COLUMN RACE&EVENT

タイTri-League、既成概念を超えた「驚き」≫≫≫sam酒井さんの場合

投稿日:2017年3月12日 更新日:


Sam 酒井

text by:

前回のfile.05 過去20年200戦の中で最高のレース体験? ≫≫≫ 竹内鉄平さんの場合はこちらから

特集「あなたにとって最高のトライアスロン体験って、何ですか?」

file.06 sam酒井さんの場合


Tri-League、既成概念を超えた「驚き」とホスピタリティ

通常であれば「IRONMAN」で転戦してきたレースから、記録や順位を競うなかで体感した感動を紹介するところですが、昨年12月・タイのサッタヒップで開催された「Thailand Tri – League(トライリーグ)」に出場したときの体験=「シンプルにトライアスロンを満喫する!」感覚を紹介させていただきます。

そもそも、このトライリーグとは「バンセン」「パタヤ」「バンコク」「サッタヒップ」と、タイ国内4つのエリアで展開されるプロカテゴリーもある「シリーズレース」です。

各地のレースごとにプライズマネー制度(賞金)がありますが、シリーズレースとして、獲得したポイントの累計で「シリーズチャンピオン」を競うところも特徴のひとつになっています。

そして、驚くのは、この表彰はプロカテゴリーだけでなく、「タイ国籍アスリート部門」「一般エイジカテゴリー部門」と合計3部門に分かれていて、一般エイジカテゴリーでもプライズマネーを獲得することができる点です。

そんなことも理由のひとつに、アジアを拠点に活動するプロはもちろん、タイ近隣各国から参加してくるアスリートも決して少なくないレースなのです。

昨年Tri-Leagueに参加した筆者。その新しくて懐かしい魅力を体感した

忘れかけていたトライアスロンの楽しみ方を思い出せてくれる

レースのオーガナイザーは過去にLumina誌の「World Triathlon Journal」で紹介した「Kobkiat Sangwanich」通称「Tom」で、彼のバックグランド(スポーツ興行やライブイベントを取り仕切る代理店勤務)を生かした仕掛けの数々は、彼のパーソナリティでもあるホスピリティが満載で、出場するアスリートを喜ばせる仕掛けが随所に溢れています。

コースレイアウトは言うに及ばず、今回の「バンセン」では、アワードパーティーでタイアーティストのライブが開催され、そこに居たみんなが「クラブ」さながらに踊り始める。

「バンコク」ではハードロックホテルのメインロビーをトランジットで走り抜けるなど、既成概念を超えた驚きが随所に隠されています。

ショウアップされたレースには、選手目線の楽しい驚きにあふれている

もちろん、東南アジア特有のリゾート感、緩やかな時間の流れが楽しさを増幅させている部分もあるかもれませんが、完成し尽くされたIRONMANとも異なるリラックスした感覚が「忘れかけていたトライアスロンの楽しみ方」を思い出させてくれたように感じました。

そして、トライアスロンを様々な意味合いで普及する立場に居る以上、こんな体験を日本のトライアスリートのみなさまに届けることも使命なのだと感じた次第です。

★5月19~20日に開催される「パタヤ」のレースでは私たち「SAMEMI ENDURANCE」がオフィシャルサポートパックを用意いたします。詳しくは「WEBマガジン」で発表させていただきますので、乞うご期待! LM

■著者プロフィール
sam酒井(さむ・さかい)
独自の視点でトライアスロンシーンのトレンドをマーケティングしながら、アイアンマン・ハワイをはじめ、世界各国の大会にも出場。トライアスロンをキーワードにさまざまなエクスペリエンスを提供する「SAMEMI ENDURANCE(サミーエンデュランス)」創業者。妻はロングのトッププロ酒井絵美。

©Akihiko Harimoto

次回のfile.07 1993年のビーバーフリーザートライアスロン。≫≫≫彦井浩孝さんの場合はこちらから

-COLUMN, RACE&EVENT
-

4 interest


コメント

メールアドレスが公開されることはありません。


スパム対策のため、 日本語が含まれない欧文のみのコメントは投稿できません。


【記事】サイドバー上

記事用jQuery

cloud flash記事バナー