2020年東京五輪へのポイントランキングスタート
5月12日(土)に開催されるITU世界トライアスロンシリーズ(WTS)横浜大会のエリート選手記者会見が横浜市内で開かれた。2020年東京オリンピックに向けたポイントランキングがこのWTS横浜からスタートし、2020年の5月まで続く。その大事な第1戦への意気込みを注目選手が語った。
昨年のWTS王者であり、2018年ランキング1位、WTS横浜を2連覇しているマリオ・モーラ(スペイン)は
「今年もこのレースを走れることはとてもハッピーなこと。バイクでリードされて、その後挽回するなんてことは考えていなくて、常にトップに立つというつもりでいないと優勝はできない。勝つことは難しいけれど、最善を尽くして勝ちに行きたい」
現在、WTS2戦を終えたところでランキング1位、昨年3位に入賞しているカースティン・カスパー(アメリカ)はフローラ・ダフィーに勝てるかという質問に「彼女はとても高い目標、それは私以外すべての選手にとってそうだと思う。でも今のランキング1位というのをずっと維持していきたいと思っているからベストを尽くす。体調は良いけれど、ちょっと時差がつらいかな。でも、レースまでにしっかり熟睡すればなんとかなるでしょうね」
2018シーズンの第1戦WTSアブダビで8位、第2戦WTSバミューダ7位と良いスタートを切っている佐藤優香は「昨シーズンは思うようなレースができなかったが、今シーズンはダレン・スミスコーチの新しい指導もあり、積み上げてきたものがカタチになってきていると実感している。それが、今シーズンの順位としても現れていると思う。今やれることは尽くしてきた。心も身体も充実している。それを発揮できれば、自然と順位はついてくると思う。日本の多く応援をパワーに変えてレースできることがとてもうれしい」
2020年に向けて、日本のエースとなるべく古谷純平は「2週間前のWTSバミューダでスイムは第1集団でアップしたが、バイクでリタイアとなってしまった。横浜でもスイムを第1パックでアップし、バイクとランでも最大限のパフォーマンスを発揮したい。リオデジャネイロオリンピックのときは、先輩たちに引っ張ってもらっていたが、今は自分が日本の男子をけん引する立場。横浜が良い形で終われればと思っている。目標は16位入賞」
とそれぞれ話した。
昨年の荒天と打って変わり、真夏の陽気となりそうなレース当日。同郷のハビエール・ゴメスがコナにシフトチェンジし、名実ともにスペインのNo1となったモーラは、相性の良い横浜で3連覇なるか。
一方女子は、バイクで圧倒的な強さを見せるダフィーや昨年ランで追い上げ、表彰台に上がったカスパーに対して、絶好調の佐藤・高橋侑子のライバルコンビが上位に食い込めるか、期待がふくらむ。
また、パラアスリートも登壇し、2020年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会プレゼンターとしてスピーチした谷 真海は「パラトライアスロン2シーズン目。昨年は不安も多かったが、今年はオフシーズンに3種目のレベルアップが図れた。ホームでのレースなので、家族や友人、同僚の応援を力に変えて表彰台を目指したい」と意気込みを語った。2020年に向けた彼女ら、パラトライアスリートのレースにも注目だ。
ちなみに当日の解説は山本光宏さんとトライアスロン・オブ・レジェンドのひとり、グレッグ・ウェルチさん。ウェルチさんの軽快なトークも見どころのひとつ(編集部員個人的見解)。
テレビ解説は、4大会連続オリンピック出場の田山寛豪さんが務める。
13日(日)には、国内最大級のエイジレースも開催される。今週土日は横浜で「ハマトラ」を楽しもう!
◎2018ITU世界トライアスロンシリーズ横浜大会、2018ITU世界パラトライアスロンシリーズ横浜大会
https://lumina-magazine.com/race?id=242
https://yokohamatriathlon.jp/
開催日:5月12日(土)エリートパラトライアスロン、エリート
5月13日(日)エイジパラトライアスロン、エイジグループ(スタンダード、スプリント)、リレー
開催場所:横浜市山下公園周辺特設会場(山下公園スタート・フィニッシュ)
テレビ中継:NHK BS1で生放送 5月12日(土)10時~15時10分
ライブストリーミング:http://triathlonlive.tv/
★Lumina#69(6月2日売り)にてレポート掲載予定。
昨年の様子が掲載された#65はこちらから購入可能。
https://triathlon-lumina.com/lumina/vol/vol65.html