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アイアンマンは、情報の「取捨選択力とパーソナライズ力」が大切。

投稿日:2017年11月8日 更新日:


野中 秋世

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何度も読み返しているLuminaのバックナンバー等々。トライアスロン歴が重なると見え方も違ってくる

連載「アイアンマンいどみました。」

「下から目線」でお届けする、アイアンマン初挑戦・完走への道⑩

前回の「セミロングディスタンストライアスロン?」はこちらから


アイアンマンは、情報の「取捨選択力とパーソナライズ力」が大切。

トライアスロンは情報収集力がものをいうスポーツ。トレーニングやアイテムの情報はもちろん、ローカルルール、スポーツ医学の知識まで。51.5デビューする頃のわたくしにとっては、情報を得れば得るほどトライアスリートに近づいている気がして楽しいものでした。

アイアンマンにエントリーしてからでした。「情報を得るだけではだめだ。いかにそぎ落としていくかが重要だ」と思ったのは。

4~6回目のコラムで、ミドルまでとアイアンマンは別物という話をしたとおり、初めてアイアンマンに挑戦するのは、初めてトライアスロンに挑戦するのと同じくらいの情報が必要と言えます。だから公式ホームページ、書籍や雑誌Lumina等のメディア、仲間のさりげないアドバイス、面識のない人のブログやSNS等々、あらためて得ていくことになるのですが・・・情報に大きなバラつき、というか開きがあることに気づきます。

アイアンマンとは、ごく個人的、かつ人生の中でも究極な体験。皆それぞれが語るそれぞれのアイアンマンは、どれもリアルではあるのですが、自分には当てはまらないことも多々あるという実感です。

ここに良くも悪くもアイアンマンの奥深さが出てしまっているのですが、自分のレベルに合った話なのかそうではないのか? むしろ不安を駆りたてるだけの不必要な情報ではないか? そういった情報を、そぎ落としたり、うまくかわしたりすることが大切だと思います。つまり、アイアンマンの情報収集においては、取捨選択力が大事になるというわけです。

©Kenta Onoguchi

先達のリアルを、自分に当てはめてみよう

何はともあれ情報収集することがファーストステップで、不必要な情報をそぎ落とすことがセカンドステップならば、情報をパーソナライズすることがサードステップ。先行く人達の語るリアルを「では自分に当てはめてみると?」と自問してみることです。

一番分かりやすいのはトレーニング量。あの人はこれだけ走っている。じゃぁ自分は? 次にトレーニング期間。ロングライドはレース何日前までやってもいい? コンディショニングの期間は? レース前日の食事量、当日朝の食事量。バイクに携行する補給食は何にする? このサードステップは、自らトライアスロン歴を積みつつでないとできないことです。パーソナライズした結果、わたくしの場合は、アイアンマンデビュー戦の50日前にはロングライドをやめて、他の誰よりもレース前日の食事量が少なかったです。アイアンマンは、本当に食べられる人が多い!

何度もアイアンマンを完走している偉大な先輩以外にも、ちょっとだけ先を行く身近なアイアンマンフィニッシャーに出会えれば幸せなことです。その身近な人が、スイム、バイク、ランのタイムやトレーニング量、はたまた、身長、体重、体脂肪率、何より体質が自分に近かったり、ライフスタイルが自分に似ていたら、得られる情報は、自分用にパーソナライズしやすかったり、そのまま当てはまると思います。

最後に! アイアンマンになるための情報収集って、お勉強? 面倒くさそう・・・そう思ってしまった人向けのフォースステップとして「情報収集ばっかりで頭でっかちにならぬよう、アイアンマンを楽しもう!」。

もうですね、これにつきます。アイアンマンが、堅苦しくて小難しいと感じたら、もったいないですし、トレーニングもレースもストレスになっちゃいますから。アイアンマンは、軍人さんによる酒の席での酔った勢い発言がキッカケで始まったという経緯を思い出してください。あくまでそのノリでいることって、とても大切だと思います。あれこれ勉強するよりアイアンマンを楽しむ!! 日々のトレーニングから楽しんで、本番に臨みましょう~。Let’s enjoy IRONMAN!

©Ayumi Kawagishi

 

■著者プロフィール
野中秋世(のなか・あきよ)
2001年オープンの老舗ネットショップ店長。三児の父。20歳から35歳まで無運動状態。2010年にトレーニング開始。2011年に独学でオリンピックディスタンス完走。マラソンやOWSを含めて33レース目でアイアンマン完走。タイムは14時間24分。著作に、運動オンチの素人がトライアスリートになるまでを描いた『トライアスロンはじめました。』と、ミドルディスタンス・海外デビュー編の『トライアスロンはまりました。』(共に誠文堂新光社)がある。

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