写真提供=大会事務局、本人提供
Race03.アイアンマン70.3厦門(中国)
アクセス抜群、宿泊・飲食充実で参加しやすさNo.1
KONAチャレメンバーによる2018年アイアンマンレースレビュー。最後はアイアンマン70.3厦門(あもい)を紹介します。
11月10日 アイアンマン70.3厦門(中国)
日本から往路4時間50分、復路3時間半とアクセスが良いのが特徴。海の庭と言われる厦門は近代的な港湾都市であり、中国南東部の有名な観光地。空港からメイン会場まではタクシーで10分ほど。コナスロットもあり。
http://asia.ironman.com/triathlon/events/asiapac/ironman-70.3/xiamen.aspx#axzz5gbjpuGo9
2018年11月18日 アイアンマン70.3廈門(中国)
山田航さん(レギュラーメンバー)
レース結果 4:42:06(Swim00:30:57 /Bike2:22:57/Run1:36:55)
中島秀彰(Lumina)
レース結果 4:42:34(Swim00:30:57 /Bike2:28:01/Run1:33:052)
【気候】
<山田さん>
11月中旬だと気温が20~25℃とレースをする上で適温。
<中島>
気温19~25℃、湿度は高くなく、レースコンディションとしては最高。
【スイム】
<山田さん>
スイムコースは追い潮のワンウェイなので最悪浮いていれば辿り着くくらいの感覚。海は南国のような透明度はないものの、外洋なので日本の海で泳ぐのと水質はさほど変わらない。前日は風が強かったが、レース当日は微風の曇りで海はべた凪とこの上ない好条件。第1ウエーブの最後尾からスタートする。第1ブイまで0.5kmほど沖合に出た後は海岸線に沿って1.4km南下して上陸。潮流が北から南に流れているため中盤以降の1.4kmは爆速区間。
<中島>
海水温は21.6℃でウエットスーツ着用可。気温は16~26℃、湿度は低く風もほぼない。
【バイク】
<山田さん>
バイクコースは島の東側を南北に2往復するフラットな高速コース。片道2~3車線ある綺麗な舗装路を上下線共にバリケードで完全封鎖した上、各所に警備員を配備する厳戒態勢。アジアでありがちな現地人の飛び出しや車がコースに侵入してくることもない。ここより安全に競技に集中して走れるバイクコースを私は知らない。
<中島>
橋や内陸に入るところでアップダウンはあるが、フラット基調のハイウエイを往復する2周回のコース。路面コンディションも良く、幅員も2車線あり走りやすい。エイドステーションは南北の折り返しに2カ所ある。
【ラン】
<山田さん>
海沿いのフラットコース3周回で走っていて気持ちが良い。
<中島>
海岸沿いの公園を走るフラットコースを往復する2.7周回。すれ違うコースなのでライバル選手との差を確認できる。
【トランジション】
<山田さん>
T1は600mという尋常じゃなく長いトランジションエリア
<中島>
バイクラックが左右に1本ずつしか設置できないため、縦長で600mくらいある。AWAの選手は番号が若くバイクを押す距離が短くて有利。数百メートルバイクをバイクシューズをはいたまま押すことになるのでシューズはペダルにつけておいたほうが良さそう。
【大会会場立地、アクセス】
<山田さん>
この大会の大きな魅力のひとつは日本からのアクセスの良さだろう。台湾の対岸に位置する厦門までは成田空港からANAの直行便で5時間弱、さらに厦門空港からタクシーに乗ること20〜30分でレース会場に到着(料金はCNY30=500円程度)。下手な国内地方都市に行くよりもアクセスは良好。時差は日本時間マイナス1時間。
<中島>
成田~厦門は往路4時間50分、復路は3時間35分とアクセスは良い。厦門空港から会場までは15㎞、タクシーで20分、料金は40~50元。バイクはタクシーの後部座席に積むことができる。
【バイク輸送】
<山田さん>
ANAは3辺の和が292cmまで無料手荷物として預けられるのでシーコンも追加料金なしでOK。空港カウンターで無駄なエネルギーを使わずに済むので快適である。
<中島>
バイクポータープロでANAの場合はオーバーチャージはなし。変速用バッテリーも問題なし。厦門航空の場合はオーバーチャージで往復36,000円加算ということもあったようなので要確認。
【アコモデーション(宿泊設備・サービス)】
<山田さん>
中国で最も早く経済特区に指定された都市のひとつである厦門は外資系高級ホテルが乱立する発展した商業都市であり、温暖な気候のリゾート地でもある。イギリス植民地時代の西洋文化の影響が残る街並みには美しく手入れされた植栽が施され、初めて訪れた際には中国のイメージとはかけ離れた街並みに驚くだろう。しかし、物価は安いので世界的に有名な五つ星ホテルでも2人以上で泊まれば1人1泊1万円以下で泊まれてしまう。
<中島>
会場から400mの日航ホテルに宿泊した場合。コスパが良く、大会当日は早くからレストランをオープンしてくれる。コンセントは日本のものが使える。オフィシャルホテルのInternational Seaside Hotelが便利だが宿泊費は高め。
【観光・グルメ】
<山田さん>
食事はホテルのレストランではなく、地元民が行くお店で食べるのが断然オススメ。1000円も出せば腹一杯美味しい料理を食べられる。
<中島>
厦門は新旧入り混じった街。高層ビルから少し歩くと、昔ながらの市場や食堂がある。食事は美味しい海の幸が安く食べられる。街にはマッサージ店が多数あり、クオリティも高い。1時間で100元程度。レース前後には欠かせない。※1元=16.50円(2018年12月現在)
【その他】
<山田さん>
中国開催の大会はコナスロットが設定されているため海外から参加する選手は総じてレベルが高く、そういう環境でレースをすることで良い刺激が得られることも参加した大きな理由のひとつ。
<中島>
クレジットカードはホテル以外は使用できないのでキャッシュは必要。歩道を電気スクーターがガンガン走っており注意が必要。トランジション、スイムスタート地点に入るきに公安による荷物検査、ボディチェックがある。道路封鎖は完璧、車やバスを使って完全に封鎖するので安心。大会会場にメカニック在中しておりメンテもしっかりしてくれる。T1からスイムスタートへの移動はゴルフ場にあるような電気カートに乗って移動できる。
【2018年レースレビュー】
>>>Race01.アイアンマン・マレーシア編はこちら
>>>Race02.アイアンマン・西オーストラリア編はこちら
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◎File03. モータージャーナリスト河口まなぶ、 KONAへの焦燥と誓い。
◎File04.ウエットスーツに頼らない本物のスイムを手に入れる(AQUALABでの測定リポート)
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◎「KONA Challenge supported by MAKES」オフィシャルHP
オフィシャルページでは、メンバーのトレーニング状況やピックアップコンテンツなどを随時更新しています。
◎MAKES
https://makes-design.jp/
【他サポート施設】
AQUALAB
流水プールを使ってインストラクターによるフォームの分析、プルブイを使用して20分測定を行う。
※メンバーの孫崎が実際に測定している様子はこちらから。
SPORTS SCIENCE LAB
心肺能力(VO2MAX)、AT値、AT値でのフルマラソン適正ペース、ランニングフォーム評価、AT値での20分走タイムを測定。
R-body Project
ファンクショナル・ムーブメント・スクリーン(FMS)で体のコンディションを骨格のゆがみや関節の可動域などのポイントからチェックし、評価。
Endurelife
AT値で20分間バイクをこいだときの平均パワー/心拍数(PWR/HRT—AT値)、FTP(機能的作業閾値パワー/PWR/HRT—AT値20分の95%)、フォーム、ペダリングを評価。