「完走力」が違う! 「新型デュラエース」のクリンチャーホイール
取材=田中 弾
トライアスリートが、決戦用にクリンチャーを選択する理由
シマノの最高峰ホイールとして、軽さとエアロ効果を両立した走りを約束してくれるデュラエース「WH-R9100シリーズ」。
クリンチャーモデルは、C40CLが先代のC35CLを、C60CLが先代のC50CLを踏襲する。
「ともにグラフィックが一新され、精悍なブラック基調になりました。『バイクに合わせやすくなった』とお客さんからの評判が良いです」
決戦用ならチューブラーとよく言われるが、相田さんによると、実はクリンチャーを選ぶトライアスリートも多く、高いハイトのホイールを初めて購入する人は、クリンチャーとチューブラーの比率が7:3くらいとのこと。
「トライアスロンは、51.5のエリートレースを除けば、スピードの加減速が少ない競技。重要なのは7〜8割の力でいかに巡行を続けるかです。C40CLやC60CLのような高いハイトであれば、エアロ効果を武器に十分スピードを乗せていけます」
相性の良いコースはコーナーの少ない「長良川国際トライアスロン」など。チューブラーに比べクリンチャーは外周部が重い分、一度スピードに乗れば直進時のスピードが落ちにくい。
「WH-R9100-C40&C60 クリンチャー」で、「完走力」もアップ!
また、クリンチャーは「完走力」に長けているのもメリット。
「以前、練習でチューブラータイヤをはいていてパンクしたことがあります。交換作業は早く済みましたが、リムセメント使用時は新しいタイヤが確実にリムに固定されていない可能性があるので、結果的にコーナーなどは安全重視で、スピードを落として……。
クリンチャーならチューブさえ変えればタイヤがしっかり固定されるので、ガンガン攻めの走りができたかもしれません」
同じデュラエースのホイールでもチューブラータイプ(C40TU&C60TU)と比べれば重量は、クリンチャータイプのほうが少し重い。
しかし、C40CLもC60CLも、完成車に最初から付いているローハイトのホイールと比べても重量は同等か軽く、かつ空力性能に優れている。はき替えれば格段に走りの質が上がることは間違いない。
そして何よりもデュラエースは世界のプロが認める一流ホイールで、トライアスロン界でも多くのトッププロがコナやWTSなどに投入する。
チューブラー、クリンチャー、いずれのタイプにせよ、一度体感してみる価値があるだろう。
Spec
WH-R9100-C60-CL
リム:カーボン/アルミコンポジット
リム高50mm リム幅:22.4mm
重量:832g(フロント)、1019g(リア)
WH-R9100-C40-CL 91,955円(税抜) 107,664円(税抜)
WH-R9100-C60-CL 95,718円(税抜) 112,084円(税抜)
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■コメント監修者プロフィール
相田博幸(あいだ・ひろゆき)
20代からトライアスロンをはじめ、51.5kmの日本選手権からアイアンマンまで数多くの大会に出場。シマノホイールをC35TU、C40TUと乗り継ぎ、愛用する。千葉市稲毛区のフリート・バイク&トライアスロンの店長&トライアスロン日本ナショナルチームのメカニック。長年、上田藍選手、細田雄一選手、松田(旧姓・加藤)友里恵選手を担当