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AIR TRISUITS 《2018 PI TRIモデル》宮古島で実戦デビュー。

投稿日:2018年7月3日 更新日:


ルミナ編集部

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「PI TRI」2シーズン目は国内ロング最高峰のストロングマンから。2018年のAIR TRISUITS PI TRIモデルもこのレースでお披露目となった(写真は巽朱央さん)。2018 PI TRIモデルの販売情報は記事の末尾でチェックを

PI TRI、宮古島トライアスロンを駆ける。

ユーザー目線で「チームで真剣に楽しむトライアスロン」を体現する中で、Pearl Izumiの新しいオーダーウエアのカタチを探求する「PI TRI」。チームとして迎えた2シーズン目は、4月の全日本トライアスロン宮古島大会から、シーズンイン。

国内レースシーズンの幕開けにして、ロングの最高峰。早くも夏を感じさせる暑さの中で繰り広げられた長い闘いの中で、PI TRIメンバーたちが得たものとは?

Pearl Izumiアンバサダー大西勇輝さんと、PI TRIメンバーで、Pearl Izumiデザイン部門スタッフ(パタンナー)としてもAIR TRISUITSの開発に携わっている巽朱央さんのレース体験をもとに、振り返ってみよう。

年代別優勝、巽さんをとらえたロングの魔物。

巽朱央(たつみ・あけお)さん
宮古島や佐渡などロングを中心にレースを楽しむトライアスリート。トライアスロンを始めたのがきっかけでPearl Izumiに転職し、パタンナーとしてAIR TRISUITSの開発にも携わっている。今回(2018年) の宮古島では10:47:15で年代別1位(女子35~39歳)に。昨年(2017年)は佐渡国際トライアスロンAタイプでも年代別優勝(12:45:16)して、ITUロングディスタンストライアスロン世界選手権(2018年7月)の日本代表に選ばれている。KONAチャレンジのレギュラーメンバーでもある。

4月22日に開催された今年の宮古島大会には1572人が参戦。完走者は1270人で、完走率は80.8%(2017年81.4%)。潮流の影響からスイムパートで約100人がカットオフされた前回大会に比べ、スイムが2周回の新コースとなり、潮流も比較的穏やかだった今年はスイムリタイアの憂き目にあったのは数人、バイクパートでの風もそれほど強く吹かず、レースコンディションの良い、比較的イージーなレースになるか、と思われた。

しかし、ストロングマンがそれほどラクなレースになることは、やはりなかった。多くの選手がバイクパートに移る頃には、雲間からしっかり宮古島らしい強い日差しが届き、88~99%もの高い湿度が、選手たちの前に立ちはだかった。

好天に恵まれた2018年のストロングマン(全日本トライアスロン宮古島大会)。潮流も風もそれほど強くなく、比較的穏やかなレースデイになるかと思われた長い一日のはじまり

そんなタフなレースで、前回より総合タイムを15分近く短縮して年代別優勝を果たした巽さんにとっても、決して会心のレースではなかった。レース前から「昨年の佐渡Aでもそうだったんですが、ここのところランで歩いてしまうクセがついちゃって。今回はラン、全部走るぞ、というのがひとつの目標です」と語っていたが、そういう意味で、ロングの魔物は今回も巽さんを逃がさなかった。

「運良くエイジ1位にはなれましたが、反省点いっぱいのレースでした。バイクでは電動変速機のバッテリー切れ。30㎞地点でフロント変速機のバッテリーが切れました。リアのバッテリーは大丈夫だったので、(フロントはアウターしばりで)後ろの11速だけでやりくりしました。ビックプーリーついてて良かった・・・」

バイク中盤の東平安名崎を走る巽さん。このときすでに電動変速機のバッテリーは切れ、アウターしばりの走りを余技なくされていた

そして、ランでの失速。ランラップ4:18:40と、それなりにまとまっているようにも見えるが、大地がうねるような宮古島のアップダウン、上りの区間などでその誘惑に勝てなかった。

「ランではやはり歩いてしまいました。目標タイムの設定、コースの予習や補給の準備はそれなりにしてましたが、もっと細かくシミュレーションすべきだったと反省しています」

しかしそれでも、年代別1位、女子総合でも16位に入っているのは、さすがPI TRIメンバーにして、KONAチャレンジャー。

フィニッシュ後はほかのメンバーの帰りを待ち、ともに完走の喜びを分かち合う。チームで楽しむトライアスロンは、実はこの「PI TRI」に参加して初めて知った愉しみ方

暑いレースで水をかぶっても、重くない・ベタつかない

暑いレースを戦う中で、自らがモノづくりに参加し、実際身にまとっているAIR TRISUITSについても、冷静にその実力を確認していた。

「昨年の佐渡Aに続き、今回初めてAIR TRISUITSを着て宮古島に出たのですが、どのパートでも着ていて全くストレスを感じませんでしたね。身体と一体化している感じ、といったらいいでしょうか。宮古島は暑いので身体に水をかける場面が多かったのですが、水をかけても重みやベタつきを感じることはありませんでした」

宮古島や徳之島、皆生、伊良湖など、真夏の酷暑の中でロングライドをこなし、ハーフ~フルマラソンの距離を走るミドルやロングのトライアスロンでは、エイドごとにザブザブ「かけ水」をして、その冷たさと気化熱で、いかに効率よく放熱するかが長丁場のパフォーマンスを維持するカギとなる。

そうしたシーンで、変に水抜けが悪く、重たく・ぬるくなってしまうようなレースウエアはストレスの元でしかない。逆に撥水性だけが高く、通気性が悪くても、そうした水冷の役には立たない。

「好みの問題で私自身はタンクトップタイプを着ていることが多いのですが、暑いレースでは半袖のほうが日焼けからのダメージが少なく、水をかけるとしばらく冷たいので、暑さが苦手だったり、暑さでパフォーマンスを下げたくない人には、半袖タイプをお勧めします」
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Pearl Izumiアンバサダー大西勇輝さんの
初ストロングマンwith AIR TRISUITS

大西勇輝(おおにし・ゆうき)さん
株式会社BEACHTOWNディレクター。高校時代は名門・横浜高校の野球部で活躍、順天堂大学在学時にトライアスロンを始める。5年間にわたる教員生活を経て、現職に。ランナー、トライアスリートへの指導や、アウトドアフィットネスクラブのプロデュース、マネジメントなどを手がける。Pearl Izumiのアンバサダーとして、PI TRIに参加している。

大学時代から始まる長いトライアスロン・キャリアをもつPearl Izumiアンバサダー大西勇輝さんだが、実は初めてのストロングマン、学生時代以来2度目のロング体験だったのが、今回のレース。

昨年の佐渡Bタイプ「秋のミドル」でAIR TRISUITSを実戦投入してから、半年と少し。「春のような夏のようなロング」宮古島で、気候や競技時間に左右されないAIR TRISUITSのハイパフォーマンスを、あらためて実感したという。

「157kmのバイク、そして最後のランニングまでを通して、お尻の痛みやスレなどもなく快適だったので、あらためてこのウエアのパフォーマンスの高さを実感することができました。さらに、今年のPI TRIデザインは昨年以上に気に入っているので、気分も上がりましたね」

宮古島大会でデビューを果たした今年のPI TRIデザインAIR TRISUITSのカッコよさに後押しされるようにして、気持ちよくスタートを切った、大西さんの初ストロングマン。夢のような時間帯が続く。

「初の宮古島大会でしたが、島の景色やロケーション、島の人たちの心温まる応援、どれも本当に素晴らしく、トライアスリートの皆さんがリピートする理由がよく分かりました
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幸せな宮古島デビューを引き寄せたメンタリティ

しかし、その大西さんにも、ロングの魔物が忍び寄る。

「バイクの距離が長いので、バイクを強化して臨んだんですが、その分バイクで力んでしまい、タイムはバイク終了時まではほぼ狙い通りだったものの、結果的には飛ばしすぎていたようです。島の景色が良すぎて、走ってて最高に気持ち良く、テンションが上がっていたのもあるかもしれません」

一見、順調にランスタートして、仕上げにかかるかに見えたランパート。準備不足とバイクで突っ込んだ分も含めた筋疲労から、ヒザに痛みが出てしまい、ランコースの半分以上を歩くという辛いレースに。

しかし、そこは経験豊富なトライアスリート。長く辛い時間帯に気持ちを切り替える術を見出した。

「(総合タイム)10時間以内、100位以内を目指し、バイクまで順調だっただけに、とても悔しかったですが、歩き出した頃からタイムや順位への執着は消え、チームのメンバーと一緒になんとか完走したいという個からチームへ意識が切り替わり、それがすごく力になりました」

PI TRIメンバーとして昨年の佐渡Bタイプに続き、今年は宮古島、佐渡Aに挑むことになった大西さん。トレーニングや準備段階から仲間とともに臨むミドルやロングの楽しさを満喫している

後半は「なぜかチームスポーツの感覚だった」と振り返る大西さんは、苦いストロングマンデビューではなく、仲間に想いを馳せ、ある意味、幸せなストロングマンデビューを自ら完成させた。

「次は初の佐渡Aに出場するので、ランニングを強化して最後までしっかり走りきれるように準備していきたい。また、今回は順天堂大学トライアスロン競技部の先輩や後輩である森田翼さん、原田雄太郎くん、戸原開人くんと同じレースに出られたのもすごく嬉しかったし、そのうちふたりは表彰台っていうのもすごいと思う。卒業後もこんなにハイパフォーマンスを維持してる人がいる大学も少ないんじゃないでしょうか(笑)。自分も少しでも追いつきたいと思っています」

順天堂大学トライアスロン競技部の後輩でもある戸原開人選手も、今季からAIR TRISUITSを着てレースを走ることに。ケガからの復帰レースとなった今回は国内勢最高位の2位に入った

大西さん、トライウエアを着こなすコツって何ですか?

ところで、昨年の限定モデルも含め、いつもAIR TRISUITSをクールに着こなしているPI TRIのファッションアイコン的な存在でもある大西さん。トライウエアの着こなしで気を付けているポイントは、「コーディネートの色数をあまり増やさないこと」だという。

「個人的には、コーディネートの色数をあまり増やさず、基本的にはウエアに含まれているカラー(自分は、たくさん使われているメインのカラーを選ぶことが多いです)と同じカラーか、それに限りなく近いカラーのヘルメット、シューズなどを選ぶようにしています。そのほうがスッキリ見えて、スタイリッシュだし、実はいろんな色を使って派手にするよりもレースで目立つと思っています」

そして、ワンポイントであえて違う差し色を入れるのも、着こなしのコツ。

「アイウエアやソックスなど比較的面積の少ない部分1点だけは、差し色的にあえて違う色を入れてアクセント入れるようにしています」

宮古島では、蛍光イエローの差し色を入れて、やはりクールに決めていた大西さん。トライアスロンは、ただ個人それぞれが速い・遅いを競うだけじゃ、面白くない。自分なりのスタイルや、仲間や地元の皆さんとのつながりを楽しむという醍醐味も、忘れちゃもったいない。

>>>Pearl Izumiオーダーウエア公式サイト(トライスーツ)
https://www.pearlizumi.co.jp/lp_airseries

PI TRIデザインウエア2018モデルを
Lumina.comで限定販売
PI TRIメンバーが宮古島で着て話題を呼んだPI TRIデザインのAIR TRISUITSを今年もLumina.comで限定販売(1着ごとの受注生産)します。1着から申し込めるオーダーは7月1日から9月7日までで(締め切り後、3.5カ月でお届け予定)。申し込み・商品詳細は下記ページでチェックを。▶ご購入(予約購入)・詳細はコチラ

最新デザインのAIR TRISUITSを1着から買える。特典付き50着限定販売がスタート

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