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【佐渡で感じたコトをKONAで生かす】太田麻衣子コラム#009

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ルミナ編集部

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©KentaOnoguchi

太田麻衣子のウキウキトライアスロンライフ#09

前回>>#08【シーズン後半 本命レースに向けてラストスパート!】

初めて挑んだ佐渡で得たモノ

こんにちは! トライアスロンコーチの太田麻衣子です。

ついに3年ぶりに国内ロングの「佐渡国際トライアスロン」が開催されました! 出場された皆さんおつかれさまでした。予想を超える暑い1日でしたね。そんな暑い中、1日サポートしてくださった佐渡の皆さん、そして開催にあたりご尽力をいただいた皆さん本当にありがとうございました。

レース中は島中でたくさんの応援を受けて、思いっきりトライアスロンを楽しめたのではないでしょうか。私は日本選手権(Bタイプの距離)に出場し2位でフィニッシュ。コナに向けていろいろと収穫がありました。今回は佐渡大会について振り返っていきます。

2022年9月4日(日)開催 佐渡国際トライアスロン(ASTROMAN)
Aタイプ:スイム4000m/バイク190㎞/ラン42.2㎞
Bタイプ・日本選手権:スイム2000m/バイク108㎞/ラン21.1㎞

木曜に佐渡入り。朝イチでバイクコース試走予定でしたが、この日は雨のため車でコース試走。1周回のコースのためコースを知っておくことが安全走行とタイム短縮に繋がります。夜はお寿司を食べて佐渡を満喫!

金曜はブース準備をされている皆さんにご挨拶をしてからバイク試走へ。赤泊→小木坂→人面岩まで33kmを確認。この日は少し雨がパラつき涼しくて快適でした。

土曜はのんびり起きて10時過ぎにスイム会場で試泳を。キッズトライアスロンが開催されていて全力で走るキッズたちを応援! みんなかっこいい!! 海は穏やかでチームで集まりのんびり30分ほど泳ぎました。楽しみと不安と半々ながら仲間がいると心強いですね。

そして、いよいよレース当日。夜中は雨が降ったようですが、朝から暑い! 雲がない……。これは暑くて大変なレースになる予感。朝食はおにぎり2つとエネルギーゼリー等でスタートまでに合計500kcalほど摂取。

Aタイプは予定通り6時にスタートしました。競泳オリンピアン松田丈志選手がスイムをトップで上がられてBタイプの選手とハイタッチをしながらバイクへ。

続々と上がるAタイプの選手にエールを送りながらスタートを待ちます。スタート前に色んな方とお話をしたのですが、皆さんとても良いお顔をされていました。3年ぶりの佐渡をみんなで楽しもう!

日本選手権の選手は名前をコールしていただきスタートラインへ。位置どりは男子有力選手が右と左で分かれました。その間を女子選手とBの方が入り一斉スタート。集団が私の左右で分かれ、最初は左についたのですが大きく膨らんでいる気がして、右の集団に位置取りを変更。これが大きなミス。結果的に左の集団が前をいき、私は右側の2つ目の集団の先頭を泳ぐことになり大幅にペースダウンしてしまいました。31分20秒でスイムアップ。

©KentaOnoguchi

レース中は冷静に、KONAのシミュレーション

バイクラックに行くと私の前後の選手のバイクはもうありません。「先頭と3分差!」と教えてもらい、だいぶ離されちゃったな、スイムをもっと練習すればよかったなと少し反省、バイク終盤で追いつけたら良いなと思いながらスタートしました。

少し走りコーン沿いに右に曲がると、事前に下見をしたときの景色と違う。自分の直感を信じてコースを戻り先に進むと正規の曲がり角がありました。後から聞くとランコースの設営をすでにしていたそうで、白バイが間違えてひとつ前の角で曲がってしまったということでした。

私も集団の中にいたらそのまま行ってしまったと思います。例年と違うコース・運営となり、大会側も大変だったと思います(短くなった分の距離を時間換算して調整されました)。

バイクは108km。3時間16分53。NP192、平均心拍148、最大心拍164。スタート前のアップで走った際心拍が高くて動きもイマイチ。

バイクでしっかり身体を温めてランに移りたいなとペースを組み立て、狙いの平均心拍は150前後。レース4日前から軽く動いているので疲労がある程度抜けているのか、低い心拍で高いパワーが出る!

心拍が低いならそのままで良いか、と快適に漕ぎます。同じくらいのペースの方が前に出て、後ろは楽だけど抜くのはきついかなとドラフティングゾーンを守りながらそのままキープ。沿道では太鼓を叩いたり、声を出して島の方が応援してくださり、手を振り笑顔で応えて応援のありがたみを感じながら進みました。

50km地点くらいで「前と2~3分差」と教えてもらいました。「あれー詰まってないか〜」と思いながらマイペースを刻みます。80km地点からの小木坂は途中一緒に乗っていた大学の先輩I-STORM飯田忠司選手と応援の方とおしゃべりしながらのんびりペースで坂をこなします。

事前に色んな方から80kmまではペースを上げないこと! とアドバイスいただいていたのでそれを実践。90km地点くらいの上りで1位と2位の女子選手をロックオン! 一気に差を縮めようと少し踏んで脚を使ってしまったようで、これは反省ポイント。

佐渡Aタイプのコース、大野亀。マイマイコーチが出場した日本選手権(Bタイプと同様)は島半周なので、ここは通らずだが、佐渡の雰囲気をどうぞ! ©Kenta Onoguchi

また昨年11月に出た「しろさとTT200」でも低い心拍で高いパワーが出ていたのですが、パワーは気にせず走って150km以降痛い目にあったのを思い出しました。前半は本当にゆっくり行かないとですね。

コナではパワーを守り、抜かれても追いついても自分のペースを守ります。予定は体重の3倍ちょっと、NP160がターゲットです。

補給については糖質を使うゾーンだったのでけっこうお腹が空き、エネルギーゼリーを4つ(合計420kcal)とドリンク2L(500kcal+ミネラル+マグネシウム)を摂取しました。ドリンクが甘くて、さっぱりしたのを飲みたいなと思ったので、コナでは以前マレーシアで飲んで良かった麦茶を用意する予定です。エイドでは毎回身体に水をかけて身体を冷やしました。

新兵器!? 深部体温を「CORE」でモニターしながら

また今回から新たなアイテムを導入! ルミナでも紹介があった深部体温を測れる「CORE」を終始チェックしながら乗りました。ざっくりですが39度を超えるとパフォーマンスが下がるのでそれを上回らないように。バイクは最大38.5度。これからトレーニングでモニタリングしながらコナでのペーシングに生かしたいと思います。

ランは日本選手権女子トップでスタート。7kmを3周回のコースで21km。2位の選手がどこにいるのかチェックしながら走ります。脚が重くて身体が全然動かない。2位の選手とは約2分バイクで差をつけましたがラン2周目に入るときに追いつかれてしまい、次なる目標は2位を死守すること。

ペースは見ず心拍と深部体温をチェック。エイドに氷がなくて毎回止まって水を被って体温を下げる。今思えばコールドスプレーがあったので使えば良かったです。

12km地点から深部体温が39度になりそこからペースダウンしていきました。コナのランもかなり暑いと思うので、レースでこの暑さを経験できたのは収穫です。補給はゼリー1個と後半はコーラを飲みました。

暑くてかなりきつかったですがそれはみんな同じ。ピッチを意識して、応援には笑顔とピース、すれ違いでは手を振って、抜く際は声かけて(反対車線に届く声を出すのはキツかった)みんなで鼓舞して前に進みます。

佐渡に住む大学の先輩が応援に駆け付けてくださり、うれしい再会もありました。応援がなければさらにきつく長い21kmだった思います。応援と一緒にレースする仲間に感謝です。ラストは笑顔でフィニッシュ!

やれることはやったので満足。出たかったけど出られなかった選手もいる中で、無事にフィニッシュできただけでもうれしいです。優勝は同世代の山内麻代選手。素晴らしい走りでした!

自分のレース後からが佐渡本番。Aタイプにラプレムのメンバーさん、ルミナ湯の丸合宿に参加してくださった方、知っている選手がたくさん出ているので応援に力が入ります。

ランスタートから500m地点くらいの駐車場を拠点に選手を応援し続けました。Aタイプはランが6周回のため、「今何周目~!」「ありがとうー!」「もう来ないぞー!」などなど色んな反応をいただきました! 中には丁寧に話してくださる方も。

19時になると完全に日が落ちて暗くなり、20時を過ぎると駐車場の街灯が消えてあたりは真っ暗。制限時間は21時30分。20時を過ぎたあたりから「いま何時?」と聞かれることが多くなり、ここからが勝負の時間。

みんな、あと少し! 頑張れー!!!! 最終周でラストの選手を見送り、21時15分頃フィニッシュゲートへ到着すると次々と選手がフィニッシュ! 国内最長ロングで制限時間が15時間30分とアイアンマンよりも遥かに厳しいレースを完走された皆さんの笑顔が輝いていました。

ラスト10秒。会場でカウントダウンが始まります。3秒前にラストの選手がフィニッシュ、そして大きな花火!それぞれ3年分の思いと1日を振り返り色んな思いが馳せる時間でした。

花火が始まった後に数秒でフィニッシュできなかった2選手が目に入りました。時間的には完走ではないですが、ここまで辿り着かれたことに心から拍手を送りました。

トライアスロンは完走したもの皆勝者。そして同じようにチャレンジしたものも皆勝者です。中にはランで倒れていた方を救護したり、パンクした選手をなんとか走らせようと島の方が何名もサポートしてくださったり。

選手が走るために多くの方の力が合わさりひとつの大会が生まれます。大会に携わってくださった全ての方にお礼申し上げます。

©KentaOnoguchi

レース翌日は表彰式。木の盾をいただき、香りがとても良くて早速部屋に飾っています。全員の表彰後はお楽しみじゃんけん大会。完走できなかった方向けのものもあり、すべての人に優しい表彰式でした。私も挑みましたが勝ったのは1回だけで玉砕(笑)。

また会場ではレース中の写真が販売されていてフィニッシュ写真を購入……したのですが早速どこかで落としてしまい幻の写真となりました。また来年のお楽しみにということで。

©KentaOnoguchi

初めて参戦した佐渡大会。島の方がとても温かく、色んな方と一緒にレースを共にして、最高に楽しい時間を過ごすことができました。大会があることで目標が生まれ、日々のトレーニングに目的ができる。3年ぶりの佐渡大会は皆さんの3年間の思いと積み重ねが発揮されたことと思います。

大会に出ることで毎回人の温かさを感じています。ただ頂くだけでなく、まだまだ足りませんが恩返しをしていけるように過ごしていきたいです。

KONA直前 準備は万端に、レースは楽しめるように

さて、今年の本命レースKONAまであと1カ月(レポート執筆時)! 佐渡で見えた課題をまとめて、同じ失敗をしないように万全の準備をしてきます。

そして、現地では選手&応援みんなで声を掛け合い、事前にお話しできたらと思いKONA決起集会を開催。出国&入国方法、コース攻略法など先輩方にいろいろお話を聞けてイメージがだいぶ湧いてきました。選手、応援みんなでKONAを楽しみたいと思います。

国内の後半戦もこれからたくさんありますね! 皆さんが笑顔でスタート&フィニッシュできるように応援しています。

準備を抜かりなく笑顔でスタートして、ウキウキニコニコなトライアスロンライフを!

コラムをはじめから読む
>>#01【KONAの表彰台を目指して】
>>#02【宮古島で新たなレースも夢じゃない!?】
>>#03【ケガの功名? あらためて自転車の安全性を考える】
>>#04【ケガで落ち込むよりもできることを積極的に】
>>#05 【ケガからの復帰戦 WTCS横浜に想うコト】
>>#06【高地トレーニングでパフォーマンスアップを狙おう!】
>>#07【今季注力のトレーニングで2週連続レースも笑顔でフィニッシュ! 】
>>#08【シーズン後半 本命レースに向けてラストスパート!】


太田麻衣子/おおたまいこ
ラプレム代表 https://linktr.ee/lapulem_maiko
大学からトライアスロンを始めて日本選手権8位、U23世界選手権代表など。今はコーチングをしながら一緒にレースを楽しむスタイルでトライアスロンを満喫中!
【2022年レース予定】
3月20日(日)しろさとTT200 200kmの部 ※DNS
5月15日(日)ワールドトライアスロンシリーズ・パラシリーズ横浜
6月25日(土)スワコ8ピークスミドルトライアスロン
7月2日(土)LAKE BIWA triathlon in MORIYAMA
8月4日(木)初島・熱海間団体競泳大会(3名で12km泳ぐ)
9月4日(日)佐渡国際トライアスロン 日本選手権
★10月6日~8日KONA(アイアンマン世界選手権2022)

11月6日(日)しろさとTT200
12月10日(土) IRONMAN New Zealand(ケアンズからトランスファー)

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