ジャイアントでフル装備。
GIANT&CADEX
アイアンマン世界選手権でのノルウェー勢の鮮烈な復活劇をも支えた、ジャイアント&カデックスでそろえるトライアスロン決戦スタイル。
写真=小野口健太 Photographs by Kenta Onoguchi

Hotaka Yamagishi
2024年ロング日本選手権優勝、宮古島大会2位などロングを主戦場に活躍している強豪エイジグルーパー。今年12月のアイアンマン西オーストラリア(バッセルトン)でプロライセンスの取得を目指す。
世界最高レベルを支えるバイクと決戦装備たち
ニースで再びアイアンマン世界選手権のトップ3に戻ってきたグスタフ・イデンやクリスティアン・ブルンメンフェルトらのそれに象徴される、ジャイアント&カデックスでそろえるトライアスロン決戦スタイル。
ここでは、先のロング日本選手権で3位に入ったジャイアント・トライアスリート山岸穂高選手の実戦使用レビューも交えて紹介していこう。
【GIANT Trinity Advanced SLTri Frameset〈フレームセット〉】
■標準価格:748,000円(税込・以下同) ■カラー:カーボン・クローム ■付属品:フォーク、ハンドルバー&ステム、シートポスト、トップチューブストレージ、ハイドレーションキット、コンピューターマウント付属 ★完成車1,045,000~1,705,000円
より軽快に、扱いやすく明確に進化したトリニティ
長い不調のトンネルを抜け、ニースで世界2位にまで戻ってきた元アイアンマン世界王者イデンが駆る最新のトリニティ。
高いレベルでエアロ性能と取扱いやすさのバランスをとった王道的なトライアスロン・バイクであるがゆえに、尖った進化はないように誤解する向きもあるかもしれないが、ジャイアント・アスリートの多くが語るように、総合的なバランスは損ねず、トータルで大きな進化を遂げているのがわかるフルリニューアルモデルだ。
学生時代から9年以上ジャイアント・ユーザーで、前世代のトリニティで宮古島大会2位入賞、ロング日本選手権制覇などの戦績を残してきた山岸穂高選手にも、最新モデルの進化が明確に実感できたという。
「前世代のモデルより軽量化されていて、操作性も高くなっていることは明確で、データを見ずとも体感できるレベルの進化でした。特にフレーム自体のこの軽さは、競技レベルに関係なく、扱いやすく感じられる大事な要素のひとつだと思います」(山岸・以下同)
【CADEX Aero 4-Spoke Disc Tubeless Wheelsystem〈前輪〉】
■価格:297,000円 ■リム高:50mm ■重量:880g
【Aero Disc Tubeless Disc-Brak】
■価格:462,000円 ■重量:1154g
軽量化・新デザインモデルも好評
ディスクホイールについては大幅に軽量化を果たした CADEX Max Aero Disc Wheelsystem(価格495,000円/ 重量1,000g)が2025年1月に新発売。同時に新デザインの Aero 4-Spoke DiscTubeless Wheelsystemもリリースされている。
世界最高レベルの軽さ・巡行性能
バトンからディープリム、ディスクまで選択肢が多いカデックス・ホイール。GIANTユーザーに限らず、多くの海外トップ選手が実戦投入するなど、ブランドの信頼性の高さは折り紙付き。「ダンシングやこぎ出しで軽さを感じ、操作性が高いです。ホイールに重さがあると立ち上がりでスピードに乗り切れなかったり、上りでかなり力を使ってしまうので、軽い上に巡航性能が高いカデックスホイールはレベル問わず武器になると思います」(山岸・以下同)
さらに、完成車の初期装備でも調整幅が広く、すぐ実戦使用できるレベルのDHバーが付いているのも大きなポイント。DHバーに傾斜をつけたりといった、ポジションの調整幅が広いことは、トライアスリートがトリニティを決戦バイクとして選ぶ大きな理由たりうると語る。
【GIANT Rivet Mips Helmet】
■価格:47,300円 ■カラー:マットブラック、マットホワイト(写真)■重量:458g~525g
究極のエアロ性能と快適性&安全性を両立
エアロ性能はもちろん、軽さからくる扱いやすさやストレスのないかぶり心地、Mipsテクノロジーによる安全性の高さも好評のRivet Mips。「エアロヘルメットは頭のカタチ次第でバイザーが顔に当たり使用できないモノも多い中、このモデルは全く気になりません。サングラス使用時のアタッチメントも付いていて超実用的です」。
「個人的には、ブラック基調のカラーリングも気に入ってますし、やっぱり何といってもノルウェーの世界チャンピオン(イデン)が実戦投入し続けている安心感は絶大です」初めて佐渡国際トライアスロンのAタイプと併催されたロング日本選手権で、古谷純平・寺澤光介両プロアスリートに次ぐ3位に入った山岸選手。
ジャイアント・トリニティと、カデックス・ホイールをはじめとする決戦装備を味方に、目指すはアイアンマンでのプロライセンス獲得だ。
「次戦は12月のIM西オーストラリア(バッセルトン)です。応援よろしくお願いいたします!」
【CADEX Max 40 Disc Tubeless】
■価格:フロント264,000円、リア330,000円 ■リム高:40mm ■重量:フロント542g /リア707g(前後ペア1,249g)
カデックス史上最軽量にしてエアロ性能もバツグン
上りも多い国内トライアスロンで強い武器となりそうな、カデックス史上最軽量のホイールシステム。最先端のハブとあわせて採用されたスーパーエアロカーボンスポークは、薄型エアロハブフランジとシームレスに一体化(小写真)。重量と空気抵抗を極限まで抑えている。
【CADEX 50 Ultra Disc Tubeless】
■価格:フロント176,000円、リア231,000円 ■リム高:50mm ■重量:フロント595g /リア754g(前後ペア1,349g)
安定性・コントロール性も押さえたエアロホイール
最高レベルの空力性能と、さまざまなコンディションに対応する安定性・コントロール性を兼ね備えた50mmハイトのエアロホイール。Aero Cotton Tire(=写真のエアロタイヤ/価格15,400円)との組み合わせで、決戦仕様としての実用性を兼ね備えた最強のエアロホイール・システムとなりそう。
【CADEX Boost〈 左〉 Amp〈 中〉 AMP 3D〈 右〉】
■価格(重量):CADEX Boost 39,600円(138g)、Amp 44,000円(129g)、AMP 3D 59,400円(147g)
【GIANT Contact SLR Tri Saddle】
■価格(重量):24,200円(230g)
高性能にして多様。GIANT&CADEXサドル
超軽量なAmp、Boostから、次世代の3DプリントサドルAMP 3Dまで、多様な選択肢があるCADEXサドル。ホイールなどとあわせて採用してみる価値アリ。GIANTの長年のトライアスロンへの取り組みから生まれたContact SLR Tri Saddleも高コスパ決戦アイテムとして要チェック!