 更新日:


竹内鉄平

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竹内自身がレースディレクターを務める「伊勢志摩・里海トライアスロン」は、2016年度の読者人気ランキングで51.5km1位に ©Sho Fujimaki

特集「あなたにとって最高のトライアスロン体験って、何ですか?」

file.05 竹内鉄平さんの場合


過去20年200戦の中で最高のレースって?

自分は平均すると年間10レース程度出場しています。過去20年間で200近いレースに出てきました。

5年ほど前から自らがレース運営者となったことで、自分が出場するレースにおいても選手目線とオーガナイザー目線の両方をもつようになりました。

たくさんのレースに出ることで勉強になって、仕事にも生かせるので、今まで出たことのない大会を年に1~2大会は必ず入れるようにしています。

選手の要望と地元の制約との間で、コースづくりの苦心が垣間見えると、「そうそう、選手からはいやがらせか? と言われるけど、ここはこうするしかないよねー」とか、「なるほど! こういう手があったか!」と密かに関心したりしています。

また選手以外の開催地の人たちにどれだけ大会が受け入れられているか? についても関心をもっています。

やはり、大会規模やブランド名ではなく、地元が一丸となって盛り上げようとしている大会に出たいですね。

竹内さんが好きなレースのひとつに挙げる野尻湖大会は、ハードなコース設定が特徴 ©Akihiko Harimoto

 

その土地が気に入るような、理想のローカルレースを探して

コースとしては、パワーだけではなく、テクニックで差がつく難易度の高い、攻略しがいのあるコースが好きで特にバイクコースは、アップダウンがありテクニカルな方が好きです。

スイムはやはりきれいな海で泳ぎたいですね。

ただ、3種目(スイム・バイク・ラン)がすべて好条件となる開催地というのは日本全国探してもなかなか見つかりません。

大会としての特色(ローカル色)、セールスポイントがあると他の大会と差別化が図れるので、集客にもつながると思います。

開催地のロケーションに合わせてコースやレースフォーマットを工夫する必要があります。

あとは、やはりその土地の名物グルメがあると良いですね。開催地が潤わなければ、どんなに選手から人気が高くてもレースを継続することは不可能になってしまいます。トライアスリートがレースに参加することで、地域にお金が落ちて、その土地が元気になるのが一番だと思っています。

そういった視点からレースを選んでいただき、訪れた土地を気に入ってくれて、再びリピーターになってくれると地元の方も喜びますし、
レースオーガナイザーとしては、うれしい限りですね。LM

 

伊勢志摩のレース前後には「赤福氷」など地元グルメも豊富 ©Sho Fujimaki


伊勢志摩参加者にもオススメの赤福本店 ©Sho Fujimaki


■著者プロフィール

竹内鉄平(たけうち・てっぺい)
世界トライアスロン選手権元日本代表で、現在はあすたまトライアスロンスクール代表。愛知県名古屋市・みよし市・豊田市を拠点に指導を展開する傍ら、現在も選手としてスタンダードディスタンスの日本選手権に出場する実力をキープしている。また伊勢志摩・里海トライアスロンのレースディレクターなど、イベントの企画運営も手がける。

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