Part 3 クールに使える戦略的アイテム トランジションバッグ
取材=今 雄飛
ただ荷物を入れるだけではない――。Z3ROD(ゼロディ)のトランジションバッグはレースの成否を左右する戦略的な意味ももつ。背中からトライアスリートをサポートする隠れた重要アイテムについて、選手兼コーチの山下陽裕が語り尽くすZ3ROD連載企画の最終回。
トランジションバッグは持ち物のマネジメント役
百戦錬磨のトライアスリートでも意外と使用していないトランジションバッグ。大会側から配布されるプラスチックバッグを複数肩からぶら下げる姿は、レース会場でもよく見られる光景だ。しかしコーチでもあり、2020年を目指す現役トライアスリートでもある山下陽裕は、トランジションバッグの有効性について次のように語る。
「このトランジションバッグを使い始めて気づきましたが、まず忘れ物がなくなりました。シューズはシューズ、ウエットスーツはウエットスーツと専用のポケットがあるので、必要なものを確認しながらパッキングすることができます。結果、現場であわてることもなくなりました」
またバックパックというスタイルは安全性にも寄与しているという。
「両手が空くのでバイクにも乗りやすいですね。特にロングディスタンスの大会だと、ホテルなどからバイクでトランジションエリアまで移動することもあると思います。トランジションバッグにはチェストベルトがついて後ろの荷物が揺れにくいのでライドがしやすい。プラスチックバッグは、バッグが前に回り込んで危険ですから」
移動、エントリー、レース直前の練習など、トランジションバッグはやることが多いレース前の負担を減らしてくれるアイテム。シーズンも終盤。準備の段階から失敗しないために、背負うサポート役を取り入れてみては?
ほぼすべてのアイテムがコンパクトに収まる。
バイク以外のアイテムがすべて収まる、と言ってもいいほど。「カギや携帯などが入る小さいポケットが多く、レース会場でモノをなくさなくなりました。収納力が高く1泊程度の遠征なら、このバッグ一つで十分です」
大きなものから小さなものまでポケットは多数。中央下にはウォータープルーフのポケットが。「メインの荷室は仕切りが多く、アイテムの整頓がしやすく取り出しやすくなっています」
シューズ用、ウエットスーツ用などラベルがついているので、仕分けやすく忘れ物防止にもなる
「これを使うようになって、忘れ物がなくなりました。開口部が広く、すごく荷物が入れやすいのも気に入っているところですね」
移動時にバイクに乗ったときもバッグが揺れない
チェストベルト、ウエストベルト付きで、荷物を満載しても肩の負担が少ない
右サイドのジッパーを空けると、2本のボトルが入るホルダーが出現。細かいものもしっかり収納して忘れ物なし!
濡れたウエアは専用ポケットへ!
バッグの上部には、レンズを傷つけないソフトな生地を使用したアイウエア用ポケットも
バッグの底部にはウエットスーツ専用ポケットが。「フタの部分がメッシュになっているので濡れたものも気にしないで入れることができます」
Z3ROD トランジションバッグ
¥27,500 +税
バイク以外のものがすべて収まる、と言ってもいいほどの収納力もつトランジションバッグ。合計18個のポケット、6個の独立した区画、1個の防水区画など、高機能・多機能さはレースやトレーニングで活躍する。容量:60L/サイズ(cm):35W×65H×25D ▶ 詳細を見る
Brand Story>>>2007年、トライアスリートのピエール・ドレス(Dorez)氏とその弟フレデリック氏によって、自宅ガレージで設立。製品第1号は、彼らが理想とするトライスーツ(oSUIT)だった。その機能性の高さは瞬く間にエリート選手内に広まり、2008年北京オリンピックでのメダル獲得に大きく貢献。2017年までに、北京、ロンドン、リオで4個の金メダルを含む8個のメダルを獲得した。
山下陽裕 Yosuke Yamashita……プロトライアスリート。幼少期より競泳をはじめ、高校時代には国体にも出場。山本良介の影響でトライアスロンに転向。近年は並行してコーチ活動も行っており、歯切れの良い言葉を紡いで行う分かりやすい指導には定評がある。京都府舞鶴市出身、24歳
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