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【2度目のKONAは素敵な笑顔にたくさん会えた!】太田麻衣子コラム#22

投稿日:2023年11月20日 更新日:


ルミナ編集部

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2023年アイアンマン世界選手権KONA ©KentaOnoguchi

2023年アイアンマン世界選手権KONA ©KentaOnoguchi

太田麻衣子のウキウキトライアスロンライフ#022

前回>>#021【女性パワーにあふれた2023KONAのRACEWEEK!】

KONAナデシコ完走率100%

こんにちは! トライアスロンコーチ、ラプレムの太田麻衣子です。前回はKONAのレースウィークのお話、今回はレース編、補給についてお話していきます。

今年から4年間のIRONMAN世界選手権は男女別場所開催となり、フランス・NICE、ハワイ・KONAで交互に開催。

初の試みとなった女子だけのKONAには約2100人が出場しました。初参加が全体の75%。完走率は97%、スイム完泳率100%、日本選手コナデシコ45人は完走率100%と素晴らしい結果でした。日本勢は藤田智弥選手が55-59で6位、平柳美月選手が30-34で7位と上位でフィニッシュ!

太田麻衣子コラム22回

今年のKONAは例年より暑くなく、風も弱くコンディションがとても良かったです。女子だけということでハワイの女神ペレが味方をしてくれたようでした。大きな事故もメカトラもなかったようです。

私の結果は35-39カテゴリーで50位。10時間49分33秒(スイム1:00:43、バイク5:40:10、ラン3:59:46)。良いコンディションに助けられ、昨年から30分ほど短縮することができました。

太田麻衣子コラム22回

レース中は深部体温センサーCOREで体温を常にチェックし、掛水と氷で身体を冷やして、ランではオミウス(冷却ピースを頭につけて身体を冷やす。ラプレムで販売中!)を付けて暑さ対策を行いました。

9月佐渡の後にランを走り込む予定だったのですが、捻挫をしてしまいあまり走れず臨んだKONA。もう少し走れるかなと思いましたが、ランはサブ4がやっとでした。レースの詳細はラプレムブログにまとめたので、よろしければご覧ください。補給についてはコラム後半にお話していきます。

>>ラプレムブログはコチラ

太田麻衣子コラム KONA2023

国内でも女性トライアスロン人口を増やしたい

高い完走率を生み出したのは事前準備をしっかりして、自分の力量の中でマイペースに走られた結果だと思います。抜く際には「Good job!」など声をかけていく方が多く、そういった気遣いで溢れていて、とても和やかな雰囲気でした。

日本選手とすれ違いの際は声をかけ力をもらい合い、ボランティアさんや応援に笑顔でありがとう伝えながら走りました。

ボランティアさんは5000人ほど! 陽気な方が多くてこちらもテンションが上がってきます。ロケーションと支えてくださる方のお陰で最初から最後までレースを楽しむことができました。

長い道のりの中で、色んな方の温かさに力をいただきながら走るロングのフィニッシュは格別! 力をつけて出しきれればより最高! これは次に果たしたいと思います。

太田麻衣子コラム KONA2023

初参加の方にKONAの印象を聞いたら「女子だけのレースは楽しかった!」という声がたくさん聞かれました。昨年までは女子の出場枠は600人ほどでしたが、それが今年は2100人になり、知っている選手が多くいることも楽しさに繋がっていると思います。

フィニッシュはMCと観客の方が踊りながら盛り上げてくれ、拍手とハイタッチで祝福されながら選手の多くはとびきりの笑顔! ゆっくりフィニッシュを味わいながら涙する方、家族に迎えられてハグする方、憧れのKONAをフィニッシュされた笑顔はとても素敵でした。

太田麻衣子コラム KONA2023

出場者中75%の方が初めてKONAを経験され、さらにトライアスロンが好きになり、女性でトライアスロンにチャレンジされる方が増えていくのではないかと思います。日本でも女性だけのイベントや大会をやりたいね、と話になったので、日本の女子トライアスロン人口を増やす活動をしていければと思っています。

女子のKONAは2年後の2025年。その後の開催地等の予定は発表されていません。KONAに出たい! と思っている方は2年計画で頑張りましょう!

太田麻衣子コラム KONA2023

昨年の補給失敗を生かして

今回は補給をテーマに臨みました。昨年の失敗(昨年出場の際のコラムはコチラ)はバイクの後半で自分のドリンクが切れたためコーラを飲み(スポーツドリンクはゲーターレードのオレンジ、これが身体に合わないためコーラを選択)、ランでもコーラしか飲めるものがなく、ラン中盤から胃が苦しく補給が取れなくなりランで歩いてしまいました。

太田麻衣子コラム KONA2023

その失敗を踏まえて、今年のドリンクは基本すべて自分で用意したもの。ランエイドはゲーターレードのオレンジではなくレモン。これは飲めたのでラスト10kmはレモンを飲みました。

この作戦が上手くいき、ラスト5kmはペースアップして走り切ることができました。今回はレース中の血糖値を計測し、上手く補給できていたことが分かりました(ランでは乱高下していますが許容範囲)。

太田麻衣子コラム KONA2023

補給&装備 スイム前~

【KONAの補給】
☑ 小まめにエネルギードリンクを飲み、体水分量を保つ(少なくなると深部体温が上昇する)
☑ バイクでできるだけ補給する(約2000kcal/5時間40分)
☑ 咀嚼する補給食を摂る(モルテンGEL、ライスピュレ、グミ)
☑ ラン補給はエイドにあるモルテンのカフェイン4個、ドリンク400kcal(約800kcal/4時間)
☑ 塩カプセルを多めに摂取

バイクの最後に補給をしそびれてしまい、ランスタート後の血糖値がやや下がっています。またトイレに行くと副交感神経が優位になり血糖値が下がるそうです。

太田麻衣子コラム KONA2023

バイク装備&補給

ランでは4回トイレに行き、その度に血糖値が下がっているのが分かります。体感としてはトイレでちょっと休憩できてリフレッシュできていました。

ロングは補給も練習が必要です。レースの強度でどれくらいの量、感覚で摂れば良い動きになるのか。これは人それぞれ違い慣れもあるので冬のうちに試していけると良いですね。

太田麻衣子コラム KONA2023

ラン装備&補給

ロングのバイクシミュレーションなら

ロングの実践練習としてぴったりなのが、しろさとTT200! 先日6回目が開催されました。私は200kmゲストライダーで出場させていただきましたが、ヒザの違和感が強くなったため100kmでDNFしました。しっかり違和感の元を取り除いてトレーニングを再開します。

次回は3月24日(日)! エントリーは12月1日(金)正午!200kmと100kmは、例年即sold outになるので、気になっている方は前日までには決めておいてくださいね。コースは自動車テストコース約5.7km周回をぐるぐると。

ほぼDHポジションで乗れるコースです。周りから見たら修行感が強いですが、安全に乗れて達成感があり自信になります。

太田麻衣子コラム KONA2023

2023年 第6回しろさとTT200(11月5日開催)

ゲストライダーが豪華で、間近でライディングを見られるのも魅力。200kmのタイムがIRONMANのタイム相当と言われているので、来年IRONMANに出場される方はどれくらいか乗ってみるのもありだと思います!

国内トライアスロンレースは伊是名(コラム執筆時点。レースは10月19日開催)を残すのみ。IRONMANはコスメルやバッセルトンに出場される方もいらっしゃいますね。秋冬はランニング大会に出る方が多いかと思います。私は12月3日のNAHAマラソン、12月29日のBeyondに出場する予定です。

ケガだけしないように楽しくトレーニングして、ウキウキニコニコなオフシーズンを!

太田麻衣子コラム KONA2023

Lumina’s nightで会いましょう♪

ルミナさんが主催するLumina’s nightが4年ぶりに開催されます! 私はゲストで参加させていただきます。皆さんと今シーズンの振り返り、そしてこれからの予定、目標など色んなお話ができるのが楽しみです。ゲストたくさん! 豪華賞品もたくさん!

パワフルなトライアスリートと楽しみましょう♫

12月7日(木)開催Lumina‘s nightお申込みはコチラ>>https://triathlon-lumina.com/e971/

2023年アイアンマン世界選手権KONA ©KentaOnoguchi

2023年アイアンマン世界選手権KONA ©KentaOnoguchi

コラムをはじめから読む
2022年
>>#01【KONAの表彰台を目指して】
>>#02【宮古島で新たなレースも夢じゃない!?】
>>#03【ケガの功名? あらためて自転車の安全性を考える】
>>#04【ケガで落ち込むよりもできることを積極的に】
>>#05【ケガからの復帰戦 WTCS横浜に想うコト】
>>#06【高地トレーニングでパフォーマンスアップを狙おう!】
>>#07【今季注力のトレーニングで2週連続レースも笑顔でフィニッシュ! 】
>>#08【シーズン後半 本命レースに向けてラストスパート!】
>>#09【佐渡で感じたコトをKONAで生かす】
>>#010【いよいよKONAへ】
>>#011【夢の舞台に立ってみて】
>>#012【リセットして再出発! しろさとTT200出場へ】
>>#013【スタートダッシュを決めるためのオフシーズンの過ごし方】

2023年
>>#014【特大ジャンプで2023年は飛躍の年に】
>>#015【いよいよシーズンインに向けて本格始動】
>>#016【4年ぶり開催の宮古島でトライアスロンシーズンイン】
>>#017【宮古島でトライアスロンへの想い新たに】
>>#018【国内外のアイアンマンに参戦】
>>#019【アイアンマン・ケアンズ、そして2度目のKONAへ向けて】
>>#020【駆け抜けた灼熱の夏!】
>>#021【女性パワーにあふれた2023KONAのRACEWEEK!】

太田麻衣子 佐渡国際トライアスロン

©KentaOnoguchi

太田麻衣子/おおたまいこ
トライアスロンチーム・ラプレム代表 https://linktr.ee/lapulem_maiko
大学からトライアスロンを始めて日本選手権8位、U23世界選手権代表など。2022年念願のアイアンマン世界選手権(KONA)に出場を果たす。目標はエイジでの表彰台。今はコーチングをしながら一緒にレースを楽しむスタイルでトライアスロンを満喫中!

【2023年~2024年レース予定】
12月3日(日)NAHAマラソン
12月29日(水)Beyond
1月20日(日)フロストバイト
3月24日(日)しろさとTT200
4月14日(日)全日本トライアスロン宮古島大会
6月18日(日)IRONMAN Cairns
6月23日(日)スワコエイトピークストライアスロン
9月 佐渡ナショナルチャンピオンシップ

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