INDOOR TRAINING #03
トライアスリートにとって心拍トレーニングの有用性は不変
トライアスリートはトレーニングに心拍計をよく活用する。その理由は、トライアスロンはスイム、バイク、ランの3種目で競う競技であり、3種目を心拍数という同じ指標で測れば各種目における強度の比較がわかりやすくなるからだ。
すでにバイクはパワートレーニング(出力を指標にした練習)も広まっているが(ランニング用も一部出てきている)、それでも心拍計の重要性はこの先も変わらない。どのパートで心拍数が高かったか・低かったかなどは、今後のレースのペース配分を考える上で参考になる。
そういう状況を踏まえてインドアトレーニングのトレッドミルを見ると、テクノジムの「MYRUN」は使い勝手が良い。
最新端のトレーニングメソッドを包括した専用アプリの「MYRUN APP」は心拍計とのペアリング機能を備えている。手持ちの心拍計を同期させれば、トレーニング中の各種数値とともに心拍数が表示され、トレーニング終了後は心拍数の変遷などもデータとして残る。
心拍数を利用したトレーニングで、スマートコーチング代表の安藤さんのおすすめは、「MYRUN APP」のトップ画面の「エクササイズを選択」から入る「心拍数使用」のトレーニング。「ちょっとやってみますね・・・」と、設定画面でトレーニング時間を10分にして、自身の最大心拍数も入力。これで準備は完了、あとは「MYRUN」で走るだけだ。
「アプリが10分間で僕の心拍数が最大まで上がるよう、「MYRUN」の走行面の回転スピードを自動でコントロールしてくれます。最初はゆっくりしたペースでも、徐々にスピードが上がっていって最後はMAXスピードで走らされます。いわゆる追い込み練習と呼ばれるキツいメニューですが、最高速度や筋持久力をアップさせたい人には必須のトレーニングです。
高強度系練習を行う環境としてトレッドミルは理想的
こういった高強度系の練習は、野外でもできますが、やりやすいのはやはりトレッドミルですね。プログラムが終わるまで走行面が回転し続けるため、途中で脚を止めてサボりにくい。音を上げたくても上げにくい環境に自分を置けるのがメリットです。それにトレッドミルであれば、野外と違って周囲の交通状況などを気にせずに思い切りダッシュできます」
この「心拍数使用」の練習は、時間以外に走行距離、燃焼させたいカロリーを目標にメニューを組むこともできる。いずれにしても設定はiPadの画面をタップしていくだけなので簡単だ。
良いフォームになれば、同じペースで走っても心拍数は下がる
また、安藤さんはこんな提案も。
「良いフォームの人は身体の動きに無理がなく、リラックスしながらラクに走ることができます。これは言い換えれば、良いフォームで走れるようになると、以前と同じペースであったとしても身体への負荷が少なくなるので、心拍数も下がりやすくなります」
前回のコラム(#02『トレッドミルで手に入れる「前へ進むフォーム」』)で、「MYRUN」は走行中に「上下動の幅、走行ピッチ、一歩の幅(ストライド)」をリアルタイムで表示できるとお伝えした。フォーム改善の際に心拍数にも気を配ると、自分の走りの変化がよりわかりやすくなるそうだ。ぜひ取り入れてみたい。
ちなみに、「MYRUN APP」に用意されている練習プログラムは豊富で、たとえば、インターバルトレーニングひとつとってみても、高強度とレストを繰り返す「ハイローブロック」、強度を山なりに上げ下げする「ヒルズ」、段階的にスピードを上げていく「スピードシフト」と3つある。
身体のベースづくりに役立つ有酸素トレーニングも、「軽い、中、強い」と強度が3段階に分かれていて、時間やペースは任意でカスタマイズできる。
走力のレベルアップはもちろんのこと、いずれも心拍計をペアリングして行えば、自身の走行データはより緻密なものになるだろう。
(>>>次回『オフこそ登坂機能を活用して「飽きない家ラン」を』へつづく)
【商品概要】
MYRUN
価格:500,000円(税抜) ※運搬設置費込(沖縄、離島を除く)
カラー:グレー、ブラック
本体サイズ:長さ1760mm×幅785mm×高さ1260mm
走行面:長さ1430mm×幅500mm
速度:0.8~20km/h
傾斜:0~12%
電源:100V/1500W
本体重量:92kg
耐荷重:140kg
組み立て所要時間:約5分
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問・テクノジム ジャパン TEL0120-576-876
http://www.technogym.co.jp/