【WTCS横浜2024】エリート記者会見「パリ出場のキーレース」

©Satoshi TAKASAKI/JTU

パリ五輪選考レースWTCS横浜

5月11日（土）、ワールドトライアスロンチャンピオンシップシリーズ（以下WTCS）横浜のエリートレースが開催される。パリオリンピック、パラリンピックの選考レースでもあるため、注目度が高く5月9日（木）に開催された事前記者会見には多くのメディアが駆け付けた。

2023年WTCS横浜 ©KentaOnoguchi

オリンピックに出場する選手は？

注目は、誰が代表に選ばれるのか。すでに出場が内定している海外選手もいるが、日本選手の場合、すべての選考レースが終わった5月27日に決定する。その時点でのオリンピッククオリフィケーションランキング（OQR）で20位内の最上位1人が選出されることになっている。

4月29日の最新のランキングでは、男子はニナー賢治が15位、女子は高橋侑子が17位に入っているので最有力と言えそうだ。

ただ、ランキング対象レースとしては横浜大会後に5月19日WTCワトゥルコ（メキシコ）、5月19日 WTCサマルカンド（ウズベキスタン）、5月25日WTCSカリアリ（イタリア）と3レースあり、最終のカリアリ大会までランキングの変動があるためまだ明言はできない。

これとは別に、今回の大会で1～8位でさらに日本人最上位であれば、代表（ただしランキング上位者のほうが優先）に近づくことになるため、日本人選手にとっては非常に重要な位置づけのレースと言える。

また、気になる国別出場枠ついては男子は現時点では2枠確保している。最大の3枠を獲得するためには、OQRで30位以内に3人以上の選手が入っていることが条件となる（現在42位小田倉真、44位北條巧）。

女子は現状1枠。高橋の17位についで、75位に佐藤優香、81位に岸本新菜がランクしているが、2枠獲得するためには、高橋以外の選手が58位にランクアップする必要がある。

75位佐藤が58位に入るには、横浜で21位、サルマカンドで8位、最終のカリアリで21位以上に入ることが必要ポイント獲得の最低条件となるため、日本チームではそこを狙っていく方針だ。

国枠で男女ともに2枠取れない場合、TOKYO2020大会から採用された男女ふたりずつで競うミックスリレーへ出場が叶わないため、まずは横浜大会の結果に注目したいところ。

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＞＞オリンピック基準ランキング

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横浜大会への意気込み語る

記者会見には、日本のエースである、ニナーと高橋両選手、すにでパリオリンピック出場を決めている、エマ・ロンバルディ（フランス／OQR4位、昨年横浜9位）とマシュー・ハウザー（オーストラリア／OQR5位、昨年横浜2位）が参加し、それぞれレースへの意気込みを語った。

高橋侑子 ©Satoshi TAKASAKI/JTU

高橋侑子（相互物産/東京）

自国のレースは楽しみにしています。アジア選手権の後から日本に滞在しているので、準備はできました。コースについては細かいところをしっかり確認しながら土曜のレースに備えたいと思います。

横浜出場の理由は選考対象大会になっているためです。初戦のWTCSアブダビが中止になってしまったので、今、どんなことが自分ができるか知りたいというのもあります。あとは、やはり日本でのレースは自分にとって特別なものなので。

ニナー賢治　©Satoshi TAKASAKI/JTU

ニナー賢治（NTT東日本・NTT西日本/栃木）
一番大事なレース。3月24日から3週間高地で良いトレーニングができました。土曜日のレースが楽しみです。マシュー選手はとても強いですが、負けない自信はあります。

昨年は技術と努力がたりなかった。今年はランの調子がいいので、パリのために本気に戦えると思います。

エマ・ロンバルディ　©Satoshi TAKASAKI/JTU

エマ・ロンバルディ（フランス）
横浜は3回目です。環境や人がすばらしいので、楽しみに来ました。過去は雨だったので、今回は予報だと天気がいいのでコースをしかっりと走って、自分のレースをしたいです。

パリに向けた、テストになるしこの冬トレーニングを重ねてきた結果が分かるレースになると思います。

マシュー・ハウザー　©Satoshi TAKASAKI/JTU

マシュー・ハウザー（オーストラリア）
横浜はパリに向けての準備として大事なレースです。選手は、オリンピックに向けてベストな状態で来ていると思うので楽しみなレースです。大切な仲間のニナー選手と表彰台に上れればと思っています。

ぜひ会場に足を運び、迫力あるレースを間近で観戦しよう。じっくりレースを追いたい人は、動画配信や放送をチェック。

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レースはパラから！現地で応援しよう

また、パラエリートの記者会見も実施され、レースへの想いを語った。

秦由加子©Satoshi TAKASAKI/JTU

秦由加子（キャノンマーケティングジャパン・マーズフラッグ・ブリヂストン/千葉）

横浜は、何度も出ているけれど、このような観光地で行われるレースというのは海外のレースでもなかなかないので、たくさんの人たちの応援は力になります。また、横浜に帰ってきて、こうやって注目してもらえるものうれしいです。

出場を決めたのは、パリのポイントレースなので。もうひとつは、毎年出ていて、同じ場所で自分の成長を感じられるから。国内で調整して横浜で臨めるのはとてもいいし、自分の体調や気持ちの面でも実力を確かめるために有効的なレースです。

一昨年、11月に足の手術をしてから、日が経つごとに痛みが軽減していて、練習の量も増えています。やっと強化が心の底からできるようになってきました。あきらめかけてきたことが、手術したことで掴めそう。100％を出せる喜びを感じています。パリでもそういうレースができるようにしたいですね。

宇田秀生©Satoshi TAKASAKI/JTU

宇田秀生（NTT東日本・NTT西日本/滋賀）

今年初レースです。ここまで長期合宿等でかなりのトレーニングを積んできてるので、ここで100％を出して、目標は表彰台です。パリにもつながるので、良いパフォーマンスでいければと。

レースでは、僕が走っている姿を見て、喜んでくれたり、なにかのきっかけをつかんでくれる人がいいなと思います。

ケリー・エルムリンガー©Satoshi TAKASAKI/JTU

ケリー・エルムリンガー（アメリカ）
私はこのレースが大好きです（日本語で）。必ず自分の期待を超えてくるのが横浜大会なんです。

出場を決めたのは、好きなレースだからというのもありますが、パリオリンピックに向けて調整する場として、強い選手が集まる場所、ベストコンディションでレースできるのが横浜だからです。

パリという大きなレースの話もそうですが、一つひとつをこなしていくことに全力をそそぐことが大事なので、まずは横浜。そこからパリが見えてくると思うので、その先でパリでも全力を尽くします。

＼みんなで早起きして全力応援企画／

パラレースはスタートが早いが、ぜひ現地で世界のトップ選手のレースを観戦してほしい。そんな思いをもった、大会アンバサダーの上田藍選手らがパラレースを盛り上げる「全力応援企画」を実施する。

オリジナルフラッグ（HPより）

レースが始まる前の6時45分に横浜レンガ倉庫前に行くと、先着50人に横浜大会オリジナルの応援フラッグをプレゼント。事前受付なし、参加費は無料で、観戦ポイントで応援ができる。

詳細はコチラ＞＞https://yokohamatriathlon.jp/wts/news_240424-1.html