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アイアンマンとは「移動」である。

投稿日:2018年2月27日 更新日:


野中 秋世

text by:

©Kenta Onoguchi

連載「アイアンマンいどみました。」

「下から目線」でお届けする、アイアンマン初挑戦・完走への道⑬

>>>前回のコラムはこちらから


アイアンマンとは「移動」である。

味気ない言い方でアイアンマンを二文字で表すと「移動」だと思う。前回のコラムはそこまでお話しました。

キッカケは、2015年まで開催されていた洞爺湖のアイアンマン。壮大なワンウェイコースに思いを馳せながら、つまりは移動しろってことだよな。泳いで3.8km移動して、自転車で180km移動して、走って42km移動する。

完走が目標のアイアンマンルーキーとしては、他人とスピードや技を競うわけでもないので、競技より移動のほうがしっくりきてしまう。自力で移動にさえ成功すれば、完走の栄冠が手に入るという。

待てよ、日常的に行っているトレーニングも、ほぼすべて移動だよな・・・ここで閃いてしまいました。「トレーニングがすべて移動」であるなら、「移動はすべてトレーニング」ということに。逆もまた真なり。日常的な移動のすべてをアイアンマンのための時間にしよう!

その視点で掘り下げていくと、一番重要な移動は「歩く」という行為だと思い至ります。人間は二足歩行で活動する生物であり、走らない日はあっても、歩かない日は、普通はないですよね。これを活かさない手はありません。

通勤はもちろん、休みのお出かけ時も、正しい姿勢でウォーキングすればトレーニングになるはず。飲み会で終電を逃しても歩いて帰ろうと思えるのがアイアンマン。遠い場所での開催だった場合、せめて5駅分は歩いて、そこからタクシー。ガーミンを持っていなくても、iPhone初期装備アプリのヘルスケアが勝手に万歩計をしてくれていますから要チェック。数値がそのまま経験値な気がして、たまっていくと前へ進んでいる気がします。

©Ayumi Kawagishi

負荷の高い移動としては、階段が思い浮かびます。垂直方向に自重を持ち上げての移動って、どれだけ鍛えても、いつまでもしんどいですよね。なので、東京タワーに遊びに行ったら、アイアンマンは迷わず外階段。タワーマンションに住んでいる人は、毎日ともなると、どのルートで玄関のドアを開けるか葛藤ですね。

東京タワーは、150m分は階段で登れます!

ママチャリ移動も歩きもアイアンマン仕様に!?

次に忘れてはならないのがシティサイクル。ママチャリで毎日1km移動している人は、1年でアイアンマンのバイクを2回分こなしていることになるんです。もちろん、アイアンマンには電動機は不要。子どもを乗せるとしても、高負荷バイクを楽しむ他ありません。

こんな感じで、移動はトレーニングと意識しているかどうかで、1年、2年で、大きな差になるはず。そう、結局は積み重ね。そう感じさせたエピソードを最後に。

8回目のコラムでご紹介した大先輩アイアンマンのハリ天さん。一緒に青梅マラソンのスタート会場まで歩いた時の話なんですが、驚くことに・・・全然ついていけないんです! ときどき小走りしないと離される! ハリ天さんが早歩きしているわけではなく、スーッと静かに歩いているだけ。でも・・・気づくと離される! 不思議過ぎる。

どんな秘訣があるんだろうと目を凝らしたのですが、結局分かりませんでした。あの達人の歩き方は、長年アイアンマン色に染まった日常を過ごしてきた賜物に違いない! それを証明するために、理想のウォーキングも追求します。まぁ、証明するために数十年かかるのですが・・・。

・・・え?そんな長期間の証明にお付き合いくださる? ありがとうございます! では、早速今日から、トレーニングのごとく移動しましょう!

>>次回コラム「私服トレーニング(⁉)のススメ」はコチラから。

■著者プロフィール
野中秋世(のなか・あきよ)
『トライアスロンはじめました。』『トライアスロンはまりました。』著者(共に誠文堂新光社)。トライアスロンをいかにして楽しむかを追求するエイジグルーパー。立教大卒。(有)ノナカ代表。三児の父。2011年51.5初完走。2016年IRONMAN初完走。2冊の本の続編的位置づけのコラム『アイアンマン挑みました。』をLuminaWEBマガジンにて連載中。

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