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今季注目度No.1のKabutoエアロヘルメットを、山本淳一さんがインプレッション

投稿日:2017年7月11日 更新日:


ルミナ編集部

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©Takamitsu Usami

オージーケーカブトから7月10日より順次発売になった、新型エアロヘルメット。空力と快適さを兼ね備えたニューモデル「AERO-R1」を、プロトライアスリートの山本淳一さんがインプレッション。

見落としがちなヘルメットの重量
軽さが後から効いてくる

まず手にして印象的だったのが軽さです。指導しているトライアスリートの皆さんからヘルメットを選ぶ理由に「めちゃくちゃ軽いからです」とはほとんど聞きません。ただロングであれば、バイクに5時間、6時間乗り、DHポジションで肩、背中、首などにかかる荷重を考えれば、ヘルメットの数グラムが重く感じます。たとえばロングライドに行って首が疲れる人は、軽いヘルメットにするだけで、すっきりする場合があります。重量はかなり重要です。「AERO-R1」の軽さはロングテールタイプのエアロヘルメットなどに対しても、大きなアドバンテージになるのではないでしょうか。

S/Mサイズで重量205gですが、フィッティングの好影響なのか数値以上に軽く感じました。かぶってみても、フィッティングも好印象。包まれる感じだったり、浮いた感じだったり、人それぞれかぶったときの感覚の好き嫌いは異なりますが、「AERO-R1」は自分好みの包まれる感じを受けました。特にショートのレースでは、ヘルメットの脱着にかかる時間の影響も大きいので、ストレスを少しでも減らしたいですからね。

©Takamitsu Usami/「正面に穴を空けるのは空力的にNGだと思うのですが、エアロ効果と快適性を両立するための形状への強いこだわりを感じます。見た目も良いですよね」(山本さん)

高い次元で両立した
エアロ性能と通気性

過去いろいろなエアロヘルメットをかぶってきました。空気抵抗が減って、かつ快適性をもっているのが望ましいのですが、通気性とエアロ効果は相反するものです。しかし「AERO-R1」はそのふたつを高いレベルで兼ね備えています。高速になれば、なるほど効果を実感できますね。高速になれば通気孔の角度が変わり、エアロ効果が高くなります。速度に合わせてヘルメットの角度を変えることで、エアロ効果をより得られます。ショートタイプのエアロヘルメットですがロングテールタイプと遜色なく、DHポジションでのエアロ効果はとても高いことが実感できました。

取材時はプロトタイプでしたが、シールドも付属するので、マグネットで簡単に装着でき、風の巻き込みも少ないので、メガネをかけている方もかなり使えるのではないでしょうか。不要なときは、上下逆さまにしてキープできるのも便利でしたね。

ショートは間違いなく、「AERO-R1」で対応できます。40kmのバイクパートで、タイムを1分1秒でも縮めたい選手が特にかぶるべき一品です。ロングでは、エイジの皆さんの多くは、快適性を求めたほうがよいですが、「AERO-R1」ならエアロ効果はもちろん、通気性も高いレベルですし、エアロヘルメットでネックになる重量面も問題ありません。ロングテールタイプのヘルメットにこだわらなくても良いと思います。自分ならば自己ベストを出したいと意欲が出てきたときに使いたいですね。

©Takamitsu Usami

【商品概要】
商品名■エアロ・R1
価格■19,000円(税抜)
カラー■マットホワイト、マットブラック、パールホワイトレッド、マットブラックレッド、 ブラックブルー、ブラックグリーン
サイズ■S/M、L/XL
重量■205g(S/M)、235g(L/XL)
http://www.ogkkabuto.co.jp/bicycle/products/cycling/aero_r1/aero_r1.html

©Takamitsu Usami

山本淳一さん/アスロニア取締役・東京女子大学トライアスロン部コーチ。競技歴20年を超えるプロトライアスリート生活の中で、世界の舞台でも戦ってきた経験を生かし、選手・指導者以外にもセミナーや講演会など活動の幅を広げている

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