ロードモデルか、エアロ&TRIか? 対ミドル・ヘルメット&シューズ選び#01 Presented by SHIMANO
距離・競技時間が長くなり、ハード(モノ)選びと、その使いこなし方でも大きな差がつくバイクまわりについて、自身強豪トライアスリートで、長年オリンピアンらのメカニックを手がけてきた相田博幸さんが語る。
写真=小野口健太、取材=今 雄飛
相田博幸 Hiroyuki Aida
千葉市稲毛区のフリート・バイク&トライアスロン店長。日本代表チームのメカニックを務め、上田藍、細田雄一、加藤友里恵らオリンピアンのメカニックも長年担当してきた。自身も51.5kmの日本選手権からアイアンマンまで数多くの大会に出場しているトライアスリート。
上田藍、細田雄一らトップトライアスリートも愛用する、シマノ・トライアスロンシューズのフラッグシップモデル。
カラー:ブルー価格:27,500円(税抜)重量:230g ※サイズ42
写真・右 シマノ/エスファイアRC9
シマノのロードレース用ウエアやアクセサリーの最高峰シリーズ「S-PHYRE(エスファイア)」に属するロードシューズ。
カラー:ブルー、ブラック、ホワイト重量:243g※サイズ42価格:42,000円(税抜)
BOAダイヤルかベルクロか 最後は「好み」で決めよう
「トライアスロン用のバイクシューズを選ぶべきか、ロード用を選ぶべきか・・・正直なところ正解はないですね。特にミドルやロングになってくると、最終的には”好み”としか言いようがないと思います。ただしどちらにしてもフィット感は大切です。直接身体に触れるところなので、長時間のバイクパートでパワーを逃がさず快適に過ごせるかにはこだわったほうがいいと思います」
日本人の足型を研究し、日本人アスリートのフィードバックをもとに開発されたシマノのバイクシューズは、ロード用、トライアスロン用に関わらず日本人の足にフィット。快適さでは他ブランドの追随を許さない。トライアスロンモデルとして生まれたTR9は細田雄一など国内のトライアスリートにも愛用者が多い。
「私もTR9ですね。ロングでも愛用していますよ。ミドル以上になると素早いトランジションを必要としない人も多いと思いますが、クイックトランジション対応を度外視しても、TR9は裸足で使用してもスレがないように肌あたりの良い素材が採用されているほか、ベルクロで細かくフィット感の調節ができるところがすごく気に入っています。
他のバイクシューズだと、つま先のベルクロがあまり効いていないことが多いのですが、TR9はしっかりとフィット感の調節ができます。また足首付近の太いベルクロは金具から外れにくい工夫がされていたり、トライアスロン用としては申し分ない仕上がりです」
スイムアップ後、濡れた足ではいても水分を吸わないように表面素材は防水マイクロファイバーシンセティックレザーを使用。また通気性、速乾性を高めるため、つま先にメッシュパネルを配置して夏のレースにも対応する。
「悩ましいところなんですが、ロード用のRC9もトライアスロンに十分使えるモデルなんですよね。実際にアイアンマンシリーズなどでもよく使用されています。はき口がかなり広く、さらにBOAダイヤル仕様なので着脱に時間がかかることはないですし、締め付けの微調整も効きます」
ツール・ド・フランスなど夏のレースでも使用されていることを考えれば、通気性に問題は全くない。つま先部分に空気口があり、常にフレッシュな空気を取り入れて内部の熱気を排出してくれる。機能的には全く互角。
ミドル攻略のギアとして、2モデルの違いを強いて挙げるとすればソールの硬さだろう。RC9はシマノのロードモデルで最高の「剛性12」を採用しているのに対して、TR9は疲労感を抑えてランニングに脚を残すため「剛性10」に設定されている。
「RC9かTR9か、迷ったらペダリング時の脚のかかり具合の好みで選んでもいいかもしれないですね」
>>>ミドル対策 ヘルメット選び編
>>>ミドル対策 差がつく モノ選び解説編
◎問い合わせ
シマノセールス自転車お客様相談窓口ナビダイアル TEL0570-031961
https://bike.shimano.com