アウトドアアドベンチャーを謳歌するスポーツの祭典
2021年7月、アイアンマン台湾の主催者「LAVA」がXTERRA台湾と手を組み、新ブランド「LAVA|Xtrail」を立ち上げた。
これにより、トライアスロン、トレイルランニング、マウンテンバイクを組み合わせたLAVA|Xtrailの開催が決まった。アウトドアスポーツ界に今までにないクリエイティブで楽しいイベントが誕生した瞬間だ。
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【レースの様子】
昨年初開催で人気を博したLAVA|Xtrailの第2回大会が、2022年11月20日に開催された。秋とはいえ残暑が残る中、幸いにも前日までに降った雨で暑さが和らいだことで、選手たちもほっとした表情。そしてレース当日の早朝、福隆黄金海岸は静かに晴れ渡り、アスリートたちの心を揺さぶる冒険の幕が切って落とされた。
レースは、福隆黄金海岸の内湾エリアからスタートし1500mを泳ぐ。その後、自転車に飛び乗って約40㎞の丘陵地帯や線路沿いを走り抜ける。
最後に、約3.5㎞の舗装路と未舗装の坂道、トレイルコースを走り、クライマックスの福隆ゴールデンビーチに到着。なんとそこには木製の障害物が設置されていて、それを飛び越えなくてはならない! まさに今までにないフォーマットの新しいレースだ。
優勝した花蓮東華大学の楊子慶(Yang Ziqing)さんは、今年6月に初めてトレイルランニングに挑戦し、短距離のエリート大会で4位入賞を果たした。
今回のフーロンでは、レース序盤でリードを奪い、10分の圧倒的なリードで栄光を手に入れた。
女子の優勝者は陽明高校2年生の李妍萱さん(16歳)。
「今年の6月にRoad to Off-roadが開催されると聞いて、ぜひやってみたいと思っていました。トレイルランニングは初めてで、この種目のために特別なトレーニングをしたわけではありません。だから、目標はただ楽しみながらレースすることでした」
と、 レース後興奮気味に語ってくれた。
デフリンピック自転車競技代表の莊詠智さんは、北台湾の山や海の美しさを体験したいと、オフロードデュアスロンに参加した。
莊詠智さんは、「レースそのものが過酷でしたが、楽しかったです。トライアスロンレースのほとんどは道路を走りますが、LAVA|Xtrailはなだらかな丘を走るので、喧騒から離れ、多様な地形と絵になる風景を楽しむことができました」と話した。
ほとんどの参加者が過酷なコース設定にも関わらず、笑顔でフィニッシュラインを駆け抜けた。サイクリングレースやオンロードトライアスロンの高いプレッシャーや緊張感と比べて、LAVA|Xtrailは、友だちを作ったり、プレッシャーとはかけ離れたリラックスするためのカジュアルな場として定着しそうだ。
「イベント会場は海辺に設置され、フレンドリーで楽しい雰囲気です。食べ物、飲み物、音楽、リカバリーマッサージなど、週末の休暇として、また素晴らしいレースケーションとして、皆で本当に楽しみました」(莊詠智さん)
LAVA|Xtrailのコアバリューのひとつに、自然や環境を守ることが挙げられる。環境に配慮したレースを推進するため、エイドステーションには使い捨ての給水カップは用意されなかった。ゴミを減らすため、選手にはマイカップやマイボトルを持参するよう呼びかけた。
独創的な完走メダルは、アクティブなアウトドアライフに活用できるキャンプカップ。優勝者にはトロフィーとして特注のビアジョッキが贈られ、優勝を祝って乾杯した。
LAVA|Xtrailはレースというより、スポーツや自然への情熱を分かち合うアウトドア・アドベンチャーのお祭りのようなイベントだ。1日の終わりには、砂と泥にまみれたアスリートたちが、「次も絶対にやるぞ!」と歓声をあげた。また次回会うことを約束し合いながら。
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