BODY CONDITIONING

プレシーズン期の練習とアミノ酸の摂り方で、 レースの成績は大きく変わる。

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ルミナ編集部

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春はトライアスリートにとって、シーズンインまであと1〜2か月のプレシーズン期。この時期に何をするかによって、レースの結果は大きく変わってくる。

そこで今回は、51.5kmのトップ選手として世界選手権やW杯で活躍し、現役引退後の現在も日本選手権に出場しつつ、若手エリート選手やエイジグルーパーの指導を行っている平野司さんに、プレシーズン期のトレーニング方法や、アミノ酸サプリメントの摂り方について教えてもらった。

世界選手権やW杯を転戦した現役時代からアミノバイタル® を愛用する平野さん。30代を越え、指導者として活動しながらレースに出ている今、その必要性をさらに強く感じているという

プレシーズンは「点」を「線」につなぐ時期

オフシーズンとプレシーズンの位置付け、戦略は色々あると思いますが、私の場合オフは3種目それぞれのパフォーマンスを上げる時期、つまり「点」を強化する時期であり、プレシーズンはその「点」をつないで「線」にする時期であると考えています。

サッカーにたとえると、オフで各選手の「個」の力を上げ、プレシーズンでその連携を強化して、チームとしての力を上げるのに似ています。

トライアスロンの3種目(スイム、バイク、ラン)をそれぞれ強化しても、それは「点」でしかありません。それをつないで「線」にすることで、初めてレースでその力をうまく発揮できるのです。

「点」を「線」にするトレーニングとして有効なのはブリックトレーニングです。プレシーズン期には短い2種目、3種目を連続して繰り返すブリックトレーニングを行うことで、レースでの3種目の流れをスムーズにし、トライアスロンの力を強化することができます。

 

バイク⇔ランなど2種目以上を連続して行う「ブリックトレーニング」やトランジション練習などもプレシーズンに行うべき練習のひとつ。一つひとつ磨き上げた点を線としてつないでいくイメージ(ルミナ2014年6月号より。撮影/青山義幸)

プレシーズンで実戦的なパフォーマンスを上げる

プレシーズンでは、個々の練習内容も実戦的なものを入れていく必要があります。

たとえばスイムではヘッドアップ。私のスクールではこの時期に練習メニューに入れています。指導していていると、ただ頭を上げるだけでまわりを見ていない人をよく見かけますが、それでは実際のレースで役に立たず、前のグループについていけなかったり、コースをはずれたりといったことが起きてしまいます。何のためにこの練習をするのか、実戦でどう役立つのか、しっかり理解して練習することが大切です。

「ヘッドアップスイム」はトライアスロンならではの実戦的練習だが、ただ頭を上げるだけになっていて「前方確認」という本来の目的がおろそかになっている人も多いとか(ルミナ2013年6月号平野さんスイム連載より。撮影/森澤ケン)

バイクはオフに回転重視の練習やスキル練習を中心に行いますが、プレシーズンにはペダルにより体重をかけ、トルクを上げる練習を増やします。これは、51.5kmのエリート選手(※バイクパートでの集団走行あり)の場合はドラフティングレースで集団に遅れないようにするという目的がありますが、エイジグルーパーでも、上りを楽にクリアできるようになるなどのメリットがあると思います。

ランもオフより高強度でペースの上げ下げのあるトレーニングが効果的です。たとえばブラウンリー兄弟(※ロンドン、リオと兄弟で表彰台に上ったイギリスの強豪)などは、エリートランナーたちとトレーニングしているようですが、トライアスリートよりハイレベルなペースの上げ下げの駆け引きに慣れることで、トライアスロンのランで自信をもって勝負することができるのです。

ペース感覚を磨くことも重要です。前シーズンにバイクが苦手だった人、トレーニング不足だった人が、オフにバイクの練習量を増やし、パフォーマンスを上げることに成功したのに、レースで飛ばし過ぎてランでつぶれるといったことがよくあるからです。

スイムも最初速く入り過ぎて疲労してしまう人をよく見かけます。スイムは特にレース中ペースを把握しながら泳ぐことが難しいので、練習でペース感覚を身につけることが重要です。

プレシーズンでトレーニングを軌道修正する

どれくらいの期間を「プレシーズン」とするかは人それぞれです。

センスのある人、順応性の高い人は、プレシーズンの実戦的なトレーニングにそれほど長期間でなくても素早く適応できます。

また、トライアスロン歴が長く、レースシーズンを何度も経験している人は、適応力のベースができているので、比較的早く実戦的なパフォーマンスに仕上げることが可能ですが、経験の浅い人はより時間がかかります。

プレシーズンの練習内容は、オフでどれだけトレーニングできたかによっても変わってきます。オフのあいだにしっかりトレーニングして、3種目それぞれのパフォーマンスアップを目指すところまで上げることができていれば、プレシーズンの実戦トレーニングが効果を発揮しますが、それができていない場合は軌道修正する必要があります。

トレーニングのスケジュール、期分けは重要ですが、スケジュールにばかりとらわれて、それぞれの期間で達成すべきことが達成できないまま次の期間のメニューに移っても目指す強化はできません。

オフシーズンのトレーニングが不足して「点」の力が不足しているのに、それを「線」につないでも、目指す「線」の力にはならないからです。

オフシーズンの終わりに達成度を見極め、不足しているところを補いながらプレシーズンの実戦トレーニングを行いましょう。

効果的なポイント練習に欠かせないアミノ酸補給

トレーニングを効果的に行うには、しっかりリカバーして、身体をフレッシュな状態にして臨むことが重要です。そのためには栄養のバランスを考えた食事と十分な休養が欠かせません。栄養は食事だけでなく、サプリメントも活用したほうが、よりコンディションを整えることができると思います。

私が特に積極的にサプリメントで補っている栄養のひとつはアミノ酸です。現役時代ももちろんですが、引退後、30歳を越え、働きながらトレーニングをするようになった現在は、よりその必要性を実感し、アミノバイタル® シリーズのサプリメントを活用しています。

アミノバイタル®は運動をサポートしてくれる「プロ®」、アミノ酸とエネルギーを同時に補給できる「パーフェクトエネルギー®」、運動後のリカバーをサポートしてくれる「GOLD」や「アミノプロテイン®」があり、この4つを、それぞれ常備して目的に合わせて飲んでいます。

現役時代から平野さんが常備しているという4つのアミノバイタル®。左からアミノバイタル®プロ®、アミノバイタル® パーフェクトエネルギー®、アミノバイタル® GOLD、アミノバイタル® アミノプロテイン®

特にポイント練習や記録会、レースなど、重要なところでは、必要なアミノ酸を最適のタイミングでとるようにしています。

運動前や運動中に「プロ®」を摂ると、身体の動きがよりスムーズになると感じます。

「パーフェクトエネルギー®」はエネルギーに変わるアミノ酸と、糖質でエネルギーがチャージできます。運動中に食べるおにぎりなどの補給食と同じ感覚で摂っていますが、胃腸に負担をかけず、効率的にエネルギーチャージできるというメリットがあります。

「GOLD」はアミノ酸の中でもリカバーに役立つロイシンをたくさん含んでいるので、運動後に飲むほか、練習やレースのダメージが十分抜けていないと感じたら、さらに寝る前にも摂っています。

また、会社員として働く現在は、ポイント練習の前日、仕事が忙しくダメージが抜けきらないときなどにも「GOLD」を頼りにしています。

ポイント練習の前日、仕事が忙しかったときなどにも活用している「GOLD」。顆粒タイプとゼリードリンクタイプ(写真)があるので、使用シーンに応じて使い分けているという

「アミノプロテイン®」は「プロ®」や「GOLD」に含まれていないアミノ酸も摂ることができるので、食事によるタンパク質摂取の補助として活用しています。

アミノ酸は3600㎎、4000㎎、5000㎎など、とかくトータルの含有量だけ注目しがちですが、運動をサポートするBCAAやエネルギー源となるアラニン、プロリン、運動でダメージを受けた組織の修復に使えるロイシンなど、種類によって機能が異なるので、それを理解してタイミングよく飲むことが重要です。

アミノバイタル®は、「パーフェクトエネルギー®」がトレーニングの合間に水なしで素早く飲めるゼリードリンクになっているほか、「プロ®」と「GOLD」にもゼリードリンクタイプがあり、トレーニングやレースなどシーンに応じて使い分けることができます。

さらに「プロ®」と同等のアミノ酸をバイク、ランなどの運動中に携行して、片手で摂れる「アミノショット®」というコンパクトなゼリータイプも発売されたので、トレーニング中やレース中にも、素早くアミノ酸補給できる選択肢がますます増えましたね。

アミノバイタル® プロ® と同等のアミノ酸をバイク、ランのような運動中に素早く摂れるアミノバイタル® アミノショット® プレシーズン期の実戦的トレーニングでも活用できそうだ

■プロフィール
平野 司(ひらの・つかさ)
スポーツクラブNASトライアスロンスクールのヘッドコーチ。現役時代は世界レベルの泳力を武器にITUサーキットを転戦した元トッププロで、2005年には日本選手権で優勝、日本代表としてアジア選手権、世界選手権を始めとする世界大会でも活躍した。プロとして一線を退いた現在も、限られた時間で効率良くトレーニングを積み、日本選手権などに出場している(写真は2016年日本選手権 撮影/播本明彦)。

公益社団法人日本トライアスロン連合(JTU)会員限定のアミノバイタル®販売サイト
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「アミノバイタル®」公式アプリ、ダウンロードはこちらから>>>
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アミノバイタル® for Triathlete #01 なぜ、トライアスリートに「アミノ酸」が必要なのか?


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