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【駆け抜けた灼熱の夏!】太田麻衣子コラム#20

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ルミナ編集部

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太田麻衣子 Luminaコラム20

太田麻衣子のウキウキトライアスロンライフ#020

前回>>#019 【アイアンマン・ケアンズ、そして2度目のKONAへ向けて】

2023年、私の賑やかな夏の日々

皆さんこんにちは! トライアスロンコーチのラプレム太田麻衣子です。8月もあと少し、無理なくトレーニングを積めましたか?

今年の夏は涼しい場所での合宿は行わず、東京と千葉で工夫しながら練習しました。そんな経験談をルミナ定期購読者向けのオンラインセミナーで「バテない・タレない! 暑さ対策・暑熱順化」というテーマでお話させていただきました。

今月号(2023年9月号)のルミナでは「まずは深部体温センサーのCOREを使ってみよう」という内容のお話をしているのでぜひご覧ください。

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「定期購読者限定のオンラインセミナーや特典もあるそうなので、来年はぜひ定期購読を!」(太田さん)

私は日々COREで深部温度をモニタリングして無理せずトレーニングしています。とある暑い日、夕方から夜にかけて17:30〜20:30の3時間、のんびりペースで走りました。深部温度は38.5〜38.9℃で、そのランニング後から暑熱順化が高まったのか深部温度が上がりにくくなりました。

私は屋外トレーニングが多いのですが、室内でも暑熱順化のトレーニングはできます。ヒートトレーニングゾーン(私の場合は38.5℃〜38.9℃くらい)で週3〜4日、45〜70分間の運動を行います。室内だと意外と上がりにくいので扇風機を切ったり、少し厚着をするなどの工夫が必要です。

暑熱順化トレーニングは1週間でも効果があるので、これから暑いレースに出る方はぜひやってみてください。

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また、本で読んだのですが、トレーニング後にお風呂、サウナに入りヒートトレーニングゾーンを維持すると暑熱順化の効果あり。またトレーニング後に牛乳を飲むと血漿が増えるそうなので、今日からプロテインは牛乳割りで!

暑いレースに向けた冷却アイテムは“意外”なアレ!

最近お気に入りの冷却アイテムはハイソックスに氷を入れたものを首に巻くことです。つま先部分に太いゴムを縫い付けて、履き口を2回通すと首が冷えて快適。ストッキングでやる方もいるそうで、やりやすい方法を探してみてください。

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暑いレースはペースを落として、エイドで水をかけるなど身体を冷やしながら無理なく走るようにしてください。今週末開催される、佐渡国際トライアスロンのランパートは1周回約10kmで4回エイドがあります。

間隔が長く感じる方がいるかもしれません。ボトルを持って走ったり、バイクでは保冷ボトルを使ったりするのも良いと思います。できる対策はなんでもやりましょう!

【私のレース暑さ対策】
☑レース数日前から水分を多めに飲み、体水分量を増やす(水分が少ないと体温が上がりやすい)。
☑日焼け止めを塗る。
☑ドリンクは15分毎には飲む(バイクはサイコンでアラームをセット)。
☑ミネラルを多めに摂る。
☑アームカバーはしない(私は腕を出した方が涼しくて快適。昨年のKONAは付けて失敗)。
☑心拍と深部温度を常にモニタリングして、オーバーペースにならないようにする。
☑トランジションに可能な範囲で冷えたものを用意する。
☑冷却アイテムを使う。

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先述したハイソックスに氷を入れて首を冷やすものと併せて使用しているのが、トライアスロンのトップ選手も使っている「Omius / オミウス」です。冷却ピースをおでこに当てて走ることで、深部温度が上がりにくくなるほどの効果を体感しました。

【Omius / オミウス】
ラプレムで販売中! 佐渡大会でお渡しも可能です。
>>ラプレムショップ

涼しくて快適! 榛名湖トライアスロン

ラプレムのメンバーさん総勢約30名で出場。3年前くらいに榛名湖で合宿をした際、美しさが気に入り、レースに出場するのをとても楽しみにしていました。今回ゲスト出場させていただき、参加者の皆さんとお話しながらアップダウンコースを満喫!

カテゴリーは51.5㎞、スプリント、キッズ、ジュニア。親子で参加されている方も多く、子どもたちの全力疾走がすごい! フィニッシュ後は参加賞のチケット1000円分で食事を楽しめて大満足でした。

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走る時間帯にもよりますが、私は暑さ慣れしていることもあり暑さは感じませんでした。猛暑の時期に涼しくトライアスロンを楽しめて、コースも良く来年も参加したいです。榛名湖は標高1100mで朝7時の気温は20度、12時でも30度は行ってなかったと思います。

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日陰が多いコースなのでとても快適。一部コースは気を付ける個所がありますが、特に落車はなく熱中症で倒れる方もいなくて、夏にお勧めな大会です! レース後はボランティアしてくださった大学生にマッサージしてもらいました。

全国的に猛暑日でしたが、榛名湖は涼しくて快適。まさにリゾート! 関東からのアクセスが良く、雰囲気も良くて素晴らしい大会でした。レース後は伊香保温泉に泊まって、赤城山も走ってリフレッシュしました。

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レジェンド、オリンピアンも参戦

榛名湖トライアスロンは11回目、1回目から群馬出身の元プロトライアスリート酒井絵美さんが出場されています。同じく群馬出身の佐藤謙太郎選手も出場。

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左から山崎秀樹さん、酒井絵美さん、宮塚英也さん、マイマイコーチ

そしてロンドンとリオ五輪に出場したポーランドのアグニエシュカ・イエジク選手も出場! 今はロングで活躍されていて今年のIRONMAN フランクフルトではプロ3位。T2で一緒になり、「コースはどうですか?」と聞いたら「とても美しいわ!」と楽しんでいらっしゃいました。

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大会MCは酒井サムさん。ブース出店でIRONMAN世界選手権KONAのプロで2度トップ10入りされたレジェンド宮塚英也さんも。当日宮塚さんプロデュースのゴーグルを試しに使わせていただきそのまま購入! レンズが曲がりフィット感抜群。色んな方に会えるのも大会出場の魅力のひとつですよね。

子どもから大人まで楽しめて、涼しく自然豊かな、まさにリゾートトライアスロン。来年の候補にぜひ!

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12km横断泳にチャレンジ!

8月4日は初島から熱海の12kmを3人で横断する「初島熱海間横断団体競泳大会」に出場。2015年から出場していて今回のメンバーはスポーツアシストの山﨑さん、山本淳一さん。各チームに1艇サポートが付き、指揮者、サポートメンバーで臨みます。

今年で76回目と歴史ある大会、今回はその中でもかなりタフなコンディションで完泳率が非常に低かったです。25チーム中、制限時間の4時間内に完泳したのが13チーム。私たちは残り1000mくらいを残して4時間泳ぎ切りました。過去最長泳いだ記録更新!!

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ルートは例年船の横で泳ぎ船任せなのですが、今年は風が強く海面はかなりバシャバシャ、加えて潮がかなりキツく船も真っ直ぐ進めず、自分たちで目標物を見ながら泳ぎました。海水をグビグビ飲み、トライアスロンでは経験できないコンディションで泳げて経験値アップ。

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暑くて荒波の中サポートしてくれたメンバーはかなり大変だったと思いますが、とても楽しかったです! なかなかエキサイティングな体験ができるので、気になった方はぜひチャレンジしてみてください。

【初島熱海YouTube】

まだまだトライアスロンシーズンはこれから!

後半は初出場の珠洲(編集部:コラム執筆時はレース前。レース結果はAタイプ女子優勝!)、ロングディスタンス日本選手権佐渡大会、レイクビワ、KONAと続きます。同じレースに出る方は一緒に楽しみましょう!

7〜8月は暑い場所で練習していたのでランに関してはあまり距離を踏めていませんが、暑さには強いと思います。珠洲佐渡はKONAに向けていろいろと暑さ対策のシミュレーションをしつつ、どんな走りができるか楽しみです。佐渡の後はランの距離を積んでKONAに向けて、本番を楽しむためにできる限りの準備をしていきます。

笑顔で走りきれるように無理のないペースで、ウキウキニコニコなトライアスロンライフを♬

コラムをはじめから読む
2022年
>>#01【KONAの表彰台を目指して】
>>#02【宮古島で新たなレースも夢じゃない!?】
>>#03【ケガの功名? あらためて自転車の安全性を考える】
>>#04【ケガで落ち込むよりもできることを積極的に】
>>#05【ケガからの復帰戦 WTCS横浜に想うコト】
>>#06【高地トレーニングでパフォーマンスアップを狙おう!】
>>#07【今季注力のトレーニングで2週連続レースも笑顔でフィニッシュ! 】
>>#08【シーズン後半 本命レースに向けてラストスパート!】
>>#09【佐渡で感じたコトをKONAで生かす】
>>#010【いよいよKONAへ】
>>#011【夢の舞台に立ってみて】
>>#012【リセットして再出発! しろさとTT200出場へ】
>>#013【スタートダッシュを決めるためのオフシーズンの過ごし方】

2023年
>>#014【特大ジャンプで2023年は飛躍の年に】
>>#015【いよいよシーズンインに向けて本格始動】
>>#016【4年ぶり開催の宮古島でトライアスロンシーズンイン】
>>#017【宮古島でトライアスロンへの想い新たに】
>>#018【国内外のアイアンマンに参戦】
>>#019【アイアンマン・ケアンズ、そして2度目のKONAへ向けて】

太田麻衣子 佐渡国際トライアスロン

©KentaOnoguchi

太田麻衣子/おおたまいこ
トライアスロンチーム・ラプレム代表 https://linktr.ee/lapulem_maiko
大学からトライアスロンを始めて日本選手権8位、U23世界選手権代表など。2022年念願のアイアンマン世界選手権(KONA)に出場を果たす。目標はエイジでの表彰台。今はコーチングをしながら一緒にレースを楽しむスタイルでトライアスロンを満喫中!

【2023年レース予定】

4月16日(日)全日本トライアスロン宮古島
6月10日(土)IRONMAN 70.3 JAPAN
6月18日(日)IRONMAN Cairns
7月30日(日)榛名湖リゾート・トライアスロン
8月27日(日)トライアスロン珠洲
9月3日(日)佐渡国際トライアスロン
9月9日(土) 湘南OWS 10km
10月14日(土)アイアンマン世界選手権(Women)
11月5日(日)しろさとTT200
12月3日(日)NAHAマラソン
12月29日(水)Beyond

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