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いよいよ夢の舞台へ ウルトラマンレースDay2《mizu観察日記Vol.6》

投稿日:2024年8月15日 更新日:


ルミナ編集部

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とにかく景色が綺麗だったバイクコース。MIZUKIはずっとニコニコしているね!!と他選手のクルーからも言われるくらいニコニコ走っていました!

>>スポーツと旅を愛する、”ふつう”な私のウルトラマン挑戦記録「mizu観察日記vol.05」

ウルトラマン・トライアスロンとは、スイム10km/バイク420km/ラン85kmを3日間で走破するレース。今年は、2024年7月26日~28日にカナダ・ペンティクトンで開催された。

文=mizu(今泉瑞希)写真提供=Team mizu

前回のコラム>>いよいよ夢の舞台へ ウルトラマンレースDay1《mizu観察日記Vol.5》

スタート前。起床時から軽い頭痛があったのでスタート前から首の後ろを冷やす冷やす

#Day2
バイクがメイン長い1日

Day2 Morning
起床時から軽く頭痛があったので首の後ろを冷やしながら準備。Day2のゴールはペンティクトンから80kmほど離れた隣街のプリンストンなのでランのギアも全て積み込んで、クルーも泊まる準備をして出発。

スタート前ミーティング。3日間で一番簡易的なスタートでした(笑)

《Day2 Bike 275km 7月27日 7:00-19:00》
2日目のバイクは、275km獲得標高2300mほどのコースです。長い登りはなく傾斜のキツい登りが1カ所、あとは緩やかなアップダウンが繰り返されるレイアウト。

バイクコース

スタート時の気温は15℃くらいでとても快適でしたが前日の熱中症を引きずっていたので常に冷やしながら走りました。朝はあまり体調が良くなかったけど、走り始めたら身体の水分もうまく循環したのか、いつもどおりの体調に戻りました。

相変わらずたくさん水を飲むからかトイレが近く、作戦では全部で3回くらいのトイレ休憩で済ませたかったけど、結局全部で6回寄りました。

名物?の巨大テキサスゲート。私以外は全員乗車したまま渡ったらしい。ウルトラマン恐るべし……(笑)

スタートしてしばらくは同じくらいのペースの ふたりと一緒に走っていたけど(ドラフティングNGなので距離はとりながら)、18.5km地点の名物? 巨大テキサスゲートを歩いて渡ったのは私だけだったのでここで差が開いてしまい、そこからはずっとひとり旅。

大きな道路を渡る箇所にはオフィシャルが居てくれて横断の指示をしてくれました!

55km地点で途中折り返すコースだったので全員とスライドしながら声をかけながら走れて元気をもらえました。折り返してすぐ、60km地点でパンクトラブル。

白線付近に見にくい凹みがついていて、下りでそこに乗ってしまったのが原因。幸いクルーも近くにいて、すぐに駆けつけてくれてロスタイムは10分ほどでリカバリーできました。

60km地点でパンクトラブルもクルーのチームワークですぐにリカバリーできました!!ありがとう!

97km地点から先は狭い道になりかつ急勾配もあるのでノーフィードゾーン(サポート禁止区間)。この区間に入る手前の公園でクルーと合流する作戦だったけど、クルーがいない……!! ノーフィードゾーンの入り口まで行ってみたけど、やっぱりクルーがいない……!! この先の登りで氷がないと暑さで沸騰する未来が見えたのでクルーを待つことに。数分待ったら無事合流できました。

15%の急勾配を登った先で応援してくれているオフィシャル。とっても元気出ました!

97km〜110kmのノーフィードゾーンでは15%の傾斜が続く坂もあり登り基調。登った頂上ではMCが盛り上げてくれてなんとか乗り切れました。ノーフィードゾーンが終わってからもしばらく登りが続くので焦らず氷で冷やしながらのんびり進みます。この区間の景色は九州の「やまなみハイウェイ」に似ていて広大な景色が広がっていて気持ち良かった!

登りが続く区間は景色が綺麗過ぎたので乗り切れました。バイクコースで一番気に入った景色でした

登り区間が終わったら長い下り区間。ハンドルに付いているボトルが下りで抜けやすいので胸にしまって下りに集中できる体勢に。知らずのうちに前の選手との差が詰まっていたようで、別のチームカーにも会えるようになりました。

長い下りに入る手前でフロントボトルは落下防止のためウェアの胸にしまう

下り切ってからは緩やかなアップダウンが60kmほど続く単調なコースで、試走をしたときから、ここは集中して走ってタイムを稼ぐ区間にしようと決めていたので、一定のパワーで黙々と走りました。向かい風もあったのでそこまでスピードには乗れなかったけど、快調に走れたのでこの区間でふたり抜きました。

単調なコースも左右にワイナリーやフルーツスタンドがたくさんあり、観光気分で走れました◎

ふたりとも速い選手だけど熱中症になってしまったようで、そのうちのひとりはDay2リタイア。抜いたときにとても悔しそうな表情をしていたので、思わずもらい泣きしてしまいました。

今回リタイアしてしまった選手。どれだけ悔しいか…もらい泣きしてしまいました

単調な道が終わるとゴール地点の真横を通ってから30kmの登り基調の道を往復するコース。つまり帰りの30kmは下り。この登りが終わればほぼ終わったようなもの。ゴール地点から「ミズキ、行ってらっしゃい〜!」とMCの声を聞きながら登り区間に入りました。

熱中症になりやすいのでとにかく体を冷やしながら走りました

制限時間もたっぷり残っていたので、翌日に備えてここからはさらにパワーを落とし、その間も身体をしっかり冷やし、翌日に向けてダウン。天気も味方するように曇ってくれたので身体のクーリングが進み、下りもかなり涼しく、それでも寒さは感じなかったので、あえてずっと氷で冷やしました。

Day2も無事ゴール!1日目よりも元気にゴールできました!

ゴールまであと5kmくらいのところでどうしてもお腹が空いてしまったので、おにぎりを要求したらクルーに爆笑されました。強度はかなり低かったので、最初から最後までずっと固形物を食べられ、春にケガをして心配していたヒザも痛みが出る気配も一切なくゴール。

★2日目は11時間8分12秒。

毎晩母にマッサージをしてもらったおかげでしっかりリカバリーできました!

Day2 Night
Day1の夜より元気でかなり余裕があり、食欲も相変わらずでもりもり食べられました。この日だけ違う宿に泊まるので使い勝手などが心配でしたが部屋も綺麗でバスタブもあってゆっくりお風呂に入りリカバリー。
22:56就寝ー4:30起床 継続5時間8分 睡眠スコア35点

【補給】
Bike 275km

補給食は取り出しやすいように車のサイドポケットに並べてくれていました!

▶︎とにかく乾燥しているのでお腹ハイドレから頻繁に水分補給。
▶︎2時間に1回はアミノ酸補給。
▶︎total 水6000ml カロリー 1300kcal

>>Day3に続く

今泉瑞希さんコラム
プロフィール mizu – 今泉瑞希 –
スポーツと旅を掛け合わせたスタイルで各種タイアップやイベント出演など幅広く活動中。豊富な経験、知見を生かしコンテンツアドバイザーも務める。2018年4月に人生初のロングレース、宮古島トライアスロンを完走。そこからトライアスロンが大好きになり、トライアスロンの魅力を発信し始める。2023年はアイアンマン世界選手権(KONA)にも出場を果たす。SNS総フォロワー数5万人超え。3月27日生まれ、群馬県出身。
HP https://mzkcyc.com
IG https://www.instagram.com/mzk_cyc
X https://twitter.com/mzk_cyc

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