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高橋侑子が4位と健闘。男女とも見ごたえあるレースに《WTS 横浜大会/速報》

投稿日:2019年5月18日 更新日:


ルミナ編集部

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WTS横浜エリート女子で自己最高の4位に入った高橋侑子(中央)。フィニッシュ直後、アメリカでトレーニングをともにするチームメイトでもあるサマー・ラパポート(左=2位)、テイラー・スパイビー(右=3位)と健闘を讃え合う ⒸKenta Onoguchi

ザフィアエスらアメリカ勢が表彰台独占《女子エリート》

ITU世界トライアスロンシリーズ横浜大会(以下、WTS横浜)は、5月18日(土曜日)にエリート男子・女子のレースが開催され、男女ともに勢いに乗るITUサーキットのスター選手が勝負強さを見せつけた。

午前10時16分、好天のもとスタートした女子のレースは、序盤スイムを上位で上がって、バイクで先頭パックを形成したケイティー・ザフィアエス(Katie Zaferes) 、サマー・ラパポート(Summer Rappaport)、テイラー・スパイビー(Taylor Spivey)らアメリカ勢を中心とする7人が意思統一をはかり、バイクでもセカンドパックを引き離すことに成功。そのままレースを完全制圧した。

バイクスタート後、アメリカ勢や高橋侑子を含む7人で形成されたリーディングパック ⒸKenta Onoguchi

高橋侑子が自国開催のWTSで成長ぶりを披露

優勝したザフィアエスをはじめ、先述のアメリカ勢3人が表彰台を独占する中、大健闘を見せたのがアメリカに活動拠点を置き、スーパーリーグなどの国際レースにも参戦している高橋侑子。

スイムを6位で上がるとT1をトップで抜け出し、この先頭パックに入ることに成功。

バイクでも普段からトレーニングをともにするチームメイト(ラパポート、スパイビー)らと見事に意思疎通のとれたローテーションをこなし、トップでランスタート。

地力で勝るアメリカ勢の一角を崩すことは叶わなかったもののスパイビー(3位)とともにハイペースを維持し、横浜大会では自己最高の4位入賞。開催国選手として観衆を大いに沸かせた。

オーバートレーニング気味で調子を落としているという佐藤優香は22位。日本選手権などで頭角を現しているホープ岸本新菜は、初挑戦のWTS横浜を33位で完走している。

ラン終盤、アメリカでトレーニングをともにするスパイビー(右)と3・4位争いを展開する高橋(左)ⒸKenta Onoguchi

女子エリート上位
(順位/名前/国名/総合タイム/1位とのタイム差
1 ケイティー・ザフィアエス(USA) 01:52:12
2 サマー・ラパポート(USA) 01:52:33 +00:00:20
3 テイラー・スパイビー(USA) 01:53:29 +00:01:16
4 高橋侑子 01:53:38 +00:01:25
5 ジョージア・テイラー ブラウン(GBR) 01:54:25 +00:02:12
22 佐藤優香 01:58:08 +00:05:55
26 井出樹里 01:58:27 +00:06:15
33 岸本新菜 02:00:41 +00:08:28
DNF 上田藍

女子優勝の ケイティー・ザフィアエス(中央)と2位のサマー・ラパポート(左)、3位のテイラー・スパイビー(右)。アメリカ勢が表彰台を独占した ⒸKenta Onoguchi

勢いに勝るルイが、ゴメス、スクーマンら抑えWTS横浜初勝利

テクニカルなコーナーが多く設定された、クリテリウム的なコース設定のWTS横浜大会。

男女とも、例年はバイクで大きな集団が形成され、勝負はその大集団から抜け出した走力に勝る選手による「ラン10㎞・一本勝負」といった様相を呈することも多いが、今年のWTS横浜は、一味違った。

午後1時にスタートした男子のレースも、女子のレースと同様、バイクでリーディングパックを形成した10人ほどの選手が、明確な意思の下、後続集団を引き離しにかかり、セカンドパック以下にいる「ランナー」(ランが得意な選手)たちを勝負に絡ませなかった。

今季好調のバンサン・ルイ(写真手前)が、その勢いを横浜でも披露 ⒸKenta Onoguchi

最終的に10回目の記念レースを制したのは、ITUサーキットの現ポイントリーダーで人気上昇中のバンサン・ルイ(フランス)。リーディングパックに入った選ばれし10人の中のラン勝負は、ラスト数100ⅿ、ハビエル・ゴメス・ノヤ(スペイン)、ヘンリー・スクーマン(南アフリカ)、ベンツェ・ビチャーク(ハンガリー)ら実力者3人とのスプリント勝負にまでもつれ込んだが、最後は、勢いに勝るバンサン・ルイが抜け出し、勝負を決めた。

ラストのやや長いスプリント勝負を制したバンサン・ルイ。2020東京戦線でもメダル争いのキーパーソンと目されるひとり ⒸKenta Onoguchi

昨年はKONA(アイアンマン・ハワイ)デビューを果たすなど、オリンピック戦線は一旦、卒業した印象もあったリヴィング・レジェンド、ゴメスは、最後まで優勝をうかがう好位置でレースをつくり、4位に入っている。

WTS初参戦のホープふたりが挑んだ日本勢では、日本代表としての初レースとなったニナー・ケンジが33位。昨年の日本王者で、今季から博慈会所属選手として活動している北條 巧は、スイムスタート時にフライングの違反をとられ、T1で15秒のペナルティを課されるなどWTSの洗礼を浴び、38位に終わった。

初めて日本代表として戦ったニナー・ケンジ。現在は山梨にトレーニング拠点を置くⒸKenta Onoguchi

男子エリート上位
(順位/名前/国名/総合タイム/1位とのタイム差
1 バンサン・ルイ(FRA) 01:43:21
2 ヘンリ・スクーマン(RSA)01:43:24 +00:00:03
3 ベンツェ・ビチャーク(HUN) 01:43:26 +00:00:05
4 ハビエル・ゴメス ノヤ(ESP) 01:43:38 +00:00:16
5 アレックス・イー(GBR)01:43:57 +00:00:35
33 ニナー・ケンジ 01:47:01 +00:03:40
38 北條 巧 01:48:33 +00:05:12

★レース詳細リポートはTriathlon Lumina7月号(6月1日発売)に掲載しています。

写真左から2位スクーマン、優勝バンサン・ルイ、3位 ベンツェ・ビチャーク ⒸKenta Onoguchi

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