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ロード界の“鉄人”アダム・ハンセン、IRONMAN9時間5分完走のTTポジションを語る

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中島靖弘

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アスロニアショップ(東京・千駄ヶ谷)で開催された来日イベントに登場した“鉄人”アダム・ハンセン

LEOMO presents「プロロード選手アダム・ハンセンによるトライアスロンのバイク論」

リポート/中島靖弘

ブエルタ・ア・エスパーニャ、ツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリアなどグランツールを20回連続して完走した“鉄人” アダム・ハンセン(オーストラリア)が来日し、アスロニアのイベントに登場。

彼はロードレースのLOTTO SOUDALチームと契約するトッププロ選手でありながら、今年のIRONMANフロリダに出場し、9時間5分、総合39位でフィニッシュ。サイクルロードレースの鉄人がIRONMANにもなったとあって、世界的にも注目を集めている。

バイクが4時間15分と速いのは当然ながら、十分なトレーニングができないはずのスイムが1時間、ランも3時間37分でフィニッシュしているのはさすが。そんなスーパーアスリートのセミナーがアスロニアで実現し、トライアスロンのTTポジションの話題を中心に語ってくれた。

ランニングに脚を残すセッティング

「トライアスロンの場合、UCI(国際自転車連盟)の規定が適用されないので、セッティングの自由度が高まる。よって、バイク後のランニングも考えつつ、楽に速く走るポジションを考え、それに合わせたハンドルを自ら設計した。

具体的には、TTポジションをとることで骨盤が前に倒れ過ぎると股関節への負担が増えてしまうため、ロードバイク乗車時の骨盤の角度を保ちながら、空気抵抗を減らすことを考え、ロードバイク乗車時のヒジの高さにパッドを設置し、ヒジから先を上げるようにした(写真下)。

また、IRONMANは180kmという距離をTTポジションを維持して走るため、肩、首に負担をかけないように、パッドの形状を、ヒジが下に落ちないようなカップ状にした。

このポジションをセッティングする基準となったのは、ロードバイクでのトレーニングで活用しているLEOMOのデバイスから表示される骨盤の角度、太ももの動く範囲(角度)、足の動きなどのデータを活用。これによりロードバイクの動きをそのまま生かすポジションをセッティングすることができた。

骨盤の角度は、ロードバイクよりも逆に少しリラックスしている(立っている)ような状態で走ることができた」

ランニングは十分トレーニングすることができなかったが3時間37分で走ることができたのは、バイクパートでリラックスすることをメインに考えた結果だろう。

ウェアラブル技術を使った新しいデバイスLEOMO「TYPE-R」。3軸のジャイロセンサー&加速度センサーを搭載したコンパクトな5つのセンサーを身体に取り付けることで、その動きをリアルタイムで計測&視覚化できる

LEOMOのデバイスに出会って
「動きの評価」ができるように

「LEOMOが発売したType-RType-Sの足、太もも、腰につけた合計5個のセンサーからの動きの情報データを、乗車時にリアルタイムで評価することができるようになった。良いときの自分の基準データがそれぞれにあり、それから外れたデータが出た場合には、すぐに修正をすることを心がけた」

さらにLVSというiPadのアプリを利用した解析では、「生のデータをグラフで見ることができるので、自分のペダリングについてより詳しい分析ができるようになった。私が注目しているのは太ももにつけたセンサーの加速度で、このグラフのカーブがスムーズであるときが調子良く、アンクリングが大きくなったり、タイミングがズレるとグラフはスムーズでなくなる。ここに注目してトレーニングをし、ペダリングの効率を上げる努力をしている」。

選手自身が、自分の動きのデータに注目して、さらにデータを比較、検討し続けたことで高いパフォーマンスを生み続けていると感じた。

IM対策として必要なレースペースのロングライド「+α」とは?

「ご存知のようにロードバイクのレースは、起伏があったり、集団のスピードが激しく変わったりする。そのため高強度のトレーニングが多くなる。

しかし、トライアスロンは、比較的フラットなコースで行われ、同じペースで走り続ける。そのため、レースを想定したペースのロングライドがメインになるだろう。

ただし、そのトレーニングの中に、10~15%強度を高めて20分ほど走る区間を数回設けることで、レベルアップが図れると思う」

またIRONMANにチャレンジしたい

2020年のスケジュールを聞いてみると、チームへの所属は継続され、シーズンの前半はクラシックレースを中心に出場し、「その合間にIRONMAN台湾に出場したい」とチームには交渉しているとのこと。

さらに、そこでKONAのクオリファイ(出場権)を獲得しておけば、「ブエルタ・ア・エスパーニャが終わったタイミングで身体は十分仕上がっているはずだ」と、凄い構想を明かしてくれた。

今回は、バイクでそれほど頑張らずに走ったので、次回は得意なバイクで攻める走りをしてみたいと、IRONMANへの次のチャレンジについても語っていた。

来年IRONMAN台湾に出場する35-39エイジの皆さん、強豪エイジグルーパーが出場しますよ!

★「Leomo」公式サイトにもアダム・ハンセンが書いたブログが掲載されています。
https://www.leomo.io/blogs/news/tagged/japanese__all__all

★★アスロニアショップでもLeomoのType-R、LVSを導入。フィッティングだけでなく動きの分析をサポートします。

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