リポート/山村勇騎 撮影/小野口健太
アイアンマン世界選手権(米・ハワイ島コナ)、現地時間の14日(土曜日)のレース当日を前にトッププロの記者会見が行われ、ヤン・フロデノ(ドイツ)、ダニエラ・リフ(スイス)の男女両ディフェンディングチャンピオンと、その3連覇を阻むべく王座を狙う有力選手たちが、決戦を翌々日に控えた今の心境を語った。
ヤン・フロデノ(2015、2016年優勝/ドイツ)
「(昨年3位に入った同国の新鋭)パトリック(・ランゲ)だけではなく、他のアスリートたちも、スイムやバイクパートで全体のレベルを上げてきてます。一つひとつ探りながらレースを展開していきたいですね」
セバスチャン・キーンル(2014年優勝、2016年2位/ドイツ)
「勝つためには、去年のヤンのように完璧なレースプランが必要だと思います。でも、2014年に優勝した時のように、完璧なコンディションでなくても、レース中の流れに任せていく。結果がどうなるかはわからないですが、レース自体を楽しみたい」
パトリック・ランゲ(2016年、プロとして初出場ながらマーク・アレンのもつランコースレコードを破り3位/ドイツ)
「確実に、ランレコードで、全体のレベルを上げたいと思います。ただ去年よりランでもっと速く走ることよりも、先頭でしっかりとレースがしたいです」
ベン・ホフマン(2016年4位/アメリカ)
「今年は、ランが最高に調子が良いので、ここでそれを証明したいですね」
ダニエラ・リフ(2015、2016年女子優勝/スイス)
「レース中に、どのポジションにいようと、自身のベストを尽くして、いつも通りに、やれることをやるだけですね」
前回、21世紀のアイアンマンでは難しいとされてきたコナ連覇を成し遂げた男女両チャンプ。静かに、虎視眈々と3連覇を狙うふたりが、今年もコナならではのプレッシャーをものともせず勝利を飾るのか? それを阻止する新たな王者が降臨するのか?
アイアンマン・ワールドツアーは、この土曜日、世界中のトライアスリートが見守る中、いよいよシーズンのクライマックスを迎える。