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連覇狙うレイドロウと最強の挑戦者たち《KONA2024レース前会見》

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ルミナ編集部

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レース前々日、現地10月24日(木)に開催されたプロ男子のプレスカンファレンス。一見、なごやかに、でもライバル同士確実に静かに火花を散らしていた

2024年アイアンマン世界選手権コナ
プロ男子レース前記者会見

文=東海林美佳
写真=小野口健太

2年ぶりにコナに集結した男子アスリートたち。昨年ニースで世界チャンピオンに輝いたサム・レイドロウ、2022年のコナ王者グスタフ・イデン、パリ五輪後すぐにロングに切り替えてコナに臨むクリスティアン・ブルンメンフェルトなど、錚々たる顔ぶれがレース前の心境を語った。

「相当ハードなバイクレグになるはず」

サム・レイドロウ
(2022年 IMWCコナ2位、2023年 IMWCニース優勝)

2年前は父とふたりきりのコナだった。今年はまったく違う形でコナに迎えてもらって、新しい体験をしている。

トレーニングは順調。勝つために必要なすべてのことをやってきた。あとはレースで全力を尽くして勝つだけ。

今回特に警戒しているのはノルウェーのふたり(イデン&ブルンメンフェルト)、そしてマグナス(ディトレフ)。僕とマグナス、そしてロバート・カリンの3人がバイクで競い合う形になって、相当ハードなバイクレグになるはず。

ランではパトリック(ランゲ)とクリスティアン(ブルンメンフェルト)。そしてグスタフ(イデン)も無視できない。なにしろコナのディフェンディング・チャンピオンだからね。

「若い才能が入り、競争は確実に激化している」

パトリック・ランゲ
(2017&2018年IMWCコナチャンピオン、2023年IMWCニース2位)

2年ぶりのコナ。やっぱり2年は長いよ。毎年来たいよね。女子も呼び戻してほしい。

僕がチャンピオンになった時のコナと比べると、競争は確実に熾烈になっている。若い才能が入ってきたことが大きいよね。トライアスロンが今どんどん進化し、発展していると思う。これはノルウェーのふたりの大きな功績だと思う。

土曜日は素晴らしいレースになるだろう。

写真左がディトレフ

「サムとは、お互いを高め合える存在」

マグナス・ディトレフ
(2023年IMWCニース3位)
2022年のコナではペナルティをもらって8位に沈んだけれど、それより悔しかったのは昨年のニース。サム(レイドロウ)にあそこまで差をつけられて負けたのは、かなり堪えた。

今年はコナに向けてボウルダーの近くの町で高地トレーニングをして、念入りに仕上げてきた。非常にいい仕上がりだと感じている。

サムと僕はお互いを高めることのできる存在。サムは僕より速いと思ってるし、僕はサムより速いと思ってる。譲れない間柄だからこそ高め合えるのだと思う。

土曜日は面白いことになると思うよ。

「ランは前回の8割くらいの仕上がり」

グスタフ・イデン
(2022年IMWCコナ王者)
昨年のニースでは、サムが優勝するところをただ見ているだけで、取り残されたような気分だった。またここに選手として戻って来られたことが本当に嬉しい。前回と同じ状態ではないけど。

今年はトレーニング状況からいって正直優勝は難しいと思う。スイムとバイクは悪くないけど、ランが前回の8割ぐらいの仕上がり。最善は尽くすけど、トレーニングでやってきた以上のことはレースで出せないからね。

「ランスタート時で6分以内なら巻き返せる」

クリスティアン・ブルンメンフェルト
(2021年IMWCセントジョージ優勝、2022年IMWCコナ3位)

コナ出場資格を獲得するために出たIMフランクフルトのランでは自分でも驚くほど足が残っていた。コナのクイーンKでも同じ体験ができることを願ってる。

ただ、涼しくて雨が降っていたフランクフルトとコナでは気候がまったく違う。コナの条件でどこまで走れるか、それも楽しみ。

サムとはバイクでの差が6分以内ならランで巻き返せると思う。

IM世界王者には1度なってはいるけれど、コナではまだ勝てていない。ここを制覇しなければならない、という気持ちがある。

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