11月3日(日)に行われた7回目のKONAチャレメンバーのフィードバックミーティングの続きから。
<<<前記事を読む①「バイクレースでもマラソン大会でもない《つなぐ》 ことの重要性」IM台湾女子優勝の孫崎さん
スロットゲットについて語る岡田“ケンケン”健士朗さんのインタビュー記事はこちら>>>KONAチャレ公式ページ
岡田健士朗さん
6月のIMケアンズから30分タイムを短縮し
IM台湾でKONAスロット獲得
岡田さんは今シーズンから仕事・生活環境が大きく改善し、トレーニングの量・質が充実したことから、6月のIMケアンズで3種目とも力がついてきていることを実感。さらにハードなトレーニングを積んで望んだIM台湾では、目標のエイジ1位、トータル10時間には届かなかったが、エイジ2位でKONAスロットを掴んだ。
【自己評価】
IM台湾までは、8月のお盆休みに量・質ともハードなトレーニングをして、一度休養して8月末までにパフォーマンスをピークに持っていき、9月はエクステラ・ジャパンに出場。そこから2週間調整して本番に臨んだ。<ロードマップ>
<振り返り>
スイムは生活環境が変わってから週1回泳げるようになったが、市民プールで泳いでいるため負荷を上げることができず、家で壁立て伏せなどをして筋力強化した。レースではノンウエットだったこともあり、1時間20分くらいのイメージで泳いでいたので、1時間12分は驚き。
バイクはアップダウンが多く、横風が強かった。コースが昨年から変更になり、速度が20㎞/hまで落ちる橋が増えたことも影響した。目標のスピード、パワーを維持するのは無理と判断して、ランにつなげることを優先し、5時間30分くらいのイメージで走り、ほぼそれに近い5時間27分でバイクフィニッシュ。ケアンズではパワー200Wで終盤疲れたが、今回はアベレージ183Wで終盤の30㎞も楽に走れた。
ランは同じエイジの選手3人とトランジションで一緒になったので、序盤でリードするため予定の4分30秒よりペースを上げ、4分17秒で入ったが、ライバルのひとりがついてきた。一度ペースを落としてこのライバルに抜かせ、後から抜き返そうかなど、勝負を意識していたが、途中でコース上の知人から2位であることを知らされ、前を追うことに意識を切り替えた。
エイジ1位になったライバルのゴールタイムは9時間36分で、歯が立つ相手ではなかったが、前を追う走りをしたことで、途中でスローダウンすることなく、結果的に約1分半の差で後ろのライバルに勝つことができた。
来年のKONAでは総合100位以内、サブ10が目標。そのためにはバイクのトレーニングを変えてレベルアップする必要あり。
<目標クリアのための課題・取り組み>
来シーズンは2回程度ロングに出ながらKONAを目指していく。今のところ最初のレースは4月のIM台湾か宮古島、2回目は6月のケアンズを予定。
【TKのアドバイス】
できるかぎりの準備をして
それを生かすことができたレース
TK■トレーニング環境が改善して、やれることをやって臨み、その結果がしっかり出せた、良いレースだったと思います。特にスイムは週1回泳げるようになっただけで14分の短縮ですから、まだまだ伸びしろがあります。バイクのタイムはケアンズと同じですが、トライアスロンのランはバイクと合わせて考えるべきなので、あえて頑張り過ぎないようにしたのは正解です。
最後まであきらめない走りで勝ち取ったKONA
TK■ランは途中、後ろを気にしていたのが、前を追う意識に切り替えたのは良かったと思います。
岡田■エイジの枠数が1なのか2なのか、そのときはまだ確定していなかったので、途中で自分が2位だと知って、あきらめずに前を追う気持ちになれました。
TK■レースでは何が起きるか分かりませんから、結果1位に届かなくてもあきらめずに前を追うことが重要です。1位を目指して最後まで頑張ったからKONAスロットがとれた。後ろを気にしていたら2位でなく3位になったかもしれません。
クオリファイレースと同じメンタリティでは
通用しないのがKONA
TK■来シーズンの目標レースはKONAになったわけですが、クオリファイレースと同じメンタリティが通用しないのがKONAです。世界の速いアスリートばかりが集まる大会ですから、こちらが少しでもペースを落とし始めたらどんどん抜かれます。メンタルがボロボロになる。この経験はKONAでしかできません。クオリファイレースで出せた力から計算してKONAの目標タイムや順位を立てても、まずその通りにいかないことを心にとめておいたほうがいいと思います。
▶続き>>>③「新たな1年の始まり、KONAで力を発揮するために自分を再構築する」東度さん
①「バイクレースでもマラソン大会でもない《つなぐ》 ことの重要性」IM台湾女子優勝の孫崎さん
◎「KONA Challenge supported by MAKES」オフィシャルHP
オフィシャルページでは、メンバーのトレーニング状況やピックアップコンテンツなどを随時更新しています。
【サポート施設】
AQUALAB
流水プールを使ってインストラクターによるフォームの分析、プルブイを使用して20分測定を行う。
※メンバーの孫崎が実際に測定している様子はこちらから。
SPORTS SCIENCE LAB
心肺能力(VO2MAX)、AT値、AT値でのフルマラソン適正ペース、ランニングフォーム評価、AT値での20分走タイムを測定。
R-body Project
ファンクショナル・ムーブメント・スクリーン(FMS)で体のコンディションを骨格のゆがみや関節の可動域などのポイントからチェックし、評価。
Endurelife
AT値で20分間バイクをこいだときの平均パワー/心拍数(PWR/HRT—AT値)、FTP(機能的作業閾値パワー/PWR/HRT—AT値20分の95%)、フォーム、ペダリングについてのチェック&アドバイス。