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仲間と挑むと、こんなに楽しい。《BIWAチャレ by SHIMANO CONNECT LAB》

投稿日:2023年10月28日 更新日:


ルミナ編集部

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ターゲットレース「LAKE BIWA TRIATHLON」当日の朝、明け方は大雨洪水警報まで出る雨。スタート準備は日の出前で、暗い中でスタートを待つことになるが、仲間と一緒なら心強い(写真右端が今回のリポート筆者・陸田さん)©Jero Honda

LAKE BIWA TRIATHLON CHALLENGE
supported by SHIMANO CONNECT LAB

18年ぶりのトライアスロンは「みんなで主役」。

約3カ月の合同練習やオンラインでのミーティングを経て、みんなでミドルディスタンストライアスロン(LAKE BIWA TRIATHLON=10月1日開催)のフィニッシュを目指した、「BIWAチャレ」。

18年ぶりに再開するトライアスロンライフを、こんどこそ長く続く・充実したものとするにはコレだ! ――とひらめいて参加した、メンバー陸田さん。

大人になってからはなかなか経験できない、仲間との充実した夏と、みんなで主役を演じた、「青春の1ページ」と♪

文=陸田典志(BIWAチャレメンバー)

写真(レース当日)=Jero Honoda

琵琶湖トライアスロンチャレンジ2023
a.k.a BIWAチャレ

7月のブリーフィング(オンライン)に始まり、OWS練習、バイクライド&ブリックラン、レース直前、実戦対策アドバイスを聞くオンラインMTGまで全11コマのセッションと、静岡・浜名湖での合宿で準備を重ねて、みんなでLAKE BIWA TRIATHLONのフィニッシュを目指す、チャレンジ企画のミドルディスタンス編。「まごちゃん」こと人気指導者の孫崎虹奈コーチ(写真右端)が講師を務めた。

ずっと続けるには「トライアスロン仲間」が必要だ。

3カ月間のBIWAチャレの練習会、そしてLAKE BIWA TRIATHLONの大会本番を終えた今、この企画に参加して本当に良かったと思っています。

私は昨年18年ぶりにトライアスロンを再開し、今年が実質2年目なのですが、自分の理想どおりにはなかなか練習できず、大会が近づいてから、あわてて練習を始め、なんとか完走――そんな感じが続いていました。

この企画に参加すれば3カ月間ちゃんと練習できるだろう。そしてレベル的にも今年ミドルに初挑戦しようと思っていた自分にとってちょうどいいと思いました。

それから、特典として付いてくるウエアのデザイン! 綺麗なオレンジ色で、見た瞬間欲しいと思いました。最終的にはこれが決め手になったと言っても過言ではありません。

駒沢公園や彩湖でランやバイク、両方をあわせたブリックランありの実戦練習会などを重ねて本番に臨んだBIWAチャレメンバーたち

あともうひとつ。「トライアスロン仲間を作りたい」という想いがありました。

2004年に一度だけトライアスロンの大会に参加した時は、ずっとひとりで練習して、ひとりで大会に出て完走して、その感動を分かち合う人が誰もおらず、モヤモヤしたままひとりで寂しく帰宅。

当時はFacebookなどSNSもなく、だからと言って敢えて知り合いに話すのもなんか自慢するみたいな気がしてあまり話さず……そのままなんとなくトライアスロンからフェイドアウトしてしまいました。

ようやく昨年再開したのですが、再開したからにはずっと続けたい、とにかく仲間を作りたいという思いが強く、3カ月間練習に参加すれば絶対仲間ができるだろうというのもBIWAチャレに応募した大きな理由でした。

いくつも理由を書きましたが、頭の中で考えたのは実際には1分もなかったと思います。瞬間的にいろいろ考え、これは自分にピッタリだと思い、すぐに参加を決めました。

8月には浜名湖(静岡)でトレーニング合宿を開催。ここでメンバー同士の交流が深まった

自然と交流が深くなる、チーム合宿の愉しみ。

7月に練習がスタートした頃はまだ皆よそよそしく、世間話程度の会話しかできず、やはり大人になってから友達を作るのは難しいなぁ・・・なんて思っていましたが、だんだん馴染んできて、8月の浜名湖合宿あたりから一気に距離が近くなりました。

合宿初日、猛暑の中1日バイクに乗りブリックランをした後の、夜の座学の時間。座学というよりは、コーチのまごちゃん(※BIWAチャレ指導担当:孫崎虹奈コーチ)とLuminaスタッフのホタカさん(山岸穂高)への質問タイムみたいな感じでしたが、最後はトライアスロン座談会に。ここでみんなの人となりが何となくわかり、色んな体験談も聞くことができました。

練習もさることながら、いろいろな話を聞けることが合宿やチャレンジ企画の良い所ですね。

こちらも浜名湖合宿での一コマ

みんなで取り組めば、暑い夏のトレーニングも充実

暑い8月の練習会を経て9月に入ると、本番に向けて実際のミドルディスタンスに近い距離を行う実践練習が始まりました。この実践練習をしっかりこなしたことで、ミドル完走の自信が付き、メンバーの一体感も上がってきました。

今年の夏は猛暑日続きだったので、BIWAチャレに参加していなかったら間違いなくここまでしっかりした練習はできていなかったはずです。この暑さの中で練習できたことで実力も自信も普通の夏以上に付いたのではないかと思っています。

大会2週間前には鮮やかなオレンジ色のBIWAチャレウエアも届きました。練習会後にみんなで試着して写真を撮りましたが、予想以上にカッコよく、気持ちもグッと盛り上がりました。

最後のOWS練習会の夜はZoomで最終ブリーフィング。本番コースやタイムスケジュール、当日に向けての心構えなどを確認し、気持ちはすでに琵琶湖へ。ここから大会までの1週間は子どもの頃の遠足とか修学旅行に行く前のワクワク感と同じで、この歳になってもこういう気持ちになれる幸せを感じました。

大会前日の夜には参加メンバーで夕食を食べに行きました。ここでの話もみな興味深く何時間でも話ができそうなほどでしたが、とにかく朝が早いので、泣く泣く切り上げました。

各種目ひとずつ、習ったコトを意識

さて大会当日ですが、朝の天気は何と雨。しかも大雨洪水警報まで出るという、前日までの天気が嘘のような、夜中には雷で目が覚めるくらいの天気でした。

前々日にBIWAチャレメンバーから、前日夜は雨予報だから(バイクは前日預託なので)バイクカバーを持参したほうがいいという情報は入っていましたが、まさかここまでひどくなるとは・・・。結局、初めての真っ暗の中でのトランジション準備に加え、初めての雨の中の準備という貴重な経験をすることができました。

そんな中、予報よりは早く雨が上がり、開会式で熱い漢、田中信行大会実行委員長の国家独唱を聞き、いよいよレーススタートとなりました。

バイクパートを行く、メンバーの小泉さん ©Jero Honda

まごちゃんから言われていたのは、練習会では色々教えたけど、全部レースで実践するのは無理だから、引き出しにたくさん入れておいて、必要な時にひとつふたつ思い出して使ってほしいということでした。

自分としては3種目それぞれ一つずつ、教わったことを意識して臨みました。スイムはヘッドアップのタイミングとやり方、バイクは自分にちょうどいいケイデンスを保つこと、ランは肩甲骨を動かしてピッチを速めにすること。
これを意識して、3週間前の富士河口湖の大会で自己ベストを出していたので、琵琶湖でも同じようにやれば自分なりに良いレースができるのではないかという自信はありました。

繰り返したブリックランの効果を実感!

実際のレース中は、BIWAチャレの練習の成果が思っていた以上に発揮されました。
個人的に特にそれを感じたのは以下の場面です。

まずバイクの時、センサーのエラーなのかスピードと走行距離がサイコンに表示されなくなり、スマートウォッチも表示を細かくしすぎたためライド中に見ることができず、5kmごとのラップ時に大きく表示されるラップタイムしか把握できなくなってしまいましたが、琵琶湖のコースと似ている彩湖で何度も走り、ちょうどいいペースを身体で覚えていたおかげで、いつもと同じ感覚で走ることができ、まずまずのタイムでバイクを終えられました。

また、毎回ブリックランを行っていたおかげで、ランのスタート時点でいつもの練習の時と同じくらいの疲労具合だとわかり、安心してランに臨めました。やはりブリックランは大事だと実感しました。

バイクパートでは、彩湖での練習で養ったペース感覚が活きたという陸田さん ©Jero Honda

「19年前には味わえなかった、レースの楽しみ」とは?

そして何よりチカラになったのは、5往復するランコースで何度もBIWAチャレメンバーとすれ違い、時には抜かれ、その度に声をかけ合ってパワーをもらえたことです。

19年前に味わえなかった、仲間と一緒にレースを楽しめる幸せを感じながら、20㎞を走ることができました。

ラン後半では、苦しい顔をしないで常に笑顔で走る、と、まごちゃんに言われたことを思い出し、無理やり笑顔を作って走りました(笑顔を作ると不思議と楽しい気持ちになるものですね)。

フィニッシュゲートの前では先にゴールしたメンバーがハイタッチで待っていてくれて、心からの笑顔でゴール!!

ゲート横にはタイム表示が出ていて、5時間30分を切ったことがわかりました。目標は6時間だったのでビックリしましたが、思っていた以上にBIWAチャレの成果が出ていたんだと思います。

夏場の練習会のおかげで、暑さ耐性もバッチリ! ©Jero Honda

「そして伝説になるため、勝たなければならない」

次々とメンバーがゴールしていく中、みんなで相談して最後のひとり、岩泉さんのゴール時に全員で同伴ゴールしようということになりました。

岩泉さんがゴールに向かって走ってきてメンバーがコースに入った途端、何と岩泉さんがなぜか怒涛のダッシュ。その時の岩泉さんの心境は――

ゴールももう目前。 スタートから既に6時間半以上経過。ここまで色々あり過ぎた・・・。 スイムで突然泳げなくなり、バイクで補給を落とし、ランでは突然の腹痛。 紆余曲折あったがほんとに完走できて良かった・・・。 ん? BIWAチャレメンバーが数人? 嬉しい。一緒にゴールをしてくれるために待ってくれている。メンバーの中で最後のゴールだが元気な姿を見せたい。いや、むしろ自分が一番速いことを証明したい。助走は十分だ。体力もまだある。サンダルに履き替えているメンバーもいる。これはチャンスだ。伝説になりたい。そして伝説になるため、勝たなければならない If I get to be a legend, I’ve achieved my goal. (by ウサイン・セント・レオ・ボルト)

――こんな感じだったそうです。

これを聞いた時、まさに大会コンセプトである「全員が主役」の言葉どおり、参加した選手全員がそれぞれの想いを持ってゴールへ向かっているんだなぁと、しみじみと感じました。

とは言え、その時はあわててみんなが追いかけ、なんだか子どもに戻ってかけっこをしているみたいな感じになりました。

岩泉さん曰く、青春の1ページ。自分にとってはこの大会で一番印象的なシーンとなりました。この時の写真を見るたびに、あの時の楽しい気持ちが蘇ってきます。

こうして素晴らしいコーチや個性豊かな仲間に恵まれ、充実した夏と楽しいレース週間を過ごすことができました。このメンバーでの活動はもう終わりと寂しい気はしますが、今後もどこかの大会でオレンジのBIWAチャレウエアを着て一緒に走れることを楽しみにしています。

フィニッシュ後の達成感と安堵感をみんなで味わう幸せ。充実した夏は終わっても、仲間と楽しむトライアスロンライフは、つづく! ©Jero Honda

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