宇都宮村上塾・経澤コーチ
大人になってから泳ぎ始めた人のための「板キック」 #01
ケイレンキックだって、いいじゃないですか。
大人になってから泳ぎ始めた人のキモチ
皆さんこんにちは。というか初めまして、宇都宮村上塾の経澤です。水泳・トライアスロンのコーチを続けて17年ほどになります。
多くのトライアスリートと同じように自分も大人になってから水泳を本格的に始めたのでスイムの苦手な人の気持ちはよくわかります。
子どものころ競泳はやっていなかったのですが、海の近くに住んでいたこともあり、我流で泳ぐことはできました。
プールより海のほうが楽しいので、夏休みは毎日のように海で友達と遊んでいました。潜って魚を突いたり、カキをとって食べたり、海で鬼ごっこをしたり。普通の海水浴ではつまらなく、台風が近づいて波が自分の身長よりも高いときに海に行って遊ぶのが好きでした。
夜暑くて寝られないときフリ○ンで暗い海を泳ぐと気持ちよくその後グッスリ寝られるのでしばしば夜家族で海に泳ぎに行きました。
「もう少し静かに泳げないの?」とスイムコーチは言った。
大人になってからスイムのレッスンを始めて受けたときベテランの先生に言われたことを、今でもハッキリ覚えています。「もう少し静かに泳げないの。水しぶきが天井に届きそうよ」
その時は野球のリハビリとして水泳をやっていたので、あまり悔しいという気持ちはなかったのですが、「なんでおばちゃんたちは楽そうに泳いでいるのに、俺より速く泳げるのだろうか、結構スタミナあるよな」と思っていました。
今ではその原因がはっきり説明できますが、当時はよくわかりませんでした。
スイマーとの差を詰めるために必要な「板キック」
大人から水泳を始めて特に元スイマーと差を感じる、なかなか差が縮まらないのは板キックではないでしょうか。私の連載では板キックにテーマを絞っていろいろ書きたいと思います。
自分の板キックもよく「ケイレンキックだね」とよく元スイマーに言われ笑われました。ただ自分が尊敬するひとりの水泳のコーチは言いました。「別に痙攣キックでもいいじゃないですか。究極のケイレンキックを見つけましょう!」と。
これからの連載が大人からトライアスロンを始めてスイムで苦労している人、特に板キックが苦手という人達のちょっとしたヒント、きっかけになればいいなと思います。
■著者プロフィール
経澤耕達(つねざわ・こうたつ)
宇都宮村上塾 専任コーチ。日本体育協会公認トライアスロン指導者 筑波大学大学院修士課程体育研究科コーチ学専攻修了 16年 岩手国体 出場 77位