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「尊敬するふたりの記録を破って世界王者なんて信じられない」IRONMAN世界選手権ハワイ(レース後記者会見)

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ルミナ編集部

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IRONMAN世界選手権ハワイ〈プロ上位レース後記者会見〉

リポート/山村勇騎 撮影/小野口健太

10月15日(米・ハワイ現地時間)に開催されたアイアンマン世界選手権。コナのハイレベルなトッププロたちの争いが、世界のアイアンマンシーンに新たな時代をもたらした。その熱戦の数時間後に行われたプロ上位入賞者記者会見でのコメントをご紹介しよう。

プロ男子
優勝 パトリック・ランゲ(ドイツ)=写真下(以下同)
「去年ランコース記録更新で(前記録保持者の)マーク・アレンを見た時に、つい謝ってしまったように、今回はコースレコード更新で(同じく前記録保持者の)クレイグ・アレキサンダーに謝ったよ。ふたりとも本当に尊敬しているから(自分が、そのふたりの記録を破って)世界王者になれたことは信じられないよ」

ついにつかんだ栄光。ランゲはフィニッシュラインで昨年同様「信じられない!」という表情で何度もガッツポーズ


2位 ライオネル・サンダース(カナダ)

「いままでコナでは失敗続きだったけど、そこから多くことを学び成長して、今回の結果につながったんだ」

コナ参戦経験は浅いながらも、シリーズ戦での実力からして将来の優勝候補と予想されてきたライオネル・サンダース。ランは独特なフォームながら速い

 

3位 デイビッド・マクナミー(イギリス)
「今回3位になったことは信じられないよ。コーチや多くのスポンサーのおかげで、やっと結果を出すことができてうれしい」

バイクレグではサーヴェロP5Xを駆ったマクナミー。次回の躍進に期待が高まる

 

4位 セバスチャン・キーンル(ドイツ)
「何がろうと全部出し切るつもりでレースに挑んだんだけど、ランの途中で、ほとんど出し切ってしまって・・・あとは気力で頑張るしかなかった」

アイアンマンのランを2時間45分で走れる脚をつくってきたキーンル。王座奪還を狙ったレースだったが・・・


5位 ジェームズ・カナマ(南アフリカ)

「コナでの実績を上げるために、現在トレーニングは進行途中なんだけど、今回そのトレーニングがしっかりと正しい方向に向かっていると実感できた。来年どれだけ強くなれるか、本当に楽しみだよ」

 

プロ男子上位リザルト

順位/名前/国/総合タイム(スイム/バイク/ラン)
1. パトリック・ランゲ(GER)08:01:40(00:48:45/04:28:53/02:39:59)
2. ライオネル・サンダース(CAN)08:04:07(00:53:41/04:14:19/02:51:53)
3. デイビッド・マクナミー(GBR)08:07:11(00:48:40/04:28:55/02:45:30)
4. セバスチャン・キーンル(GER)08:09:59(00:53:44/04:14:57/02:57:12)
5. ジェームズ・カナマ(ZAF)08:11:24(00:49:09/04:21:03/02:56:46)
***

プロ女子
優勝 
ダニエラ・リフ(スイス)
「バイクでは今までみたいに調子が良くなかったの。でも、一か八かでバイクの残り40kmで賭けに出た。その甲斐あって先頭に追いつけたし、ランでも、かなり暑い状況下で粘りながら走って、3連覇できたことは本当にうれしい」

バイク終盤に勝負の賭けに出たと話すリフ。たとえベストコンディションにもっていけなかったとしても、焦らず、やるべきことをやるメンタルの強さはさすが

2位 ルーシー・チャールズ(イギリス)
「今回、特にバイクについては8週間の集中トレーニングをしたのだけれど、ずっと(バイク終盤まで)先頭で走って、大きな成果を出せて2位になれたことが、今後の自信となったわ」

エリートスイマーからトライアスロンに転向したチャールズ。集中強化したバイクでリフを抑えられたのが大きな自信に


3位 サラ・クローリー(オーストラリア)

「去年はレース当日病気で、思うような結果が出せなかった。今年は、しっかりと体調を整えて準備してきた。おかげで、しっかりと結果が出すことができてうれしい」


4位 ヘザー・ジャクソン(アメリカ)

「去年と比べて、今年は新しい選手が多かったので『どういうレース展開になるんだろう?』って感じだったわ。何よりも今回はダニエラ(・リフ)と変わらないバイクタイムを出せたことが驚きで、レースの結果自体には満足しているわ」


プロ女子上位リザルト

順位/名前/国/総合タイム(スイム/バイク/ラン)
1. ダニエラ・リフ(SUI) 08:50:47(00:53:10/04:53:10/03:00:02)
2. ルーシー・チャールズ(GBR)08:59:38(00:48:48/04:58:19/03:08:09)
3. サラ・クローリー(AUS)09:01:38(00:53:07/04:57:51/03:05:37)
4. ヘザー・ジャクソン(USA)09:02:29(00:57:58/04:53:55/03:06:19)
5. カイサ・サリ(FIN)09:04:40(00:57:53/04:59:50/03:01:34)

 

 

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