BODY CONDITIONING COLUMN HOW TO

トライアスロン、はじめの一歩〈2〉 どんなモノを準備したらいいか?

投稿日:2019年2月26日 更新日:


ルミナ編集部

text by:

 
トライアスロン・デビューを目指すビギナーのための入門コラム。2回目はトライアスロンデビューに向けて必要なアイテムについて。ウエットスーツや自転車関連アイテムなどなど、何かとモノの準備が大変そうなトライアスロンだが、実際のところどーなのか? 現実的な、そろえ方・選び方をめぐるアドバイスをご紹介しよう。

>>前回コラム 「トライアスロン、はじめの一歩。その前に知っておきたいコト」を読む

バイク編

トライアスロンを始めるにあたって、必要なモノ、新たに買いそろえなければいけないものが多そうなのが、バイクパートまわり。これがデビューの壁になっている・・・という人も多いかもしれない。

今回は、できる限りハードルの低い、現実的なアプローチで、必要なものからそろえていくポイントを紹介していこう。

まず、どうしたって必要なのは「自転車」。いわゆるロードバイクが必要になってくるのに加え、身の周りのアイテム(ヘルメットやシューズ、空気入れ、パンク修理キット)なども含めて、安全上&競技ルール上、最低限用意しなければならないモノからそろえていこう。

★レースデビューまでに
準備したい主なアイテム【バイク編】
□バイク
□ヘルメット
□アイウエア
□バイクシューズ&ペダル
□サイクルコンピューター
□バイクジャージ
□空気入れ
□パンク修理道具
□工具類

ロードバイク選びは、ショップ探しから

ロードバイクの購入はトライアスロンデビューに向けた準備の中でも、最も大きな出費かもしれないが、ロードバイクは競技ツールだけでなく、「遊びの道具」としても十分な魅力をもっている。1台持っていれば、普段の通勤通学の足としても使えるし、休日ツーリングを楽しむこともできる。

最悪、トライアスロンデビューしなかったとしたって、ロードバイクだけでも一生遊べるくらい、使える道具なので、ここは思い切って、壁を越えてきてもらいたい。

自転車を選ぶ際のポイントは、スポーツバイクを専門に扱うプロショップを頼ることだが、特に「トライアスロンに強いショップ」を近くに見つけることができれば理想的。トライアスロン経験のあるスタッフならば、より的確なアドバイスをもらうことができる。

下記のショップガイドからも国内250軒以上のトライアスロンを扱うお店が検索できるので、ぜひ参考にしてもらいたい。

■トライアスロン・ショップガイド
https://triathlon-lumina.com/triathlon/store.html

バイクは「サイズ選び」が重要!

バイクは自分の体型に合ったサイズ、ハンドル&サドル位置を適正に合わせた状態で乗ることが一番大切。先に述べたようなプロショップ、トライアスロンショップなら、購入時にフィッティングマシンなどを使ってサイズ選びから各部の調整までサポートしてくれる。

最初のバイクは、ロードバイクがオススメ!

トライアスロンに使うバイクは一般的に「ロードバイク」と「トライアスロン・バイク(またはタイムトライアル=TTバイク)の2種類あるが、最初に買う1台はロードバイクがオススメ。

ロードバイクは、スタート、ストップ、コーナリングといった基本操作がしやすいドロップハンドルを装備している。一方、TTバイクは直線に近いコースを、一定スピードで速く走るのには向いているが、その分、細かな操作が難しい。ある程度の経験が必要なので、最初はロードバイクを買って、基本操作を身に着けつつ、競技用バイクに乗り慣れていこう。

■ロードバイク
取り回しが良く、ある程度速いスピードも出せるロードバイク。特に国内のオリンピック・ディスタンス大会はテクニカルで、ロードバイク向きなコースが多い。

■トライアスロンバイク/TTバイク
エアロバーを持って前傾を深めたエアロポジションを取ることで高いスピードを維持しやすいTTバイク。コーナーの少ない長距離系コース向き。

バイクの価格は、いくらぐらい?

バイクの価格は5万円~100万円超とピンキリ。最初の一台として、確かな性能があって重量もある程度軽いモデルと考えると、ロードバイクは15~30万円くらいが相場。TTバイクは30万円前後だろう。

もちろん、さらに高い価格帯のモデルでも、良いものはいくらでもあるが、最初はペダルやヘルメットなど、バイク本体に付属していない必要装備(上のチェックリスト参照)もいろいろあるので、その分の予算も確保(想定)した上で、最初の1台を選んでいこう。

特にミドル~ロングのレースでは、エアロバーを利用してエアロポジションをとる選手が多いが、これは中・上級者向け。まずはドロップハンドルをしっかり持つ基本のロードポジションを身に着けよう

「エアロバー」は絶対必要??

バイクのハンドル部分に取り付けるエアロバー。左右のパッドにヒジを乗せて、前傾姿勢を深める「エアロポジション」をとることで走行中の空気抵抗が減り、スピードアップを図れる(上の写真参照)。

トライアスロンデビューを目指すならこれは絶対必要? とイメージする人もいるかもしれないが、TTバイクと同様、エアロポジションで乗るにはある程度の慣れが必要なので、最初から無理に取り付ける必要はない。

ロードバイクの基本的な扱いに慣れてきたら、タイム向上を狙って活用を検討していけばいいだろう。

バイクシューズは専用かロード用か?

トライアスロン用のバイクシューズはトランジション(スイム→バイク、バイク→ランへの切り替え)を素早くこなすための設計が特徴。シンプルなベルクロストラップで着脱がスピーディ。水はけも良く裸足ではくことが想定されている。

一方、ロードバイク用はストラップ本数が多いものや、ダイヤル式でフィット感を細かく調節できるシステムなどを備えているモデルが多く、足へのホールド感を重視している。

どちらがビギナー向けということはなく、メインとする用途次第だが、練習にレースに、汎用性の高いのは後者なので、迷ったらベーシックなロードモデルを選んでおけば間違いはない。

■トライアスロン用モデル

トランジションを素早くこなすために随所に工夫が施される。スイムで濡れた足のままはいても肌への当たりがソフト。通気性も高く、暑い夏場のレースでも比較的快適

■一般的なロードバイク用

レース向き、ツーリング向きなど種類が豊富。つま先からカカトまで足全体を包み込んでくれるつくりで、比較的フィット感が高い。ダイヤル式の調整システムを採用しているモデルは、乗りながらでも微調整がしやすい

トライアスロン用、ロード用ともにシューズ&ペダルはスキー板のような「ビンディング固定式」を採用している。シューズのソールにクリートと呼ばれるパーツを取り付け、バイク側にも専用ペダルを用意して足を固定する。

空気抵抗を減らしてタイムを向上、エアロヘルメット

安全面&競技ルール上、購入がマストなヘルメットは、ロードバイク用のスタンダードなモデルでも全く問題ないが、単独走行な分、空気抵抗を極力減らしたいトライアスロンでは、空気抵抗を減らしてくれるエアロ効果の高いヘルメットが人気。

ここ最近は一見、普通のロードモデルのようで、エアロ効果を重視したショートタイプのセミエアロヘルメットも選択肢が充実してきた。はじめの1個はこうしたセミエアロモデルか、一般的なロードモデルを選ぶといいだろう。

トライアスロンでメリットの大きい空力性能に加え、軽さと通気性もバランス良く兼ね備えたセミエアロヘルメット。練習からレースまでマルチに使いやすい。写真のようなシールド付きのモデルも人気

 

ベーシックなロードバイク用は通気性も高く、より軽量で、かぶっていてストレスのないモデルも多いので、快適性重視ならこちらがオススメ

スイム編

トライアスロンデビューを目指すからと言って、新たに絶対用意しなければいけない特別なスイム・アイテムというのは、それほど多くない。基本的にはプールで泳ぐときと同じウエアやゴーグルがあればOK。

ただし、国内の大会でデビューするならば、まず用意する必要があるのが「ウエットスーツ」だ。近年は既製品の選択肢が増え、3万円台から買えるようになったが、それでもデビュー前に買うのはちょっと・・・と二の足を踏んでいる人には、トライアスロンショップやスクール、Luminaなどで展開しているレンタル・サービスを活用するという選択もある。

★レースデビューまでに
準備したい主なアイテム【スイム編】
□ウエットスーツ
□ゴーグル
□スイムキャップ
□トライアスロン用ウエア

泳ぎの安心感を高める、ウエットスーツ

国内の多くの大会ではウエットスーツ着用が義務付けられている。トライアスロン用は、小さな気泡を含む生地を使っていて浮力があり、防寒・保温効果も。水温が不安定で、足の届かない海や湖でのスイムの安全・安心につながる、重要なアイテムなのだ。

一般的にフルスーツかロングジョン(袖なし)の2種類に分かれ、目標レースの水温などに応じて選ぶ。どちらか迷う場合、出るレースが真夏の水温の高そうな大会(水温25℃超など)でなければ、比較的汎用性の高いフルスーツがオススメ。

■フルスーツ

水温の低いレースでも対応でき、ロングジョンより若干浮力が大きいが、夏場など水温の高いレースでは暑く感じる

■ロングジョン

価格が比較的安い。肩周りのストレスがなく泳ぎやすいが、春先や秋など、水温の低いレースでの使用には向かない

トライアスロン用ウエアは3種目に使える!

前述のとおり、スイムは普段使っているスイムウエア(水着)+ウエットスーツでOKだが、トライアスロン用レースウエア(トライウエア)ならば、3種目続けて着られるので、種目間のトランジションも含め、より快適にレースが楽しめる。水着に近い生地素材を使用し、お尻の部分にバイク用のパッドを備え、かつランの動きも妨げない。

トライウエアにはワンピース(写真上)と、セパレート(同下)タイプがある。前者は3種目をスピーディにこなせる決戦仕様。最近は空力性能も高く、日焼けなどのダメージを軽減する半袖タイプも人気

ゴーグルは何でもいい?

ゴーグルは普段プールで使っているもので全く問題ないが、薄暗い朝方に泳ぐことが多いトライアスロン大会(実戦)では、どちらかというとクリア(透明)系の明るいレンズが活躍することが多い。

また、海や湖などオープンウォーター環境での実戦スイミングで使うことを想定したゴーグルは視界が広く、ブイなど遠くの目標物を確認しながら泳ぐ、トライアスロンのスイムではより使いやすい。アイカップと顔が接する部分のクッション性が高く、ほかの選手との接触でもケガをしにくい。

オープンウォータースイムモデルは、プール用よりも視野が広く、着けた状態のままストラップの締まり具合を微調整できるシステムなどを備えており、トライアスリートにも人気

ラン編

スイムと同様、ランまわりも、シューズやウエアなど一般的なランニング用のアイテムがあれば、まず問題ない。使い慣れた、走りやすいランニングシューズで始めよう。

普通のランシューズに、素早いトランジションのためのシューレース(くつヒモ)などを着けるというのもアリ

★レースデビューまでに
準備したい主なアイテム【ラン編】
□シューズ
□スポーツウォッチ(心拍計)
□キャップ/バイザー
□ゼッケンベルト

ペース管理に役立つGPS機能つき、マルチスポーツウォッチ

走った距離やスピード、心拍数などがリアルタイムで把握でき、データ分析もできるGPS機能付きのマルチスポーツウォッチは、先述のとおりペース管理が大事なトライアスロンでこそ真価を発揮する。自分が今どのくらいのペースで走っているかを感じるペース感覚を身につけよう。

マルチスポーツウォッチにはスイム、バイクでも使えて、トライアスロンモード(トランジションも含めたレースでのタイム・データ計測)を備えたモデルもある。

あると便利なゼッケンベルト

トライアスロンのレースでは、バイクでは身体の後ろ、ランでは前にゼッケン(レースナンバー)を付けて走るというルールがあることが多い。ゼッケンベルトがあると、1枚のゼッケンをベルトに付けて、バイクでは後ろに、ランでは前に回して使えて便利。

ゼッケンを付けるだけでなく、ベルト部分に補給食やサプリメントなどを入れられるタイプのアイテムもある

【参考書籍】『TRIATHLON BASIC トライアスロンを始めるための3カ月プログラム』(小社刊/宮塚英也・著)

練習でも、レースでも、アミノ酸サプリは“必須アイテム”。

トライアスロンのレースデビューに向けて必要なのはスイム、バイク、ランの競技をこなすためのアイテムだけじゃない。練習でもレースでも、アミノ酸サプリメントは、すべてのトライアスロンライフに欠かせない、マストアイテムのひとつだ。

まず、トライアスロンデビュー準備段階のトレーニングでは、目標のレースを迎えるまでの中長期スパンで、「ケガなく、オーバートレーニングにも陥らず、いかにトータルの練習量を増やしていけるか?」が重要だが、そのために必要なのがコンディション管理。

日々のトレーニングのダメージから素早く・しっかりリカバーして、次の練習やレベルアップにつなげるためには、体内に貯蔵されている糖質と脂質だけでは足りず、筋肉などに含まれるたんぱく質から分解されたアミノ酸が、エネルギー源として必要だ。

同じことは、レースでも言える。「ショート」と言われるオリンピック・ディスタンスでも競技時間が3時間前後となるエンデュランス・スポーツ、トライアスロンでは、レースで最後まで切れないパフォーマンスを実現するためにも、アミノ酸補給が常識化している。

ショットタイプ(小容量ゼリータイプ)なら、バイクのフレーム(トップチューブ)に貼り付けて、レース中、乗りながらアミノ酸やエネルギーを補給できる。写真は「アミノバイタル® アミノショット®」パーフェクトエネルギー®

3種目の練習に、仕事に学業に家庭生活に。忙しいトライアスリートのアミノ酸補給にオススメなのが、運動前・中・後など、トライアスロンライフのシーンに応じた使い分けができる製品がそろっているアミノバイタル® シリーズ。

練習先や遠征先にも携行しやすい、コンパクトな顆粒タイプやゼリータイプに、自転車に乗りながら、ランニングしながら、といったそれぞれの種目のトレーニング中、競技中にも必要な量のアミノ酸を素早くチャージできるショットタイプも加わった、かゆいところに手が届く製品ラインアップは、トライアスロンデビューを目指すあなたを、フィニッシュまでしっかり導いてくれるだろう。

練習からレースまで、トライアスロンライフの各シーンに応じて使い分けられるアミノバイタル® シリーズ。左からアミノバイタル® プロ®、アミノバイタル® パーフェクトエネルギー®、アミノバイタル® GOLD。写真下の2商品のように、運動中、摂りやすい小容量ゼリータイプなどもある

レース後半でも途切れないためのエネルギー源アミノ酸(アラニン+プロリン)と糖質を含んだエネルギー補給ゼリー「アミノバイタル® アミノショット®」パーフェクトエネルギー®(写真左)と、アミノバイタル® プロ®と同等の高濃度のアミノ酸(BCAA)を含有したアミノバイタル® アミノショット®(同右)。小容量ゼリータイプは、走りながら、自転車に乗りながらでも摂りやすい

参考記事>>>なんで「アミノ酸」を補給しなければいけないか?
トライアスリートのためのアミノ酸補給FAQ

―― 次回以降の予告

トライアスロン、はじめの一歩。
Supported by アミノバイタル®

>>3月 失敗しないレース選び、基本のキ。
あなたが求めているのは、旅としての楽しさ? 完走しやすさ? それとも、良いタイムが出やすいコース? デビューレース(大会)選びの上で最低限必要な基礎知識、注目すべきポイント、教えます。

>>4月 オリンピック・ディスタンスに出てみよう!
スイム1.5km/バイク40㎞/ラン10㎞。オリンピック・ディスタンスのレースで活用できる実戦対策ワンポイントアドバイス。

公益社団法人日本トライアスロン連合(JTU)会員限定のアミノバイタル®販売サイト
特別価格にて販売中!>>>
https://www.ajinomoto-kenko.com/aminovital/jtuLogin/

「アミノバイタル®」公式アプリ、ダウンロードはこちらから>>>
https://yappli.plus/aminovital/

 

 

-BODY CONDITIONING, COLUMN, HOW TO

2 interest


コメント

メールアドレスが公開されることはありません。


スパム対策のため、 日本語が含まれない欧文のみのコメントは投稿できません。


関連記事

【記事】サイドバー上

記事用jQuery

cloud flash記事バナー