COLUMN RACE&EVENT

2024年おすすめ&注目の51.5㎞~ミドルはどこだ!?

投稿日:


ルミナ編集部

text by:

©Kenta Onoguchi

2024年トライアスロン「レース選び会議」
Supported by アミノバイタル® アスリートクラブ
イベントダイジェスト《後編》

2024年おすすめ&注目
51.5㎞~ミドルを総チェック

大会MCとしても活躍するアミノバイタル®アンバサダーまごちゃん(孫崎虹奈さん)と、約100種ものレース出場経験をもつ作家・トライアスリートの謝孝浩さんが、2024年のトライアスロン大会選びについて語り合った、オンラインイベント(1月26日開催)

テキスト・ダイジェスト版の後編は、謝さん&まごちゃん、それぞれのオススメ&注目レースと、参加者からの質問・リクエストに応える「大会選びQ&A」コーナー♪

※謝さん、まごちゃんのプロフィールは記事末尾に掲載

>>前編「Mt富士は宮古島をしのぐか? 最新人気大会ランキング速報」を読む

謝さんのオススメ&注目レース

●アクアスロンくらはし
(7月14日・広島)

©Akihiko Harimoto

 僕自身も昨年、取材を通じて知った大会です。広島から橋で渡れる島で、ロングのアクアスロンをやっている貴重なイベント。ミドルもあるんですが、3.8km泳いで、その後、フルマラソンを走る「ロング」というのもある。

今回は「51.5km~ミドルの大会選び」がメインテーマですが、ミドルからロングへ移行する前のレースとして、このロングのアクアスロンに出てみるというのも面白いんじゃないかなと。

©Akihiko Harimoto

ちょうどお祭りの時期で、前日には花火大会もある。帰りに飛島街道など人気のあるサイクリングルートもあります。昨年出た中では印象的な大会でした。

水質もすごく良くて、キレイなスイムコースです。ランコースは一山上る走りがいのあるコースです。

©Akihiko Harimoto

●サンポート高松トライアスロン
(7月7日・香川)

 先述のとおり都市型で、コンパクトな周回コースで開催されていて、ある意味、閉鎖された空間で開催されている面白さが感じられる大会です。

スイムコースは岸壁沿いに泳ぐので、応援がすごくて、エリートだけでなくエイジもその声援を楽しめます。

ランも桟橋を含む周回コースなので、同じレースに出ている仲間がいれば、すれ違いを楽しめます。

●秋田トライアスロン芭蕉レース象潟大会
(7月)

©Akihiko Harimoto

 鳥海山が望めるバイクコースは眺望が素晴らしくアップダウンもあるので走りがいアリ。ランには歩道橋があったり、障害物競走的な楽しみもあるコースです。

旬の岩ガキがすごく美味しくて、ババヘラ(※秋田地方で露店販売されているアイス。鉄製のヘラで盛り付ける=写真下)みたいなローカルフードもいろいろ楽しめて楽しい。

©Akihiko Harimoto

©Akihiko Harimoto

●ひわさうみがめトライアスロン
(7月16日・徳島)

 大会名のとおり、うみがめが(産卵のために)上陸するほどキレイな海を泳いで、お遍路さん(四国八十八ヶ所霊場を巡る巡礼)のお寺(薬王寺)を望みながら走れる。バイクコースも太平洋を望む、景観が良くて走りがいのあるコース。

ウミガメは満月の日にしか産卵にやってこないので、大会の日はいないんですが、近くに水族館があって、ウミガメを見たり・生態を学ぶことはできます。

©Jero Honda

★参加者からのコメント「ひわさ大会の前日の晩に、『ウミガメが来ましたよ~』のアナウンスがあって、見に行ったことがあります。近くに行けず、真っ暗けで見えませんでしたが、雰囲気十分でした。日和佐川も透明度抜群で、自然派には良いと思います」

まご 近畿圏からも結構近くてアクセスしやすいです。私は地元にいたころ大阪や兵庫のチームにいたので、知り合いはみんな出ていました。当時まだ18歳以下だったので自分で出たことはなくて、その後、東京に出てしまったので、いつか出てみたいですね。

●南紀白浜トライアスロン
(5月19日・和歌山)

©Akihiko Harimoto

 首都圏から飛行機で行くとアクセスが良い大会です。白浜は景勝地としても有名ですが、その名のとおり白砂の海がキレイ。私が出たときはバイクコースも厳しくて、走りがいがありました。

Lumina編集部の注目レース

●伊勢志摩里海トライアスロン
(7月7日・三重)

©Sho Fujimaki

Lumina 南紀白浜と同じ紀伊半島の人気大会。人気大会ランキングでも長らく51.5㎞人気No1レースで、51.5㎞の距離フォーマットにこだわらず距離を若干変更してでも参加者にとって楽しいコースをと色々工夫してきた大会です。

今年はさらに「アクアバイク」というスイム&バイクの種目を新設。これはWorld Triathlonの世界選手権でも採用されている種目で、国内では珍しいですよね。

常にそうした工夫をしながら、上位をキープされている人気大会で、今年も注目したいです。

©Sho Fujimaki

★参加者(大会主催側)からのコメント「伊勢志摩大会エントリーは2/1~。国内初の『アクアバイク』競技は、脚を痛めてランができない方にもレースを楽しんでもらいたいという主旨で開催します! ランが苦手な方もぜひ!」

まごちゃんのオススメ&注目レース

●大阪城トライアスロン
(5月26日・大阪)

まご 私の地元である大阪の大会なんですが、実はまだ行ったことがなくて。今年の大会にはMCとして行く予定です。

大阪城のお堀で泳ぐって、結構ヤバいじゃないですか(笑)。だってお堀って元々、人が泳いじゃダメなところですから、そこを泳ぐって何事!?という(笑)。大会会場自体かなり気になる大会ですし、エリートレースが併催される点も注目。

特にアジアカップの中でもポイント配分が高いので、オリンピアンをはじめ有名選手も出ているので、そういう選手と同じコースを走れて、観戦も楽しめる。

フィニッシュゲートも大阪城をバックにフィニッシュできるとか、なかなかないシチュエーションが用意されていて、もっとランキング上位に入ってきてもいい大会じゃないかと。

もちろん大阪の中心部なのでアクセスも良いですし。

 こうした、普段泳げないところを泳げるというのもトライアスロンならではでいいですよね。

まご 諏訪湖も河口湖(Mt富士)もそうですけど、こういう普段泳げないところの大会も「1回は出てみたい」と思えます。

●村上・笹川流れ国際トライアスロン
(9月・新潟)

まご スイムは日本海を泳ぐんですが、テトラポッドがあるので、波がそんなに高くならない。

バイクコースが51.5㎞ではめずらしいワンウェイコースで、海沿いを行って・帰ってくるコースで、景色もキレイですし、適度なアップダウンもあって海外のレースのよう。

ランコースがまた魅力的で、街を少しだけ周回するところでは、店先や軒先から地元の皆さんも応援してくれる。

私が出場していたころは、フィニッシュエリアに地元の特産品が食べられるブースがあって楽しかったです。

 村上は(瀬波)温泉もあっていい。
まご 日本酒も美味しい酒どころですしね。

★参加者コメント「村上大会はロケーション、グルメ、温泉(瀬波温泉)と三拍子そろった上に、日本酒もGoodです(超有名銘柄!!)」

●長良川トライアスロン
(ミドル102=5月19日、OD=7月ほか)

まご 長良川は景色がキレイ、ご飯が美味しい、観光スポットが充実している――といったローカル色のようなものを楽しめるというよりは、競技そのものに集中できるコースの良さが魅力。

51.5㎞やミドルなど年間数大会開催されている場所なんですが、バイク、ランともにフラットで、同じ道をずーっといけばいいというシンプルなコースがとれるので、初めての51.5㎞やミドルという人でも安心してレースができます。

それに関西からも関東からもクルマで意外と行きやすく、アクセスが良いと思うんです。

ジュニアやU15/19の日本選手権が開催された場所でもあって、私にとっては個人的にも思い入れのあるコースで、波がない川を泳ぐので、ビギナーにも泳ぎやすいコース。

サンポート高松と同じで、スイムコース沿いにずっと人がいるので、その安心感もあると思います。

●瀬戸内しまなみ海道 今治伯方島トライアスロン
(9月15日・愛媛)

©Akihiko Harimoto

まご 知る人ぞ知る人気大会。しまなみ海道の中の島で海もキレイですし、昨年は前夜祭も開催されていました。

そして、今治といえば「みかん」! ジュースが出る蛇口が大会会場に設置されていたり。ヤシの木が生えていて、南国っぽいムードもあって、観光も充実。

飛行機でも新幹線でも行きやすい、アクセスの良い場所でもあります。

©Akihiko Harimoto

オリンピックディスタンスではなかなかない、地元の子どもたちがエイドのスタッフやフィニッシュエリアにいたり、ロングのような賑やかな雰囲気がある。

夕方には夕陽でビーチがピンク色に染まるというホントにキレイなところでした。

©Akihiko Harimoto

 後泊できれば、しまなみ海道でのツーリングも楽しめます。

印象的だったのは、フィニッシャータオルが今治タオルだったこと。めちゃくちゃ質が良いんですが、大会主催側の皆さんがこだわっていて、毎年いろいろ趣向を凝らした高級タオルで、フィニッシャータオルを作ってくれている。

バイクコースもなかなかハードで面白いですよ。

3月からエントリー受付スタートですが、すぐに募集枠が埋まってしまうので、興味のある方は、エントリーを急いだほうがいいですね。

参加者からのℚ

「ミドル・ビギナーにおすすめのレースは?」

今シーズンはミドルレースに出場したいと考えています。ミドル初心者にオススメ=完走しやすいレースがあれば、教えてください(個人的にスイムに苦手意識があります)。

 直近取材したところで、次号Luminaにも記事が掲載されるのですが、福山かわまちトライアスロンがオススメ。

せき止められた川がスイムコースで、水質はすごく良いというほどではないのですが、波も流れもないので泳ぎやすい。スイムが苦手な方も安心して泳げると思います。

昨年は9月開催で、ちょっと暑さが厳しかったのですが、今年から6月開催となったそうなので、暑さもそこまで厳しくないはずですから、ミドルビギナーにもいいんじゃないかなと。会場の雰囲気も良いのでオススメです。

©Minoru Omae

まご 私が初ミドルだった佐渡も応援がすごくて、場所も良くて、ご飯も美味しくて、ダイビングもできて最高なんですけど、人気大会がゆえに抽選による選考なので、確実にミドルデビューしたいという人には、長良川のミドルもオススメ。

周回コースなので、途中で何かあっても帰ってこられるという安心感があって、リスクが少ない。

九十九里もシーズン最後のほうなので、春から夏にかけて51.5㎞で身体を慣らしていって、最後に九十九里でミドルに出る、というのもアリかなと。

参加者からのℚ

「スイムの水質がキレイな51.5㎞~ミドルは?」

私が参加する国内の51.5㎞~ミドル・レースで、選択条件の大きなウエイトを占めるのが「Swim会場の水質の良さ」です。Swimスタート会場の景色が良ければなお良いです。これを最優先で大会を選ぶとしたら、どこがいいでしょうか? ロングを入れると宮古島大会、続いて佐渡大会・・・と浮かぶのですが・・・。

まご パッと思う浮かぶのは伊勢志摩や、ひわさでしょうか?
 南紀白浜もキレイ。
まご 館山もキレイですよね。サンゴの北限とも言われている海で、シュノーケリングとかダイビングスポットでもあると聞きますし。

館山わかしおトライアスロンのスイム会場 ©Kenta Onoguchi

Lumina 都心から日帰りできるアクセスの良い大会で、あれだけキレイな海を泳げる大会というのは、なかなかほかにないと思います。

「スイムスタート会場の景色」という意味では、目の前にドーンと富士山が望めるMt富士トライアスロンもいいですね。

★参加者コメント
「伊勢志摩・里海トライアスロンのスイム会場大矢浜海水浴場の水質はAAAです」
「野尻湖がキレイです!」

 確かに野尻湖は、湖ですが水質はキレイです。象潟もキレイですし、今年は震災の渦中にありますが、珠洲大会も国内で一番キレイなスイムコースだと思います。

参加者からのℚ

「1泊(週末完結)で観光も楽しめる大会は?」

観光を兼ねて1泊程度で行くことが可能な景色の良い(できれば水質の良い)大会を教えて下さい。(千葉県在住)

まご 仙台の七ヶ浜の大会は東京からも新幹線で行けるのでオススメ。海もキレイです。あとは酒田とか芭蕉レースなど、東北の大会へ新幹線で行くというは楽しいと思いますよ。

みやぎ国際トライアスロン仙台ベイ七ヶ浜(宮城)は例年7月開催

51.5㎞なのでレース時間も短いですから、前後で観光も楽しめるはずですし、飛行機で行くと、遅い出発の便が意外となかったりもするのですが、新幹線なら夜7~8時台とか、遅めに現地発のダイヤのものもあるので、ある程度ゆっくりしても帰ってこられます。

そういう意味では大阪城大会もいいですよね。東京からでも、ラクに移動できます。

 南紀白浜も(飛行機で)良い便がとれれば1泊で遠征できますし、水質も最高。いろいろ観光できるところが多いので、できれば2泊したいですけれどね(笑)。

週末で完結という意味では、新島などの東京アイランドシリーズも金曜夜便のフェリーで東京(竹芝)を出発して、土曜日がレース。日曜日にゆっくり帰れるのでオススメ。

まご 都内でお仕事されているトライアスリートは、金曜日、職場にバイクを持っていっちゃって、そのまま竹芝から新島へ、という話もよく聞きますね。

新島トライアスロン

新島や伊豆大島のアイランドシリーズは東海汽船のフェリーでアクセスできる ©Akihiko Harimoto

参加者からのℚ

「当日受付OKな大会を教えてください」

まご パッと思い浮かぶのは木更津、館山!
Lumina 九十九里や千葉シティも当日受付可ですね。伊勢志摩も当日受付可だそうです。

★参加者コメント「ひわさ(うみがめトライアスロン)も、当日受付やってますよ!」

99T

99Tこと九十九里トライアスロン(10月6日)はミドル部門も含め当日受付で参加できる ©Kenta Onoguchi

参加者からのℚ

「シーズン後半、チーム公式戦にふさわしい候補は?」

チームの公式戦に相応しい大会の候補をいくつか絞りたいです。
① アクセスが容易、②安全で水がキレイ、③できればシーズン後半

 昔は沼津のエキデンに出ていたんですが、スイムコースが荒れて短縮されることもあります。水がキレイというわけではないですが安全で、アクセスしやすいという意味では霞ヶ浦なんかはどうでしょう。昨年からミドル部門もありますし。

霞ヶ浦トライアスロン

昨年からミドル部門も新設されている霞ヶ浦トライアスロンフェスタ(9月・茨城) ©Akihiko Harimoto

まご シーズン後半でいうと千葉シティとか九十九里あたりは、みんなチーム・コミュニティでまとまって出ているイメージがありますし、河津フラワートライアスロンもいいんじゃないでしょうか。少し海が荒れることはありますが。

河津フラワートライアスロン

河津フラワートライアスロン(静岡・10月27日) ©Akihiko Harimoto

村上もクルマで、みんなでワチャワチャ行ったりするイメージで、楽しいと思いますよ。

佐渡はもちろん良い大会ですが、抽選選考なので、チーム公式戦となるとちょっと適していないかもしれません。

スワコはシーズン前半ですが、あの大会のようにチームエントリー(団体割引)を導入する大会が増えてきたらいいですね。

Lumina エントリーは急がなければいけないとは思いますが、Mt富士トライアスロンなんかも抽選ではないので、この3条件には当てはまるかもしれませんね。

>>イベント・アーカイブ動画ご視聴はコチラ

©Akihiko Harimoto

■謝 孝浩 Takahiro Sha
1962年長野県生まれ。上智大学文学部新聞学科卒。 在学中には探検部に所属しパキスタン、スリランカ、 ネパールなどに遠征する。卒業後は秘境専門の旅行会社に就職し、添乗員としてアジア、アフリカ、南米など世界各地を巡る。2年で退職し、5カ月間ヒマラヤ 周辺を放浪。帰国後はPR誌、旅行雑誌、自然派雑誌などに寄稿するようになる。その後、トライアスロン雑誌での大会実走ルポなどを通じて日本にも目を向けるようになり、各地を行脚している。「トライアスロン旅烏」シリーズは、Lumina創刊以前から続く、長寿&人気連載。著書にルポ『スピティの谷へ』(新潮社)、小説『藍の空、雪の島』(スイッチ・パブリッシング)など。

■孫崎虹奈 Nijina Magosaki
ジュニア時代からエリートレースで活躍し、大学時代には日本選手権にも出場。卒業後は3カ年でアイアンマン世界選手権(KONA)出場を目指すLumina企画「KONAチャレンジ」にサポートスタッフ兼任メンバーとして参加し、2019年アイアンマン台湾で女子総合優勝、KONA出場権を獲得。コロナ禍を経て、2023年10月、KONAに初出場、見事完走を果たした。現在、フリーのコーチ、大会MCとして多方面で活躍しており、2023年はタテトラ、木更津、伯方島など十数大会の国内レースでMCを務めている。

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今回のイベントもサポートしている「アミノバイタル® アスリートクラブ」とは、

「正しい食事×アミノ酸補給」で、スマートなトライアスロンライフを送りたい、大人のトライアスリートのためのコミュニティ。

2×日本王者・細田雄一選手(博慈会所属)や、まごちゃん(孫崎虹奈さん)らが指導・監修するオンラインセミナーやリアル練習会(豪華懇親会つき!)、トレーニング合宿、各地のレース会場でのセミナーなど、さまざまな独自イベントの開催情報を随時アップデートしている。

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