特別な人しか行けない「夢の世界」とされてきたKONA(アイアンマン世界選手権)。今までどうしても届かなかった人が出場するには、どんな要素が必要で、どんなアプローチをとればいいのか? 世界のどこにも明確な答えがないこの一大テーマに挑む、チャレンジ企画の最高峰。応募者約300人の中から選ばれた12人とフレンドメンバー20人が、2018~2020年の3カ年でKONA出場権獲得を目指す。
from Miyako to KONA
宮古に挑み、コナを望む。
「究極の実戦演習」としてストロングマンにチャレンジ
今回の宮古島大会にはKONAチャレ・メンバーのうち巽朱央さん、中野未奈子さん(なかみな)、仲村周作さん、牧野星さん(マッキー)、フレンドの篠崎公一さんが参戦! KONAを見据えた「究極の実戦演習」に挑んだ。
すべてはKONA出場、そして世界最高峰の舞台でベストパフォーマンスを発揮するために。プロジェクトリーダーTK(竹谷賢二さん)のアドバイスのもと、最終目標から逆算して、そのときどきで達成すべき中間目標(マイルストーン)を設定しているKONAチャレメンバーたち。
今回、結果的に目標タイムをクリアできたメンバーこそいなかったものの、めまぐるしく気象条件変わるタフなレースの中で、KONAへとつながる成長、あるいは課題を実感できたようだ。
バイクで次につながる成果を得たのは、女子総合15位・年代別2位に入った巽さん。KONAチャレ参加以来、着実にレベルアップしている一方、DHポジションになじめないという大きな課題を抱えていたが、9月のメインレースでしっかり課題克服できるよう練習を重ね、宮古島で実践。「ちょっとした下りでも(怖くて)DHポジションとれなかったのが徐々にできるように! 怖いどころか、むしろ楽しい~」(巽さん)。バイクはほぼ目標タイムどおりでクリアした。
3種目トータルで、TKから「夢見がちな目標設定」を指摘されたマッキーは今回、「練習で確認してきた実力値を基にプラン通りにやりきる!」というテーマを掲げて参戦。
バイクではパワーを目安にしつつ「姿勢、力点、リズムを意識しながら(中略)淡々と。抜かれようが後ろに付かれようが、坂でも下りでも、向かい風でも追い風でも、気にせず自分のペースを守り抜く!」を徹底。ランでも無駄の少ない効率的な動きを意識しながら淡々とリズムを刻んだ結果、「後半の急激なペース低下もなく、心拍を上げられるほど身体の良い状態が最後まで継続。今までは後半足が止まりペースとともに心拍も落ちていたのに、改善できている!」(牧野さん)。
自分の「レース実力値」を練習でしっかり確認し、背伸びしないでレースに臨む大切さを痛感したと振り返る。
うまくいった人も、そうでなかった人も。国内最高峰ロングで得たものを糧に、KONAへの挑戦は続く!
【STRONGMAN target→result】
TK
目標 8:24:11(00:50:00/4:04:44/3:20:11)
結果 8:47:49(0:52:16/4:11:58/3:43:35)
巽さん
目標 10:20:00(1:03:00/5:12:00/3:55:00)T 16:00/T2 4:00
結果 10:44:52(1:08:08/5:18:55/4:17:49)エイジ2位
中野さん
目標 11:50:00(1:10:00/5:45:00/4:45:00)
結果 12:57:53(1:12:50/6:13:48/5:31:15)
牧野さん
目標 9:40:00(0:55:00/4:50:00/3:40:00)T1 10:00 T2 5:00
結果 9:58:50(1:02:57/5:01:35/3:54:18)
仲村さん
目標 09:48:50(00:53:00/4:50:38/3:54:13)T1 7:00 T2 4:00
結果 12:42:39(0:54:46/5:46:06/6:01:47)
篠崎さん(フレンドメンバー)
目標 09:59:00
結果 10:27:54(1:04:52/5:11:05/6:15:57/4:11:57)
新田さん(SSL)
結果 10:11:30(1:02:50/5:04:03/4:04:37)
※Lumina#73に掲載した内容をWEB版に編集して転載。
>>>★2019年宮古島特集号はこちら『Lumina』#73(2019年7月号)
◎「KONA Challenge supported by MAKES」オフィシャルHP
オフィシャルページでは、メンバーのトレーニング状況やピックアップコンテンツなどを随時更新しています。
【サポート施設】
AQUALAB
流水プールを使ってインストラクターによるフォームの分析、プルブイを使用して20分測定を行う。
※メンバーの孫崎が実際に測定している様子はこちらから。
SPORTS SCIENCE LAB
心肺能力(VO2MAX)、AT値、AT値でのフルマラソン適正ペース、ランニングフォーム評価、AT値での20分走タイムを測定。
R-body Project
ファンクショナル・ムーブメント・スクリーン(FMS)で体のコンディションを骨格のゆがみや関節の可動域などのポイントからチェックし、評価。
Endurelife
AT値で20分間バイクをこいだときの平均パワー/心拍数(PWR/HRT—AT値)、FTP(機能的作業閾値パワー/PWR/HRT—AT値20分の95%)の測定とフォーム、ペダリングについてのチェック&アドバイス。