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「60代でKONA出場!を阻む壁とは?」 KONAチャレフィードバックMTGルポ Part4

投稿日:2018年12月12日 更新日:


ルミナ編集部

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Part04.「60代でKONA出場!」を阻む壁とは?

11月4日に行われた、3回目のKONAチャレメンバーのフィードバック・ミーティングの続きから。

▶Part.01「最終目標から逆算すれば、日々やることも明確に」
▶Part.02「大腿骨骨折からの走力回復」山田 航さん
▶Part.03「パワー向上の手段は筋トレだけじゃない」東度久美さん

第1回フィードバックの様子はこちら≫≫≫夢へ挑戦するアスリートたちのリアルタイムストーリー
第2回フィードバックの様子はこちら≫≫≫スタートから3カ月で見えたきたKONAアスリートへの道筋

小泉邦明さん
故障で二度のレースはどちらもDNF
自分の身体を知り、体質改善できたことが収穫

小泉さんはKONAチャレメンバー最年長の59歳。「60代でKONA出場」を目指して張り切っていたが、5月にオーバーワークでヒザを傷め、シーズン前半のメインレース五島長崎トライアスロンAタイプはランでリタイア、夏から耳鳴りに悩まされるようになり、後半のメインレースである佐渡Aタイプもランでタイムアップ。反省点の多いシーズンとなった。

【自己評価】

KONAチャレメンバーに選ばれたことでスイッチが入り、4月からトレーニングや生活パターンを大きく変えた。生活を朝型に変え、それまで時間が空いたときにやっていたトレーニングを朝行うようにした。トレーニング内容も充実。しかし、5月にヒザを故障し、階段の上り下りも苦痛なくらいになり、バイクもランも練習できず。不安を抱えたまま出場した6月の五島長崎はランでリタイア。その後、R-bodyで身体の問題点を検証し、関節の柔軟性や姿勢などを改善。筋肉も含めて故障しにくい身体のベースを作っている。

7月から短い高強度トレーニングを開始。VO2MAXやAT値でのランの速度、バイクのFTP値が向上した。佐渡は練習量不足のまま出場したため、レースペースは上げられず、ランの後半でタイムアップになった。大会の結果としては最低のシーズンとなったが、自分の身体と向き合うようになり、ケガをしない身体のベースを作ることができつつある。これは収穫。

たとえば姿勢ひとつでも、普段の立ち方でヒザが曲がっていることに気づいた。真っすぐ立つと自然とお腹に力が入る。こうした発見・改善がいろいろある。身体が引き締まってきて、測定値も順調に伸びている。

スイム800mタイムは4月:19分11秒➡10月:18分03秒
バイクのAT値パワーは4月:150W➡10月:166W
ランのフルマラソン適正ペースは4月:5分07秒/㎞➡10月:4分36秒/㎞

<小泉さん ロードマップ>

【クリック・ピンチアウトで拡大】

Koizumi’s Road map to KONA
2018年はレースのデータがないまま終わったので、2019年はどのくらいの力があるかを試しながら、レースでのパフォーマンスを上げていく。目標としては3月にアイアンマン・ニュージーランドで12時間30分、10月にアイアンマン台湾で12時間00分、12月にアイアンマン西オーストラリアで11時間50分を目安とする。2020年は6月のアイアンマン・ケアンズで11時間30分、10月アイアンマン台湾で11時間30分、12月アイアンマン西オーストラリアで11時間00分をクリアし、KONA出場を狙う。

【自己分析】
目標クリアのための課題・取り組み
身体のベースは整いつつあるので、アイアンマンで目指す速度を維持できるようなトレーニングをプラスしていきたい。スイムはアクアラボでフォームチェックを受けながら、平日にフォーム改善のドリルを行い、週末に長い距離を泳ぐようにしている。バイクはパワーメーターを装着したので、レースペースより高いパワーと低めのパワーを繰り返すインターバルトレーニングなどを試している。

【TKのアドバイス】
運動のあらゆる面で「認識能力」が問われる

TK■レースで結果を残せなかったのは残念でしたが、自身の身体の声を聞くようになったのはとても良いことだと思います。運動はあらゆる面で認識能力を必要とします。

たとえばランで「良いフォームで走る」と言っても、ピッチの変化で着地時間がコンマ何秒変わるか、頭が身体の軸からどれだけ前に出ているか、身体のどこが緊張しているかなどをどれだけ認識できるかで大きく変わってきます。

姿勢や関節の柔軟性などさまざまなことが改善されたのも良いことですが、それ以上に小泉さんが自分の身体と向き合い、自分が今どうなっているかを認識する能力を磨くようになったことが大きな収穫です。

自分の内側に対する認識能力を磨いたら、今度はそれを外側に向けて、ランなら地面や着地の仕方、バイクならペダルや荷重のかけ方などに対する認識能力を磨いていきましょう。

3カ月に一度行われる測定@エンデュアライフ

距離を伸ばす練習でレースのパフォーマンスを上げていく

TK■レースでのパフォーマンスを上げるにはふたとおりのアプローチがあります。ひとつは長い距離/時間保てるペースで長いトレーニングをしながらペースを上げていくやり方。もうひとつは測定値から割り出したレースペースの強度で距離/時間を伸ばしていくやり方です。小泉さんはどちらがいいですか?

小泉■私が今試しているのは後者ですね。

TK■正解だと思います。ゆっくり長時間のトレーニングで速度/強度を上げていくやり方は時間がかかります。今、小泉さんは測定値が順調に上がっているわけですから、来年3月のニュージーランドまでに仕上げるなら、測定値から割り出したレースペース/強度で練習しながら距離/時間を伸ばしていくほうがいいでしょう。

小泉■具体的にはどうすればいいでしょうか?

TK■バイクはすでに始めているインターバルトレーニングでいいと思います。パワーをコントロールできるコースを使って、AT値166Wの90%つまり150Wくらいを目安にインターバルをやる。最初は20分×3くらいから始めて少しずつ増やし、30分×5くらいまで伸ばしましょう。

運動の強度と持続時間の関係は、強度が高いほど持続時間が短く、強度が低くなるほど持続時間が長くなりますが、直線的に変化するわけではなく、二次曲線を描きます。適切な設定強度で持久力トレーニングを続けることによって、目指す強度の維持時間を伸ばしていくことができます。

パフォーマンスの2次曲線イメージ図

毎回フィードバックに参加しているフレンドメンバーも多数。レギュラーメンバーの話を聞きながら、自分と照らし合わせてトレーニングや目標レースを修正していく

今回のフィードバックでロードマップを書いたことで自分の目標と実力の差が歴然となり、KONAへ行くためにやるべきことがより明確になった。と同時に「このままでは絶対に無理」という結論に達したメンバーも多かったよう。そのためこのフィードバックを受けてロードマップを書き換え、目標レースやトレーニングの修正を行った。その修正後のロードマップはKONAチャレ公式サイトにアップしてあるので、ここで取り上げなかったメンバーも分も合わせて、ぜひ参考に。

次回のフィードバックは2019年2月を予定しているので、メンバーたちの成長具合を公式サイトなどでチェックしてみよう。

▶Part.01「最終目標から逆算すれば、日々やることも明確に」
▶Part.02「大腿骨骨折からの走力回復」山田 航さん
▶Part.03「パワー向上の手段は筋トレだけじゃない」東度久美さん

>>>KONAチャレ過去掲載記事を読む
File01. キックオフミーティング「夢へ挑戦するアスリートたちのリアルタイムストーリー」
File02. 第1回フィードバック「レースでもう一段強くなる秘訣は”変化を恐れないこと”」
File03. モータージャーナリスト河口まなぶ、 KONAへの焦燥と誓い。

File04.ウエットスーツに頼らない本物のスイムを手に入れる(AQUALABでの測定リポート)
File05. 第2回フィードバック「スタートから3カ月で見えてきたコナアスリートへの道筋」
File06. 真夏の木更津トライアスロンでKONA獲得のヒントを探る
File07. KONAへつながるトライアスリート的 勝つための食診断 Part.1
File07. KONAへつながるトライアスリート的 勝つための食診断 Part.2

◎「KONA Challenge supported by MAKES」オフィシャルHP

オフィシャルページでは、メンバーのトレーニング状況やピックアップコンテンツなどを随時更新しています。

◎MAKES
https://makes-design.jp/

【他サポート施設】
AQUALAB

流水プールを使ってインストラクターによるフォームの分析、プルブイを使用して20分測定を行う。
※メンバーの孫崎が実際に測定している様子はこちらから

SPORTS SCIENCE LAB

心肺能力(VO2MAX)、AT値、AT値でのフルマラソン適正ペース、ランニングフォーム評価、AT値での20分走タイムを測定。

R-body Project

ファンクショナル・ムーブメント・スクリーン(FMS)で体のコンディションを骨格のゆがみや関節の可動域などのポイントからチェックし、評価。

Endurelife

AT値で20分間バイクをこいだときの平均パワー/心拍数(PWR/HRT—AT値)、FTP(機能的作業閾値パワー/PWR/HRT—AT値20

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