GEAR

最速遺伝子を継ぐ「新型デュラエース」のチューブラーホイール

投稿日:2017年3月16日 更新日:


ルミナ編集部

text by:

©Kenta Onoguchi

最速遺伝子を継ぐ「新型デュラエース」のチューブラーホイール


取材=田中 弾

淡々と距離を積むトライアスロンに向く「WH-R9100-C40チューブラー」

シマノの最高峰ホイールとして、軽さとエアロ効果を両立した走りを約束してくれるデュラエース。WH-R9100シリーズとなって、新たにミドル(C40)とディープ(C60)が登場した。

先がけてリリースされたチューブラー(TU)」タイプは、リム幅が28㎜と広くなったのがポイント。フリート・バイク&トライアスロンの相田博幸店長はこう話す。

「現在、私自身、新型のC40TUを使っていますが、走りがカッチリしているのが印象的。先代モデルにあたるC35TUは踏み出しの良いホイールとして人気でしたが、伸びはC40TUのほうが上。より、淡々と距離を積むトライアスロンに向くモデルになりました」

C40-TUはリム幅28mmのワイドリム&リム高37mmを採用。ホイール全体の剛性を上げつつ重量は1355g(前後セット)と軽量に仕上がる。リム高60㎜のC60-TUもラインアップ ©Kenta Onoguchi

ワイドリム化のメリットを活かして
ランに脚を残す

一般的にリム幅が広いと、タイヤは太いものを装着でき、そのぶん快適性は上がる。もともとデュラエースはなめらかな乗り心地に定評があったが、それが増している。

「25Cと23Cのタイヤを試したところ、25Cは23Cより空気圧を若干落とせることもあり、さらに脚にきにくくなったと思います。ランに脚を残すという意味でも歓迎したいですね。

特にロングでは違ってきます。TTバイクは扱いが難しいですが、このリム幅と25Cタイヤの組み合わせは走行中に安定感をもたらします。コーナーで自転車を倒したとき、路面を追従する感触も分かりやすいので乗りやすいです」

リム幅が28㎜に広がったことで推奨タイヤサイズ23~28Cまで対応。スピード力&強風時での使いやすさを備えた万能ホイールだ(写真右のWH-R9100-C60クリンチャーはリム幅22.4mm)©Kenta Onoguchi

 

ホイールに均等な張力を与える駆動側14本+非駆動側7本のオプトバルスポークシステムを採用。リム幅が広くなり断面積が増えたことも手伝って剛性感はより高くなった ©Kenta Onoguchi

銚子大会なら「前後C40TU」
きさトラなら「前C40TU・後C60TU」

C40TUとC60TUのハイト別の使い分けはどうだろうか。シマノは前後単体で購入できるので、組み合わせをアレンジできる。

「スピードを区分するなら、C40TUは時速26㎞以降、C60TUは34㎞以降が特においしいレンジです。組み合わせは、たとえばアップダウンの多い『銚子トライアスロン』なら前後C40TU。逆に長めの直線がある『木更津トライアスロン』ならフロントC40TU、リアC60TUです。

フロントは横風を考えて低めにしますが、リアは体重が乗るのでエアロ効果優先の高いハイトでも大丈夫でしょう。ロングなら巡航速度優先で前後C60TUですね」

たとえば、長めの直線がある『木更津トライアスロン』仕様で組み合わせるなら、フロントC40TU×リアC60TU  ©Kenta Onoguchi

 

©Kenta Onoguchi

spec
WH-R9100-C40-TU
リム:カーボン
リム高37mm リム幅:28mm
重量:605g(フロント)、750g(リア)
チューブラー フロント リア

WH-R9100-C40-TU 139,632円(税抜) 163,634円(税抜)
WH-R9100-C60-TU 138,701円(税抜) 162,555円(税抜)

問・シマノ自転車お客様相談窓口ナビダイアル
TEL0570-031961
http://cycle.shimano.co.jp/

■製品詳細は「シマノ バイシクル デジタル カタログ」でチェック!
コンポーネント、ホイール、ペダル、シューズ、ウエア、各種アクセサリー、工具、リペアパーツまで、最新の製品情報がチェックできるカタログ・ダウンロードサイトがオープン。PCはもちろん、スマホでもダウンロード&閲覧がしやすい。

■コメント監修者プロフィール
相田博幸(あいだ・ひろゆき)
20代からトライアスロンをはじめ、51.5kmの日本選手権からアイアンマンまで数多くの大会に出場。シマノホイールをC35TU、C40TUと乗り継ぎ、愛用する。千葉市稲毛区のフリート・バイク&トライアスロンの店長&トライアスロン日本ナショナルチームのメカニック。長年、上田藍選手、細田雄一選手、松田友里恵選手を担当

©Kenta Onoguchi

「完走力」が違う! 「新型デュラエース」クリンチャーホイール

-GEAR
-

7 interest


コメント

メールアドレスが公開されることはありません。


スパム対策のため、 日本語が含まれない欧文のみのコメントは投稿できません。


【記事】サイドバー上

記事用jQuery

cloud flash記事バナー